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歩みを止めるな!
自分が癌になって、
様々なことを考える機会が増えました。
特に、生きることと死ぬこと
についてです。
私は乳がんのステージ2Aなので
5年生存率は90%以上
10年生存率は80%
数字としては高いですが10年後、5人に1人の確率で私はこの世を去っている可能性があるみたいです。
30代で終わるのか?
いや、私は癌だからといって癌で死ぬとは限らない。
今日の帰り道、交通事故に遭うかもしれないし
今夜風呂場で転倒して頭を強く打つかも。
寝ている間に火災に巻き込まれるかもしれないし
大地震で海に沈むかもしれない。
癌である私と
癌ではない私の家族、友人もみんなみんな
いつどこで「死」に遭遇するかなんて分からない。
まだドラえもんも現れてきてくれないですし
人間は過去へ戻ることはできません。
時間を1秒1秒過ごすことは、
少しずつ命を削ることに等しい。
本当にその通りです。
2022年4月
私は30歳の誕生日を迎えました。
誕生日当日に術後の病理検査の結果を聞きに行ったわけですが、
抗がん剤の治療が必要
まずは半年、点滴治療
転移再発も見込まれず過ごせれば
その後5〜10年の内服治療を継続するそうです。
産まれてきたことを祝う日に
生きるためのことを考える。
未来のためにできることを考えたわけです。
海外では抗がん剤治療よりも免疫療法の方が優れているとされているだとか、
抗がん剤は副作用が辛いだけだとか、
色々な情報がありますが、
標準治療をお願いすることにしました。
今できることをやってみよう。
気がつけば手術の後、上がらなくなった右腕も毎日続けているリハビリのおかげで少しずつ上がるようになってきていました。
生きることと死ぬことって?
考えながら歩みを止めないことこそが
未来のためにできることだと考えます。
命の大切さを今一度、改めて振り返ることができれば物の見方も少し変わる。
振り返る機会が増えれば、もっと変わっていく。
国内外で起こる殺人、戦争の報道の見方も変わり
自分に何ができるかなぁ?と考える機会も。
今は具体的な行動は起こせていなくても
5年前に流行したゾンビ映画のように、
恐怖を感じる時もあれば、
逃げ道を探す日があったり戦う日もあるけど
最期にたくさんの伏線を回収して笑顔で未来を生きることができるように
アユミを止めるな!