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【観葉植物・花・多肉植物】基本的な植え替え

植物を育てる上では欠かせない、基本的な植え替え方法についてまとめました。

ちょうどこの前、とある園芸店さんで植え替えの基礎を教えていただく機会がありました。
意外と知らない注意点がたくさんあり、今まで適当にやってきたことが思い知らされました...

正しい知識を身につけ、植物がのびのびと育つ環境を目指しましょう!

■植え替えのサイン

まず、植え替えのサインについてです。
代表的なサインとしては、下記が挙げられます。

鉢底から根が出ている
土が水を吸いにくくなった
葉っぱが変色する、または落ちてしまう

何か一つでも当てはまれば、植え替えをした方が良いかもしれません。

<!注意!>
変色・落葉は置き場所の変化・気温・日当たりが原因でも起こり得ます。
最近置き場所を変えた、気温が寒すぎる暑すぎる、ということがあれば
そこに原因がある場合も。
反面、環境に何も変化がないにもかかわらずこのような事象が発生する場合は、植え替えすることで改善する可能性があります。

■植え替えの時期

一般的には1〜2年に1回は植え替えをするのが良いと言われています。
季節の目安は基本的に下記です。

・観葉植物:5月〜9月
・花:1月下旬〜3月上旬
・多肉植物:3月〜5月(春)または9月〜11月(秋)

※観葉植物は成長期にあたる季節。
※花は落葉して休眠期に入る季節。
※多肉植物は春秋。真夏・梅雨・寒い冬は避ける。

ただ、植え替えの時期は個体によって異なるので、植物の様子をよく観察して植え替えを判断してください!

■用意するもの

<必須>
・用土(その植物に合った土)
・鉢底石
・鉢底ネット
・新しい鉢(前に使用していたものより一回り大きいもの)
・園芸用のハサミ
・新聞紙など下に広げるもの

<あったら便利>
・割り箸など細長いもの
・手袋
・土入れスコップ

用意するもの 土、鉢底石、新しい鉢、園芸ばさみ、新聞紙、鉢底ネット、割り箸
用意するもの

用土について

・観葉植物なら「観葉植物用の土
・花なら「培養土
・多肉植物なら「多肉植物用の土

上記のような市販の専用の土をおすすめします。
自分でブレンドする土は、その配合が本当にその植物に合ったものであれば問題ないのですが、配合を間違えると植物にとって最適ではない環境になります

専用の土であればまず間違いはないので、基本的にこちらの使用をおすすめいたします!

<土の保湿性を高めたいとき>
水はけが良すぎてすぐに乾いてしまうと感じるのであれば、赤玉土など保湿性の高い土を少し配合してみてください!
専用の土はだいたい水はけが良くなるように配合されています。

<!注意!>
基本的に土の再利用は控えてください。(もったいないですが…)
雑菌が含まれていたり、土自体も劣化していて栄養が少なくなっている可能性があります。

鉢について

一回り大きな鉢の目安は、現在使っている鉢ごと新しい鉢に入るくらいの大きさです。

<!注意!>
・鉢の中の根は鉢底に沿って成長します。
植え替えが面倒だからと一気に大きすぎる鉢に植え替えてしまうと、
根がどんどん横に広がるように張っていき、鉢の中央がスカスカの状態になってしまいます。健康的な伸びができなくなるのです…
・また、土の量に対して根の量が少ない(=水を吸い上げる量も少ない)ため、土の中の水分を十分に吸うことができず、常に多湿の状態になります。
・土中の酸素量も少なくなるため、根が酸欠状態になり根腐れすることも…

■手順

1.土を乾かす

事前に水やりを控えて、土をある程度乾かした方が鉢から植物を引き抜きやすいです。
(乾かさないと植物を鉢から引き抜きにくくなり、根に負荷がかかりやすくなります!)

土が乾いた様子

目安は土の表面を触っても指に土がつかなくなること!
画像のように、通常の土の上に色が薄めの土を敷き詰めると土が乾いたかどうか判断しやすいです。

2.植物を鉢から引き抜く

鉢を傾け、慎重に引き抜いてください。
抜きにくい場合、鉢底の穴から土を指で軽く押したり鉢と土の間を割り箸で突っつくと抜きやすいです◎

3.古い土を落とす

根には古い土がたくさんついているので、手で優しく揉んで落としてください。
また、黒くなっている根は腐っているので、園芸用のハサミで切ってください!

君子蘭の植え替え

根と根の間の土を落としていくイメージです。

4.新しい鉢に植物を移す

新しい鉢に鉢底石を敷きつめ、植物を鉢の真ん中に置きます。
一度植物を鉢に入れてみて高さが足りないようであれば、鉢底石の上に土を入れて調整してください。

5.鉢に土を入れる

植物の根の隙間を埋めるイメージで周りに土を入れていきます。
【土を入れる→鉢を床でトントン叩く】を繰り返して土を敷き詰めます。

<!注意!>
・鉢と植物の隙間は、割り箸など長いものでグサグサ刺してしっかり土を敷き詰める。このとき根は避けるようにし、あくまで根の周りのみ刺して敷き詰めるようにしてください!
・ここでしっかり土を敷き詰めないと、水の貯まり場ができてしまい、根腐れの原因になります!
・縁から下3cmほど、ウォータスペースを作ってください!水をあげるときに、土があふれないように少しの間水がたまるスペースです。

植え替えで気をつけること

6.水をたっぷりと与える

植え替えが完了したら鉢底から水が溢れ出すくらい、水をたっぷり与えます。お皿にたまった水は必ず捨ててください!

7.明るい日陰で様子をみる

直射日光は植え替えで根にダメージを負った植物にとって負担になります。だいたい1〜2週間は直射日光に当てないよう管理してください。
(購入してきたばかりの、ポットの植物を別な鉢に移したのみであれば大丈夫です!)

■まとめ 植え替えの効果

植え替えは植物の不調を改善する上で、とても重要な作業です。

不調を改善するだけでなく、土の中の老廃物をきれいにする効果もあるそうです。
なんだか人間みたいですね…!
(たっぷりと水を与えることで老廃物も多少は流れますが、それでは十分ではないため植え替えをすることできれいになるのだとか)

植物たちをの健康を守るために、
定期的に植え替えをしてデトックスしてあげましょう!


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