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小説「ストーンサークルの殺人」のススメ



 英国カンブリア州で初の連続殺人鬼が現れます。
その名も“イモレーション・マン”。
ストーンサークル内で残虐に焼き殺す
恐ろしい殺人鬼です。
そして、真実だけを追い求める警官
ワシントン・ポーが、犯人を追い詰めます。



 この小説はイギリスミステリ界の頂点
2019年に『ゴールド・ダガー賞』を受賞しています。



 この本の3つの見どころをご紹介しますと、



1 ワシントン・ポー


 ポーは国家犯罪対策庁重大犯罪分析課の警官です。
人里離れた農場に住んでいる事を誰にも伝えず、
スプリンガースパニエル犬のエドガーと、
のんびりと停職生活を送っていました。
ですが、事件のあることから急遽職務に復帰することになります。

 
 ポーは、頑固な一面があり器用なタイプではありません。
ですが、仕事に対する熱意はすごいです。
やはり主役の刑事は不器用な方が魅力的ですよね。



2 ティリー・ブラッドショー


  ポーと同じ重大犯罪分析課の分析官です。
ティリーは痩せていて小柄で、化粧もしません。
服装はいつもカジュアルです。
思った事や考えた事をそのまま口に出してしまう、
オックスフォード大学卒のIQが200近い天才です。
極端な温室育ちでコミュニュケーション能力が
欠如していますが、
ポーと少しずつ信頼関係を結んでいきます。
仕事は徹底的で熱心で優秀です。


 この二人のやりとりはこのストーリーの魅力の一つです。


3 ストーンサークル事件


 カンブリア内のストーンサークルで、
生きたままワイヤーで鉄の杭にくくりつけられ、
燃焼促進剤をかけられ生きたまま燃やされ、
男性たちが殺害された事件。

 通称“イモレーション・マン事件”

 イモレーションとは生贄として火炙りにするという意味です。

 犯人は極めて冷静で、アドリブは全くなく、
物的証拠も一切残しません。




 長編ではありますが、とっても楽しめました。
事件内容も面白いですが、個性的な登場人物も魅力的です。
著者ならではのストーリーも素晴らしいと思います。




 気になった方はぜひ読んでみてください。

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紅きゆこ
雨が降る日もあれば晴れの日もある 映画や本はあなたを普通でいることの幸せを教えてくれますよ 今日の出会いに感謝!