僕は在日「新」一世


https://www.heibonsha.co.jp/book/b163346.html

著者
ヤン・テフン
著者は韓国・釜山生まれです。韓国の大学に在学中に友人に誘われ来日し、約3ヶ月間過ごしました。その後一度韓国に戻るも再び来日し、それ以降は16年以上日本で暮らしています。日本では通訳やジャーナリストとして活躍しています。

本文紹介
在日韓国人と聞くと韓国にルーツがあるが、日本で生まれ育ち日本語も話すことができる人達をイメージする人も多くいると思いますが、この本の著者はちょっとしたきっかけで日本に来て、気づいたら16年以上日本に住むことになった、韓国生まれ韓国育ちの在日韓国人です。そんな著者が経験した在日社会のありようや日韓の違いなど、またそれに対する韓国生まれの在日韓国人だからこそ感じたリアルな考えが書かれています。
第一章 韓国からやってきました。
第二章 僕の祖国は分断されています。
第三章 どうして話が通じない?
第四章 韓流と嫌韓流
第五章 僕と韓国、そして日本の一六年
対談 東アジアの未来を考える

感想
在日韓国人に関する本は人種差別だったり日韓の間での政治的な問題だったり深刻で難しい内容を扱っている本が多くあるが、一部そういった内容を扱っているものの、著者の韓国に住んでいた頃の経験や日本に来てからの普段の日常生活での経験をもとにちょっとした疑問や日韓の違いに関する内容が多く書かれているため非常に読みやすいと思います。また韓国の文化や在日韓国人(この本でいうと韓国で生まれ育って現在日本に住んでいる韓国人)がどんな日本文化に疑問、関心を持っているのかを知りたい人におすすめできる一冊だと思います。
 
                              田中君治

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