【コロナ感染リアルリポート14】酸素注入器が外れました@入院13日目
5月3日(月)。ゴールデンウィークで、よかった。仕事のことを考える気力も出てきて、思えばゾッとする。コロナにかかったのはしょうがないけど、それでも月曜日とか、脊髄反射的にピリッとするものだ。
気力は十分、よく眠れる。体力的にもほぼほぼ問題ないように思う。「あれ?意外と痩せてないかな」なんてことを思うぐらいなのだから、体力的な回復も進んでいると思って良いだろう。数値も改善してきた。
酸素注入器が外れた!
そしていよいよ、今日は酸素注入器がシンプルなやつに変えられるかどうか。昨日は叶わなかった、この一大イベント。
朝のルーチンワークのあと、レントゲンも撮り(今日気付いたがこの病院の移動式レントゲンは島津製作所製だった)、医師の先生もお越しになり方針のお話。「安定しててきているので、酸素注入器外しましょう」。
看護師さんや、医師の先生のお話ぶりからすると、少し私の様子に慎重な姿勢も垣間見えた。やはり数値が重要。たしかに変えみてすぐは、数値も安定しない。低め。これが上がってこないと、なかなか難しいのだよ、、、がんばれ、私の肺。
結果的には変更確定で、細いチューブの簡易版に変わった。A病院で最初につけたやつだ。今までのガッツリ注入器と比べると心許ないが、私個人的にはシンプルなやつに変わることの方がうれしく思えた。加湿ができないとか、そもそもの注入量が格段に違う。注入量だけで言うと、毎分50Lから3Lになった。A病院で最初につけたときは、こんなになるなんて思ってなかった。
少しだけ、出来ることが増えた
やっと、戻ってきたという感じ。まだレントゲンには肺炎の影があるそうだ。外して簡易版になってからの体調は、悪くない。たしかに、息を吸うときの引っかかっりのようなものは、まだある。肺炎の影響だろうか。それ以外は、すこぶる元気だ。
看護師さんが「頭洗いますか?」と天の啓示。気づけばA病院でのシャワー以来、お湯に触れていない。単純に嬉しい。少し前に見たムーランの水浴びシーンが思い浮かんだ。人間というのは、水浴びしたい生き物らしい。自分でいけるとも思ったが、わざわざ車椅子を出していただいて、車椅子に乗りながら前屈み状態で、暖かいお湯を楽しみながら、頭をシャワーで洗った。うれしかった。シャワーをひねってお湯が出てきたとき、しばらくニヤニヤしていた。変なおじさん。
その後、ベッドに戻ってサッパリしていながら、ウトウト寝た。ハッと起きて、今度はもよおしてきた。「よし、トイレもチャレンジさせてもらえるかな?」と、いろいろできるようになってくる赤ちゃんのように、トイレにもチャレンジ。
トイレに、久しぶりに一人で行った。便の予定はなかったが、うれしくて、便もしっかり出た。トイレに、一人で行けること。これは普通に生活していれば当たり前のこと。なのにこれ程、喜ばしいこととは。うれしかった。
こんな調子で、できることが増えていけば、退院も近いだろう。今日は、人間に更に戻れた一日だった。本当に、看護師さん、医師の先生の方々にはお世話になりっぱなしだ。それが仕事とはいえ、本当に頭が下がる。
明日で、入院2週間。こんなに長引くとは、誰も思っていない。治ってはきている。気力は充分。しっかり肺を回復させて、体力を戻していきたい。
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