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スペインの大学院ってどんな感じ?開始一週間の所感

Hola!スペイン留学中のくららです。
語学学校にてスペイン語を勉強したのち、大学院で国際関係を学んでいます。

先週授業が始まり、一週間がたったので、気づきを忘れないうちにまとめます。
なお、私が在籍してる修士は1年、授業は英語とスペイン語が半々です。
クラスメイトは6割スペイン人、3割中南米出身、1割非スペイン語話者(米・仏・日本)です。

1.言語の壁

新しい学問を外国語で学ぶのは、かなりきついです。1年みっちりスペイン語を勉強し、それなりに話す・聞く力も伸びたと自信を持てたころに出鼻をくじかれました(笑)
クラスメイトと当たり障りのない日常会話をするのは(大人数でない限り)問題ないのですが、専門用語が入りまじり、前提知識の少ないアカデミックになると、まあ内容が頭に入ってこない。
また、教授によっては2倍速かと疑うほどの速さのスペイン語を話します。ネイティブが過半数なので容赦ないです。
1年後の理解度の進化に期待ですね。

2.生徒の参加態度
日本と大きく異なり驚いたのですが、生徒からの質問や意見がまあ出てくる出てくる。手が挙がりすぎて、授業が進まない(笑)
良くも悪くも遠慮しないので、授業内容から大きく外れる質問も授業中に遮ってします。そのせいで脱線してしまうことも多いですが、この積極性・度胸は見習いたいなあとつくづく思います。
また、教授に対する反論もしばしば見受けられます。教授の言っていることは正しいと思ってしまいがちですが、批判的思考が養われているのですね。とある教授が授業で、「男女平等の権利は人権の観点から保障されるのであって、独立して考えるべきではない」とややセンシティブな側面に触れたことで女性数名が大反論していました。欧州でフェミニズム運動は非常に盛んですが、その後、クラスメイトに「日本はフェミニズムをどう捉えているのか」と聞かれた際、そもそもフェミニズムが欧州ほど勢いないもんなあと微妙な回答をしてしまい、どう答えればよかったんだろうとモヤモヤしています。

3.学問・国際情勢に対する関心の高さ

こちらの学生は大学でかなり勉強し、自分の学んだ専門を誇りに思い、大学院の授業で生かそうとする姿勢があります。
私の場合、日本の大学で単位をとることを目的に過ごし、学問を学ぶという本来の目的を見失って卒業した人間なので、専門分野を自信をもって語ることができず、情けなく思っています。
また、マスターの性質上、国際情勢や政治への関心が非常に高いです。休み時間でも議論しています。クラス唯一のアジア人ということもあり、しばしば日本の立場や意見を求められることがあるのですが、知識不足や語学力が原因で意見に深みが出せず、悔しい思いをしています。

このような環境のおかげで、学問に対するモチベーションが人生一といってもいいほど高まっています。沢山吸収し、めげずに頑張っていきたいです。ひそかに抱いている野望は、日本人というアイデンティを生かし、言語をさらに磨き、授業で無意識的に醸成されているヨーロッパ中心主義的な凝り固まった考えにメスを入れることです(笑)

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