多文化共生ゼミ2022

多文化共生ゼミ2022

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  • 2022多文化共生ブックガイド

    「多文化共生って何だろう、最近よく聞くけど……」という方に向けて、2022ゼミ生たちがブックガイドを作成しました。1人1冊選んで、読みどころや読むときのアドバイスも含めて紹介しています。ぜひ興味をもったら、書店や図書館でアクセスしてくれるとうれしいです!

  • みなとみらい多文化mapスポット案内

    2020みなとみらい祭(神奈川大学文化祭)で多文化共生ゼミが公開した、みなとみらい多文化mapのスポット紹介です。mapはマガジンのトップの記事からダウンロードすることができます。みなとみらい近辺の多文化スポット、ぜひ訪れてみてください!

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多文化共生ゼミnote、はじめました!

はじめまして。多文化共生ゼミです。 神奈川大学国際日本学部では、ほとんどの先生がゼミナールを開講しています。わたしたちは熊谷謙介先生のゼミで、国籍や移民、宗教から、言語教育、ジェンダー、障がい、労働にいたるまで、多様なトピックについて勉強を重ねてきました。今年2022年で、10年目を迎えたゼミです。 国際日本学部は国際文化交流学科・日本文化学科・歴史民俗学科の3学科で構成されていますが、このゼミには3学科の学生14名が集まりました。専門も関心もそれぞれ違うメンバーが、いっ

    • アンケート振り返り1

      概要まず、このアンケートは、18歳から20代半ばの方々を対象としたものでした。 内容は、1,若年層の多文化共生についてアプローチや考え、価値観      2,沖縄と本土との比較し、印象など を調査しました。 共生社会への大きな壁は?アンケートの回答としては、宗教、無知、言語、人種、価値観などの受け入れや尊重、文化、固定概念や偏見、思い込みなどが多かったです。 統計によれば、国際系や言語系を専攻している方は言語と答える割合が多く、これは少し意外というか、普段接しているからこそ

      • 多文化共生すごろくを作成してみて

         私たちは、2022年11月5日6日に行われた神大フェスタで、【多文化共生すごろく】を作成しました。目的としては、「多文化共生ってなんか難しい」って考えている人でも「世の中には様々な文化があるんだ!」と気づくきっかけを持ってもらうために作成しました。 作成してみて  作成をしてみて、研究している自分たちでさえそもそも多文化共生について理解しているのか、理解しているつもりになってはいないかということを頭によぎることがありました。そんななかで、作業中に複眼的な視点や配慮が足り

        •  食と文化の謎 

          生物学的観点からは人間の食用にできるものの多くを、伝統や文化的な考えから拒絶して食事の幅をせばめている人間についてまず考察し、なぜ人間は肉を好むか、ヒンドゥー教徒にとって牛はどう神様なのか、豚はおぞましいか、馬は乗るものか食べるものか…といったことを章に分けて書き進めています。 そしてこの本の最も重要な考え方として、「食べるのに適しているのか」という観点があります。食べ物はまずは「うまい」「まずい」などと語られがちですが、それは試しに食べればわかることですし、「食べる」「食

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        • 2022多文化共生ブックガイド
          15本
        • みなとみらい多文化mapスポット案内
          8本

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          いろいろな文化や価値観に触れられる! -『70カ国・地域からの80人にインタビュー 留学生たちの母国とニッポン』

          発行日 2021年12月11日 著者:久保田登輝子 著者略歴 神奈川県横浜市生まれ。国際色豊かな横浜の土地柄を生かし、国際交流に貢献するさまざまなボランティア活動を行っている。 内容紹介 2007年から2019年までの12年間に日本で生活する70の国と地域から来た外国人80人にインタビューを実施。日本を留学先に選んだ理由や日常生活で感じた文化、習慣の違いなど在留外国人の生の声を知ることができる一冊。 ※在留外国人と書いてあるのは留学生として来日したけれども既に日本に長

          いろいろな文化や価値観に触れられる! -『70カ国・地域からの80人にインタビュー 留学生たちの母国とニッポン』

          『「ハーフ」ってなんだろう?-あなたと考えたいイメ-ジと現実-』

          💓「ハーフ」って差別用語なの? 突然ですが、皆さんの周りに「ハーフ」と呼ばれる方はいますか?「ハーフ」という人たちを思い浮かべたとき、どのような像やイメージ、人を思い浮かべるでしょうか。この本は、「ハーフ」に関する問題について、よく知らない人に是非読んでもらいたい一冊です。 💓作品紹介 「ハーフ」ってなんだろう?-あなたと考えたいイメ-ジと現実- 著者:下地ローレンス吉孝 発行:2021年4月21日 平凡社 ★目次★ - インタビュー - 第一章:「ハーフ」の問題は社

          『「ハーフ」ってなんだろう?-あなたと考えたいイメ-ジと現実-』

          絵本から学ぼう 沖縄戦の実話-『つるちゃん』

          作者紹介 金城 明美 1961年 沖縄県北中城村生まれ。現在、久辺小学校教頭。教員のかたわら絵本教材作家として活動。小中学校、専門学校、大学、北中城村中村家住宅、あやかりの杜等、地域で絵本の読み聞かせ活動や講演を行う。子どもの発達や心理に目を向け、不安や言葉について自主的に学習。日本教育心理学会員、日本K-ABC学会員。1996年、平和を守る北中城村民の会より平和活動功労賞受賞。 中村家住宅の「つるちゃん」ホームページ http://tsuru-chan.jp/syoukai

          絵本から学ぼう 沖縄戦の実話-『つるちゃん』

          『娘に語る人種差別』

          人種差別のあらゆる疑問に答えてくれる一冊。 本の紹介 世界の歴史において、「人種差別」は根深い問題として長きに渡り存在しています。この本はフランスを舞台に、作者と娘が「なぜ人種差別は起こるのか」「どうしてそれがいけないことなのか」などの対話をしていきながら「人種差別」について考えていきます。 著者紹介 タハール・ベン・ジェルーン 1944年生まれのモロッコ出身。著者は専制政治から逃れるためにフランスに移民しました。かつて、モロッコはフランスの植民地だった関係でフランス

          『娘に語る人種差別』

          漫画からアイヌ文化について触れてみませんか?

          アイヌ文化で読み解く「ゴールデンカムイ」 作者 中川裕(なかがわ ひろし) 1955年神奈川県生まれ。千葉大学文学部教授。東京大学大学院人文科学研究科言語学博士課程中退。1995年、『アイヌ語千歳方言辞典』(草風館)を中心としたアイヌ語・アイヌ文化の研究により金田一京助博士記念賞を受賞。野田サトル氏による漫画「ゴールデンカムイ」では連載開始時からアイヌ語監修を務める。  目次 序章  アイヌ文化に人々を惹きつける「ゴールデンカムイ」の魅力 第一章 カムイとアイヌ 第二

          漫画からアイヌ文化について触れてみませんか?

          僕は在日「新」一世

          著者 ヤン・テフン 著者は韓国・釜山生まれです。韓国の大学に在学中に友人に誘われ来日し、約3ヶ月間過ごしました。その後一度韓国に戻るも再び来日し、それ以降は16年以上日本で暮らしています。日本では通訳やジャーナリストとして活躍しています。 本文紹介 在日韓国人と聞くと韓国にルーツがあるが、日本で生まれ育ち日本語も話すことができる人達をイメージする人も多くいると思いますが、この本の著者はちょっとしたきっかけで日本に来て、気づいたら16年以上日本に住むことになった、韓国生まれ韓

          僕は在日「新」一世

          人種差別への理解が深まる!ー『人種差別をしない・させないための20のレッスン』

          著者 :ティファニー・ジュエル 訳 :きくちゆみこ      解説 :安田 菜津紀 出版社:DU BOOKS   発売:2022年2月1日 人種差別はグローバル化する社会において避けては通れない問題です。この本はなぜ人種差別が存在するのか、なくすにはどうしたらいいか、人種差別について1から理解を深めることができる入門ビジュアルブックです。 【著者について】 ティファニー・ジュエル 白人と黒人とのバイレイシャルで、アンチレイシスト。現在は教師やコンサルタントをしていて、マ

          人種差別への理解が深まる!ー『人種差別をしない・させないための20のレッスン』

          ジェンダーについて大学生が真剣に考えてみた

          本の説明 佐藤文香先生に所属しているゼミ生達が書いた本です。 この本はジェンダー研究のゼミに所属している学生達が実際に友達や知人から実際に投げかけられた29の質問に悩みつつ、それらに真っ正面から向き合ったQ&A集です。 オススメポイント 1.質問に対して大学生が答えていること ジェンダーに関して専門家が書いた難しい本は沢山存在しますが、社会に生きる一般人であり、研究にも少し携わり始めた大学生という立場を生かしたもので、私たちと同じ大学生視点で答えられています。そのため本

          ジェンダーについて大学生が真剣に考えてみた

          『ディズニーから学ぶホスピタリティ-9割がバイトでも最高の感動が生まれるディズニーのホスピタリティ-』

          1.どんな本? 東京ディズニーリゾートでは、約2万人のスタッフのうち、9割に当たる約1万8,000人のスタッフがアルバイトですが、3月11日にあった東日本大震災での対応が各メディアでも取り上げられたように、スタッフのクオリティ、人材力には非常に高い評価がされました。ですが、その対応は偶然の産物ではなく「ホスピタリティ」であって、ディズニーの人材力の源泉となるホスピタリティについて、著者が予想外の感動を生み出した体験談など、エピソードを交えながらわかりやすく解説しています。

          『ディズニーから学ぶホスピタリティ-9割がバイトでも最高の感動が生まれるディズニーのホスピタリティ-』

          多文化共生ブックガイドを作成しました!

          2022年度の多文化共生ゼミ(熊谷謙介担当)では、文化祭でのみなとみらい多文化mapの作成や展示など、さまざま活動を続けてきましたが、「多文化共生って何だろう、最近よく聞くけど……」という方に向けて、2022ゼミ生たちがブックガイドを作成しました。 1人1冊選んで、読みどころや読むときのアドバイスも含めて紹介しています。ぜひ興味をもったら、書店や図書館でアクセスしてくれるとうれしいです! 国籍や外国人について ・下地ローレンス吉孝『「ハーフ」ってなんだろう?-あなたと考え

          多文化共生ブックガイドを作成しました!

          『多言語社会がやってきた-世界の言語政策Q&A-』

          📕どんな本なの?📕 昨今、グローバル化が進み、世界中で国を超えた移動がより活発になっています。日本にもその波はやっていて、たびたびニュースなどで取り上げられていますよね。そんな中でこの本は特に言語の問題を中心に書かれており、日本そして世界でどんな言語の問題があるのかを知ってほしい、という作者の思いが込められている一冊です。 作品概要 タイトル:『多言語社会がやってきた-世界の言語政策Q&A-』 作者:河原俊昭・山本忠行編 📕内容📕 この本では、色んな言語の問題に関して

          『多言語社会がやってきた-世界の言語政策Q&A-』

          ハラールマーケット最前線

          「ハラールは、個人の心の中ある」(本書より) イスラム教徒(ムスリム)の人口が世界の4分の1に達した現在。 皆さんはイスラムについてどのくらい理解していますか? そして、世界で高くなりつつある波に日本は今乗れていますか? イスラム教徒の人口が世界的に増え、観光客だけではなく日本に住みたいと思うイスラム教徒も増えている、そしてこれからも増える未来が予想されます。まずハラール、ハラームとはなにか? 日本人には気づきにくいイスラム教徒の悩みや需要を説明したうえで、今あるハラール

          ハラールマーケット最前線