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#6 オーストラリアで家なき子になるかもしれなかった話|くららのワーホリ日記(in Melbourne)

こんにちは、くららです。
以前から私のnoteを読んでくださってる方はもうご存知のことだと思いますが、メルボルンに来る理由となったのがVISA取得の後押しをしてくれた友人のおかげでした。
今回はそんな友人の1人の急な予定変更により、危うくホームレスになるかもしれなかったお話をしようと思います。

頼りになると思ってた友達がストレスになるなんて

ロンとコニー(2人とも仮名です)はオージーのカップルで5年ほど付き合いがある私の友人。
普段2人はオーストラリアには住んでいないのだけれど、メルボルンにもアパートを持っていて、私はそこを滞在先として借りていました。

渡豪前に「1月中は住むことができるよ。でもそのあともメルボルンに住むなら家を探してね」というような約束を交わしていました。それは書面でも書いて渡してくれて(家の使い方とかと合わせて)、いつまでもそこに滞在することはできないということは前もって理解していました。

私は11月からメルボルンに来ているのですが、このロンという友人に結構ストレスを感じることが多く、日本とオーストラリアでの人間性が違いすぎて正直なところ、一緒にいるのがしんどかった。

例えば、PMSがしんどくて部屋で寝ていると「なんで部屋にこもってばかりなの?」と言われてしまい、「生理期間は体調がしんどいんだよ」という旨を伝えても、男性だからなのかあまり理解してもらえず「くららはずっと寝てるよね」と少し嫌味っぽく言われてしまうことがあったりなどです。

もちろん言葉の違いによる意思疎通の難しさや、文化の違いもあったかもしれません。日本人は比較的自分の部屋に篭りがちらしいのも相手側としては「なんで?(避けられてる?)」と思っていたのかもしれない。

相手側の気持ちは話し合ってないからわからないけれど、私は彼と向き合うだけの元気はなく、家だけど安心して眠れなかったり、部屋にいてもずっと苦しい日々を過ごしていました。
コニーに感じることはなかったんだけれど、ロンが本当に苦手になってしまって、彼が家にいるときは家にいるのが本当に苦しかった感じです。

早くここを出なくちゃ
よくしてもらってるのに友人に対してストレスを感じていることも、住んでいる場所がCBDに近くてちょっとうるさかったのも、私は兎に角環境を早く変えたいと思いながら、1月までは家を借りるつもりでいたし、それに合わせて家探しをしていました。


退去予定日が3週間も早まってしまって大ピンチ…!

2024年の大晦日、コニーから「ねえ?家は探している?」とメッセージが入りました。
私はその頃には1月の上旬には家を予定より早めに退去したいなと思っていたので、「もしできたら来週中には引越ししたいなと思って探しているところだよ。」と彼女に伝えました。
その時点で彼女から言われたのは「1月25日までは家を借りていても大丈夫だよ。」という具体的な期間。

オーストラリアは12月23日が仕事納めのところが多く、長いと1月12日くらいまで3週間ほどの長期休暇(クリスマス+ニューイヤーのホリデー)をとるところがほとんどです。
この時期は仕事も見つけづらいし、家も見つけづらい。
だから1月の2週目あたりまでに引越し先を決めたいなと思っていました。

時間はそんなにないと思ってたけど、焦っていなかったし、仕事探しと並行しながらインスペクション(内見)の予定も入れ始めていました。

そしたらまさか、1月4日の出来事です。
ロンから「もっと早く出れない?来週の木曜日、もっと早くてもいいんだけど。」とまさかの発言。
理由は彼の息子さんがメルボルンに滞在したいからとのこと。

彼には私と同い年くらいの息子さんがいて、私がいるせいでアパートで過ごせず、わざわざホテルをとったとのことをロンから伝えられました。(※ロンとコニーの詳しい関係は知りませんが、お互いに別の人と結婚していたけれど、だいぶ前に離婚していて、今は事実婚?みたいな感じで2人はパートナーとして生活しています。)

日本人ゲスト(私)<実の息子が大切なのはわかるけれど、予定していた滞在期間が急な変更になったことはすごく精神的に大ダメージを喰らいました。

「え、待って、もしかして私本当にホームレスになっちゃうかも。」
そう考えるとすごく怖かった。
海外ってだけで何もかも違うじゃないですか。家の借り方とかだって違うので、5日以内に家を決めて引越しもしなきゃいけないと思ったらすごくパニックだったんです。

冷静に考えたら「1月25日まではいてもいいって言ったよね?」と友人に詰めることもできたかもしれません。
ただ、私のせいで息子が自分の家に滞在できないことだったり、無償で家を貸してもらってることだったり、そもそもロンと向き合う気力が私に残ってなかったりで、「なんとかして家を出なくちゃ」という考えにしかなりませんでした。

人ってパニックになると色々見失いますよね。笑
滞在日を長くして、不機嫌なままのロンの家を借り続けることのが苦しかったので私はなんとかして水曜日(息子が来るのは金曜日の予定だった)までに全てを終えることに集中しました。


オーストラリアで初めての家探しに苦悩する(ゲボ吐きそう)

オーストラリは敷金と呼ばれるボンドがあるところがほとんどです。
これは基本的には何もなければ退去時に還付されるお金になり、家賃の2週間〜4週間分が相場となります。例えば一週間分の家賃が$300だったとしたら、ボンドは2週間分の$600と最低限の家賃(1週間分とか)を入居時に支払う必要があります。

私はあんまりお金を持ってこなかったのと、急な引越し要求によって贅沢できるほどのお金はありませんでした。
なので希望は一週間の家賃が$300(水道光熱費等込み)、すぐに入居が可能、CBDでイブニングシフトがあるため公共交通機関で30分圏内の部屋を探していました。

▪︎オーストラリアの家の探した方
・Facebookのコミュニティー
・FlatmatesやGumtreeなどのオンラインプラットフォーム
▪︎滞在先のタイプ
・ホームステイ
現地のお家に住み込み食事などの提供がある場合も。
・シェアハウス
プライベートルームを意味する「オウンルーム」と2人で1部屋を共有するようなタイプの「シェアルーム」がある
・バックパッカー/ホステル
短期滞在者向けの一時的な宿泊施設
▪︎家賃の相場
・一週間に$350前後
・ボンド(敷金)は基本的に家賃の2週間分
郊外かCBD付近かの場所によっても異なるし、部屋のタイプによっても異なります

オーストラリアでの家探しについて

私はオンラインプラットフォームも利用していたのですが、Facebookのコミュニティで家を探している旨を投稿し、そこからご連絡いただいた方々とメッセージでやりとりするのがスムーズだったので個人的にはFacebookをお勧めします。

様々な方からオファーをいただいたのですが、中にはスパム(何だか怪しいぞ?)と思う内容もあったので、家探しをする方はくれぐれも慎重に。


友達に泣きついた。情けなくいけど頼らせてくれてありがたかった。

結論として、私は友達にお金を借りて無事に引越しを終えることができました。

いろんな方とメッセージでやり取りをさせていただいたのですが、期間的に内見ができたのは3件。
そして3件めのお家に住むことを決めました。

1)日本人女性のオーナーさん
▪︎メリット
・ボンドなし/個室のシャワーやトイレが付いているオウンルーム
・シェアメイトが日本人女性の方
▪︎デメリット
・最長でも4月末までしか住めない
・最寄駅の治安が悪い(ホームレスや薬物中毒者などがちらほらいる)

2)台湾人女性のオーナーさん
▪︎メリット
・インスペクションの中でも一番費用が安い
・オウンルーム ※キッチンやトイレ・バスなどはシェア
・シェアメイトはみんな日本人
▪︎デメリット
・CBDからかなり離れる
・物件がとても古くて清潔とは言えない
・物件(オーナーさん)を紹介してくださった方とちょっと問題が…

3)オージーの男性と日本人女性のオーナーさん
▪︎メリット
・長期的な滞在が可能
・郊外だけれど遠すぎなくて、治安が良い
・オウンルームだけどシェアメイトが現在いない為、しばらく一軒家で1人暮らし
▪︎デメリット
・古い家をリメイクしながら貸し出している為ところどころ古かったり散らかってる
※個人的にはあんまり気にならない

オーストラリアでのインスペクション体験まとめ

金銭的な面で言えば、2件目が一番良かったです。
が、紹介してくださった方(同い年くらいの日本人男性)に異性として見られている発言をされてしまい、怖くなってやめました。
それは私の単なる勘違いかもしれませんが、オウンルームのセキュリティがしっかりしているわけでもないのに、不安を持ったまた暮らすことは耐えられないなと思いました。

1件目は治安の悪さが一番ネックで、仕事の都合でどうしても帰りが遅くなってしまう為にやめました。

「本当に住むところが見つかるのかな」
そんな不安を抱えながら向かった3件目のインスペクションは、自分が数年前にしていたような穏やかな暮らしにそっくりの家でした。

静かで、庭があって、キッチンが広くて、古くて直さなきゃいけないところもあるけれどそれすらも魅力的で、私は「ここに住みたいな」と思ったんです。

ただ、3件目のお家を借りるのには少しだけお金が足りませんでした。給料日前でした。
なので親友に事情を説明してお金を借りました。
引越し計画の予定が崩れたのだけを言い訳にはできません。
早まったのは事実ですが、私は最低限のお金しか持ってこなかったから、自業自得なのです。

私は人に甘えるのが苦手で、お金のことになると尚更「貸して」なんて気軽に言えません。
自分が情けなくて、でもこの状況をどうにかしたくて、全部を吐き出してダメならまた1から探さなくちゃと思っていました。

「くららのことだからめちゃくちゃ悩んで話してくれたんだろうね。こうゆう時に頼ってくれて嬉しいよー」なんて連絡を返してくれました。

不安と向き合うことで大切にしなきゃいけないことが見えてくる

私は今、すごく穏やかに過ごせています。

ロンと暮らしていた時には部屋にこもってると嫌な顔をされるため、十分な睡眠をとることができませんでした。
また、私は2人が家にいる間はキッチンで料理をすることができなくて(勝手に気まずくて)ご飯もちゃんと食べていませんでした。

日本で生きていようが、海外で生きていこうが、「十分な睡眠をとること」「きちんと食事を摂ること」この二つは欠かせない。
それができて、「心と身体の健康」を維持することができるんだなと改めて感じることができました。

また、不安を抱える度に誰も頼れる人が近くにいなかったことから、自分を守れるのも、幸せにできるのも「自分」しかいないんだなということも思い知らされました。

抱え込みすぎでもだめ。独りで生きれるわけないんだから、頼ることも大切。
だけど結局立ち向かう時は1人なのだから、その自分を愛してあげられるのは自分しかいないということ。

「こんなはずじゃなかったのにな」というピンチが訪れる度に、大切にしなきゃいけない物事の真理が見えてきたり、自分の中で大事にしたい価値観が明確されています。

人生は山あり谷あり、同じであり続けることなんてないのだなあと思う。

私はこの貴重な経験を重ねて、もっと素敵な人であれるようにここでたくさん冒険をしようと思いました。


今回も長々読んでくださってありがとうございます。Love ya.

くらら/Clara
長野県出身 1993年生まれ

諦めかけてたワーホリに行く夢をギリギリで叶え始めました。
家なき子になるかもと思って焦っていた時、頼らせてくれた存在は私と似たような境遇をもつ同士のような家族のような親友です。
今の私はとても弱い人間だけれど、助けてくれた人が私を頼りたい時には自分も手を差し伸べることができるくらい強い自分でありたいなと思いました。

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