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「日本中の田舎を遊び場に"ボーダレスラウンジ NAGAYO"」

*このレポートは2022年の取材を元に書いたものである。



長与町は、長崎市の中心部から北へわずか10kmに位置し山に囲まれた盆地や丘陵地に市街地が広がり、中心部を長与川が流れ、大村湾にそそいでいる。「シーサイドストリート」や「琴の尾岳」からは美しい大村湾の絶景を一望でき、みかん栽培の古い歴史を持ち、収穫時期には山が美しい黄色に染まりる。

この店のオーナーは佐世保生まれ。大学卒業後就職し27歳で福岡で飲食店のアルバイトを経てマネージャーを行ってい同時に食全体に興味があったので調理師にもなりマネージャ兼調理師になる。フレンチレストランで両方を学んでいった。主にマネージャーに重点をお置き3店舗まかされるまでになる。その後、客が集まる場所で営業を行う移動型店舗で経験を積む。

その絡みで長崎に来たことがあり古くの友人と出会い地元の食にかかわる新しい事業を始めようと2016年に福岡に家族を残し「長崎ミュージアム」と言う地域商社を設立する。設立当初は縁あって知り合った生産者さんを手伝う感じで生産者さんが作ったものをチラシにして飲食店に配り注文を取る活動を行っていった。(ネットではなく無農薬やむ肥料で形にこだわらない作物)この活動で畑を見せてもらったり収穫現場を見せてもらったり、生産者さんの信頼を得ていき、生産から販売方法までの色んな意見を交換する「作り手ラボ」を設立した。その後生産者さんから紹介されて2018年に25年使っていなゴミだらけの農家のみかんの空き倉庫を紹介され1年弱の清掃と準備を経て「長崎ミュージアム」の代表をしながら、12月に「ボーダレスラウンジ」を開店。(以前、たまたま見たシドニーの倉庫を使った魅力的なカフェの写真を見ていつか作りたいと思っていた。)

店内は地元の生産物、生産加工物、工芸品、(いわゆる道の駅で並べられているような物が数多く置かれている)、カフェ100'S、マフィンの工房、2Fには大きなソファーがたくさん並べられ食事をゆっくり座って楽しめる事ができる。各種イベントの開催やおやじ達の弾き語りコンサート、アウトドアグッズの工房の外遊び道具店など
買い物以外も楽しめる事ができるようになっている。

オーナーは店以外に長崎市内の各地で夜市などのイベントの企画、開催も行っており長崎には他県にはない多くの食や魅力が埋もれている事が勿体ないと考え、お祭り以外に人が集まる機会が少ない長崎を盛り上げようと日々努力している。
一度地元を離れ都会で活動してるからこそ気づく事が多いのかもしれない。

自分の人生はグリコラージュの繰り返しだと言われていた。
過去に見たものや情報を沢山集め、まったく別のものを作り上げるの好きでもあり特異な事だと言われていた。

生産者支援のため資金がない人のために自らクラウドファンディングの資格を取ったり、私設の図書館+カフェを作りたい方の相談などマネージメントも多く行っている。
地域の人たちを巻き込んでそれぞれ繋がりあい地域を盛り上げるのが江口さんの生き方だと話されていた。

今後は夜市のイベントを長崎各地で開催する事と多店舗展開ではなく色々な場所にその土地々のオーナさんが「ボーダレスラウンジ」○○を作ることで、過疎化していく農家の倉庫を利用し土地々を盛り上げて行くことだと言われていた。
大きな夢は「ボーダレスラウンジ」アリゾナ、テキサスなど海外にもできれば楽しいだろうなと言われていた。


2Fはワークスペースも





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