【ショートショート】神の克服(140字小説)

人間は遂に神を排斥し、完璧な自由に到達した。

しかし、そこはあらゆる物理法則が壊乱したカオスの坩堝。
基準点なき世界は、かつての生活すら不可能な場所だった。

こんなはずでは…そんな彼らの目に飛び込む、神が残した檻。

人類は自らそこに逃げ込み、笑顔で不自由を謳歌した。

タイトル:不自由への逃走
#140字小説

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