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【コロナ感染リアルリポート10】回復の兆し、生命の兆し@入院9日目

記念すべき?10記事目。やっと、生きた心地がしてきた。一応まだ重症化患者扱いかとは思うが、おかげさまで呼吸も安定しており、咳をしたり動いたりすると急激に辛くなることも、随分とマシになった。まだ辛いが、辛い長さが短くなってきた。

このまま、調子が戻って欲しい。本当に呼吸だけだ。今日はその呼吸も改善が見られた。自分の中では小躍りしているくらいだ。私の肺よ。このまま、焦らず、しっかり治っていってくれ。無理するな。ちょっとずつでいいから。

今までで一番眠れた朝

4月29日(木)。目覚めはそう良くないが、寝たのはいっぱい寝た。フラットにせず、少しベッドに角度をつけたまま、寝てみたが、悪くなかった。肺が最大化するのはフラットよりも斜めの方がいいらしい。

K病院の朝は結構忙しい。朝のルーチンワーク(血圧、体温測定、状況確認、血糖値など)に加え、血栓防止の注射があった。極めつけは、便だ。朝食後すぐに、立ち会いの上で、行為を強いられた。男性だったのでありがたかったが、それでも辛い。昨日は席外してくれてたのに。とはいいいつつ、めちゃめちゃ、出た。たんまり、出た。スッキリ。ありがとうございます。今日イチ、酸素使いました。

やることのない、うれしい日中

すぐ、下半身を拭いていただいたり、いろいろやっていただき、朝のお勤め完了。これが、今日のハイライトだ。何なら、その後は、いたって普通。途中酸素注入器が勢いが良くなりすぎたのか冷たい息で鼻がカピカピになりそうになったぐらいで、そのときも酸素は安定、呼吸も安定、ごはんも美味しくいただき、コロナ感染後の一番良好な状態。

また、でっかいのを出したこともあって、身体もすこぶる元気。腰が寝過ぎでいたく感じるくらいで、ゴロゴロ、ゴロゴロ。映画もひとつ観た。「ワールドウォーZ」。クソ映画の名高さで毛嫌いしていたが、映画のリハビリとしてはそれなりだった。おもんなかったが。ブラピが浮かばれない。

あとはテレビを観たり、ケータイを触ったり。今日は一番、映像を観たかな。ドンファン、かわいそう。そういう元気も戻って来たのかな。それはそれで良し。でも無理せず、気力と体力の無駄遣いに気をつけて、ちょっとずついろいろ、楽しめたらいいな。

養生していた点滴の入口も除去してもらったり、いよいよ、呼吸器だけになった。我が呼吸よ。がんばってくれ。私は、今まで通り、息がしたい。

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