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考え方や解き方を1段目に教えて、最終的に答えを教えてくれる生成AIの制作方法:多角的かつ徹底的、詳細な解説


目次

 * はじめに

   * 本稿の目的とスコープ

   * 対象読者

 * 基礎技術

   * 自然言語処理(NLP)

     * トークン化、構文解析、意味解析、固有表現抽出

     * 大規模言語モデル(LLM):Transformer、BERT、GPT

   * 機械学習(ML)

     * 教師あり学習、強化学習、転移学習

     * 質問応答に特化したモデル構築、ファインチューニング

   * 知識グラフ

     * 概念やエンティティ間の関係性表現

     * 質問応答の精度向上、推論能力付与

 * システム構成

   * 質問理解モジュール

     * 質問解析、意図理解

     * キーワード抽出、質問分類、意味解析

   * 回答生成モジュール

     * 質問内容に基づいた回答生成

     * LLM活用、知識グラフ連携

   * 説明生成モジュール

     * 回答に至るまでの考え方、解き方生成

     * 論理的推論、段階的説明

   * 回答評価モジュール

     * 生成された回答の品質評価

     * ユーザーフィードバック、自動評価指標

 * データセット

   * 質問応答ペアデータ

     * 質問と正解のペアデータ

     * 多様な分野、難易度のデータ収集

   * 説明データ

     * 回答に至るまでの考え方、解き方の説明データ

     * 専門家、教師の協力による作成

   * 知識グラフデータ

     * 質問応答に必要な知識の構造化データ

     * 既存知識グラフ、独自構築

 * 学習プロセス

   * 教師あり学習

     * 質問応答ペアデータを用いた質問応答モデル学習

   * 強化学習

     * 回答評価モジュールからのフィードバックを用いた回答生成モデル改善

   * 転移学習

     * 大規模テキストデータで学習済みLLMの質問応答タスクへのファインチューニング

 * 運用保守

   * 継続的な学習

     * 新たな質問応答データ、ユーザーフィードバックに基づくモデル継続的学習

   * モデル監視

     * モデル性能監視、劣化、異常検知

   * アップデート

     * モデル改善、機能追加、セキュリティ対策

 * データドリブンな改善

   * データ分析

     * ユーザー質問データ、回答データ分析による改善点発見

   * A/Bテスト

     * 複数モデル、回答生成方法比較による最適解選択

   * ユーザーフィードバック

     * ユーザーフィードバック収集、モデル改善活用

 * FAQ

   * データセット

   * 技術要素

   * 学習方法

 * ベストプラクティス

   * 多様なデータ収集

   * 専門家連携

   * ユーザーフィードバック活用

 * トラブルシューティング

   * 回答の誤り

   * 説明の不明瞭さ

 * まとめ

   * 本稿の要約


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考え方や解き方を1段目に教えて、最終的に答えを教えてくれる生成AIの制作方法:多角的かつ徹底的、詳細な解説

概要

本稿では、質問応答AI、特に考え方や解き方を1段目に教え、最終的に答えを提示するAIの制作に焦点を当て、その多角的な側面を徹底的に解説します。技術的な側面だけでなく、運用保守、データドリブンな改善、FAQ、ベストプラクティス、トラブルシューティングについても詳細に触れます。

1. 基礎技術の詳細解説

1.1 自然言語処理(NLP)

自然言語処理(NLP)は、人間が日常的に使用する自然言語をコンピュータが理解し、処理できるようにするための技術です。質問応答AIにおいては、ユーザーの質問を解析し、意図を理解するためにNLPが不可欠です。

1.1.1 テキストデータ処理の基礎技術

 * トークン化: テキストを単語や文節などの単位に分割する処理です。

 * 構文解析: 文の文法構造を解析し、単語間の関係性を明らかにします。

 * 意味解析: 単語や文の意味を解析し、文全体の意味を理解します。

 * 固有表現抽出: 固有名詞(人名、地名、組織名など)や日付、金額などの特定の情報を抽出します。

1.1.2 大規模言語モデル(LLM)の活用

近年、Transformerモデル、BERT、GPTなどの大規模言語モデル(LLM)が登場し、NLPの性能が飛躍的に向上しました。LLMは、大量のテキストデータを用いて学習することで、高度な言語理解能力を獲得しています。質問応答AIにおいては、LLMをファインチューニングすることで、質問応答の精度を向上させることができます。

 * Transformer: 注意機構(Attention Mechanism)を用いたモデルで、並列処理が可能であり、長文の処理に適しています。

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