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【コロナ感染リアルリポート12】頭はスッキリ、気持ちは穏やか@入院11日目

病院にいると、土曜日だからって変わることは何もない。多少食事の内容が土曜日っぽくなったりするかなとも期待したが、それもない。生物が生きるということは、目覚めて、食事をして、排尿排便して、寝て、また目覚めて、また食事して、また排尿排便して、また寝る。それの繰り返しだから土曜日だからって変わったことは何もない。

同じタイミングで感染した同僚が退院した。うらやましい。社会への復帰。うらやましい。私自身に置き換えたとき、少し、物怖じするが、うらやましい気持ちの方が、強い。気力の戻りもあるのかな。そう、もうほぼ7〜80%は気力だけなら戻っているのではないか。あとは体力か。

気力が戻ってくると、いろいろ出来ることが増える。あれもこれも。でも、あまり増やさない。まだ疲れもある。どのみち俗世間に戻るのだし、ほっといても増えていくのだろうから。もともと貧乏症だ。やりたいこと>やれることの構図でずっとやってきているから、このさい、切れるものはどんどん切ろうと、している。

そんなことを、iPhoneでメモを取りながら、考えることに時間を使っている。ある意味、贅沢な使い方だ。だけど、とても素晴らしい使い方。恐らく、今しかできない。時間を使うことに臆病になるなんて。だからといって、効率らしい効率を考えない。面白い。

コロナ患者ではあるが、寝てれば、またはじっとしてれば、ごはんが運ばれてくるという、最強の状況なのだ。この状況を最大限に使って、復帰の準備をすることは、とても有意義だろう。今まではそういう気持ちにもなれないくらい、弱っていた。気力が戻ってきた。

やりたいことは多い。やれることは少ない。他人との比較?やっぱりそこだよね。今の私は、誰かと比較したりする考えが極端に薄くなっているから、よく分かる。人は、人にわざわざ縛られている。縛られなくても良いのに。

仕事を辞めてもいい。コロナだけど、海外を旅してもいい。お金がなくてもいい。子供たちに会えなくてもいい。美味しいごはんを食べなくてもいい。音楽がなくてもいい。おしゃれな服も、スーパーなITガジェットも、何ならiPhoneも、なくてもいい。

もっと、「単純に生きよう」。私のコロナの学びのひとつ。私の生き方と、他人との付き合い方は、また別だ。私はもうひとつ、学んだ。「人のやさしさ」だ。この2つだけで、充分な気がするんだけどな。どうだろう。

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