【感染者のつぶやき4】いわゆるコロナハラスメントやコロナ差別について
差別の記憶
民族学校に通っていた小学生の頃、ある別の小学校を歩いていると、その小学校の上の方から石を投げられたことがある。民族学校の制服だと見つけて、上の階から投げられた。一人だったので、見上げるぐらいはしたと思うが、あまり記憶にない。泣いた記憶もないし、何なら当たらなかったので、「なんやねん」ぐらいの記憶だ。
直接的な差別の記憶はそれぐらいで、たしかに中高生の頃、同級生やら先輩やらが他校とやりあって、乗り込んでいっただの、電車の中で絡まれただの、ボコボコにしただのされただの、いろんな話はあった。某友人は組事務所の門を叩いたとか。今となっては記憶も薄い。
そんなこともあって、朝鮮半島にルーツをもつ私としては、差別には敏感だ。アイデンティティの問題で、たくさん悩まされてきた。今も、悩みがないとは思っていないが、うまくやっている、はずだ。
コロナ感染者という新レッテル
そんな被差別的ポジションを潜在的に持っている私に、もうひとつのポジションが加わった。「コロナ感染者」。これは何とも、人生の紆余曲折としては、大変香ばしい案件だ。コロナ感染者は2021年5月18日現在687,825人で、うち退院者は602,356人だ。奇しくも私の学生当時、在日コリアンの数が6~70万人だった(現在は約50万人)。同じような数字。コロナ感染者はもっと増えるだろう。NEWアイテムGET!と喜ばしいものではないが、レッテルが貼られたことは間違いない。
退院して一週間。ほぼほぼテレワークで、一日だけ出社した。もちろん、会社のみんなは知っている。出社したときの正直なコロハラ(差別とか、コロナハラスメントとか言い方はいろいろあるけれど、コロハラで統一したい)や、それ以外でも本当にちょっとしたコロハラもあった。これからもあるだろう。今日はそのことについて、書いてみたい。少し長くなるかもしれない。
コロナ感染者したよって教えて欲しい人、いる?
私は営業マンで、客には毎日のように訪問していた。今は緊急事態宣言でなかなか客先にも訪問できないが、とはいえ今後、営業マンとして客先には訪問する。さて、あなたはコロナ感染者の営業マンに会いたいと思いますか?
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