『にじいろのさかな』#わたしが一緒に育ったロングセラー絵本
メディアパルさんの企画、2本目の参加です!
『にじいろのさかな』
出版社 : 講談社
作・絵 : マーカス・フィスター
訳 : 谷川 俊太郎
あらすじ
うみで一番きれいなさかな、にじうお。
「ぼくは ほかの さかなと ちがうんだ」と、
だれともあそばない。
にじうおは一人ぼっちになっている事に気がついた。
寂しくなったにじうおは、物知りのタコに相談する事にした…。
知らない人はほとんどいないのでは?というくらい、有名な絵本ですよね!
幼い頃の私には、にじうおのうろこがとても魅力的で、何度も何度も、絵本の鱗を触って眺めていました。
こんなに綺麗なうろこなんだもの、誰にもあげたくないし、他の魚も、欲しくなっちゃうよなぁと、思っていました。
正直、はじめのうちは、にじうおが好きになれませんでした。
自分から、たこのおばあさんに相談したのに、そのアドバイスも最初は聞きません。
こんな性格だから、ひとりぼっちになっちゃったんだよ!と、思ってしまいました(笑
その反面、たこのおばあさんのアドバイスにも疑問を感じました。
にじうおは、自分のキラキラ鱗を大切に…していたかどうかはわかりませんが、自信や、誇りを持っていた事は確かだと思います。
そんな鱗をあげてまで、友達って、必要なものだろうか?
鱗をあげなくても、その奢った性格を直して、皆に親切にすればいいのでは?
物をあげなければなってくれない友達なんて、友達じゃないんじゃない?…と。
でも、"自分は特別"と、思っているにじうおには、自慢の鱗をあげられるくらい、寛容な心を持ってみなさい、という事なのかなと、何度も読むうちに解釈するようになりました。
友達って、難しいですよね。
損得勘定無しに、本音で話せる、そんな人が人生で一人でも出会えれば幸せだなと思いますが、反面、沢山の交流がある人も羨ましいなと思うときもあります。
自分からぐいぐい話しかけるタイプでは無かった私は、とにかく、にじうおの様な奢った態度はせず、周りの人には優しく接しよう、と、この絵本から学びました。
このにじうおシリーズ、他にもたくさん出ているので、是非読んでみて下さい♪