会えなくても、10年分のありがとう
2021年4月28日 三橋の森敷地内「カフェ・ボスケ」でパンを買っていたら、普段結婚式の撮影をしてくれているパートナー企業のスタッフさんがケーキのショーケースを眺めていた。
「どうしたのですか?お買い物?ありがとうございます」と声をかけると
「はい。明日、結婚10周年のお祝いを旦那と子供とするので」と嬉しそうに言う。
この方はパートナー企業のスタッフさんでありながら、三橋の森で結婚式を挙げてくださった大切なお客様のひとり。せっかくだから結婚式を挙げた場所のケーキでもう一度お祝いをというご希望でカフェに来てくれていたのだ。
実は、明日2021年4月29日はわたしたち三橋の森ラ・クラリエールも生誕丸10年を迎える大切な日。この方が実際に結婚式を挙げたのは夏なので、明日のお祝いはご家族のお誕生日と併せてとのことだが、たまたま同じ日に大切なお祝いしているお客様がいてくれることに心が温かくなった。
10年前はゲストの前でふたりで食べたケーキ、10年後は子供たちと一緒に同じ三橋の森のケーキを食べる家族がいる。
………10年間、ここに在り続けられて良かったと思える瞬間。
こんな素敵なシーンに立ち会えたのも、偶然カフェボスケにパンを買いに行ったから。もし行ってなければこうやって10年目のお祝いに帰ってきてくれているお客様がいることも知れなかった。きっと沢山の方がこうして帰ってきてくれているのだろう。
数年前、スタッフがカフェの前を通るとひとりの男性がチャペルの方向を見ながら小さな息子さんに
「ママ、扉が開いた瞬間すっごい泣いちゃって大変だったんだよ」
と優しく話しかけているシーンに出くわしたこともあった。それも、そのスタッフがその時間にその場所を通りかからなかったら巡り合えなかったエピソードだ。
Instagramのご意見箱・質問箱を設置するとたちまち
「結婚式から5年が経ちますが、今でもあの日の思い出は鮮明に覚えています」
「生まれた子供に桜の木を見せに今度いきます」
「本当に幸せで、人生で大切な日となりました」
というメッセージを送ってくださる方が沢山いる。結婚式当日の思い出だけでなく、その後の人生であの日がどう影響したかまで丁寧に教えてくださるのだ。
時間が経てば経つほど、わたしたちが思う以上の方がこの三橋の森を
「帰ってこれる場所」として本当に訪れてくれるようになった。
この丸10周年をめがけてここ数年は色んな新しいことに挑戦もしてきた。
新しく三橋の森を知ってくれる方を増やすためにも、何度帰ってきても新しい発見がある面白みを増やすためにも。
実は、この生誕丸10周年を迎える2021年夏の大型連休、これまでにない規模のビックイベントで地域の皆さまや色んな方に感謝のきもちをお伝えする壮大な計画があった。つい最近まで企画会議もしていたが、あまりの予想し得ないめまぐるしい世の中の状況変化と、まずは今年ご予約頂いている皆さまの結婚式を安心安全な状態で行える環境づくりに今年は注力し続けようということで一旦延期となった。
「本当だったら」
そんな想いでまたこの春を過ごさなければいけないのはみんな一緒だ。
見えないところで三橋の森に想いを寄せてくださっていた方がこんなに多くいらっしゃるとわかったからこそ、お会いしたかった。
10年経って木々は生い茂り、本物の森になったこの場所。あの頃より更におじいちゃんおばあちゃんになった桜の木。まだ一緒に穏やかな日々を過ごし一昨年子供も産んだあの猫。毎年入園してくるちびっこたちの変わらない朝の遊び声。いつ見ても撮影スポットになっているあのベンチ。どの木よりも高くそびえ立ちどんぐりで秋を知らせてくれる椎の木。プロとデザインをいちから考え頑張って仕立てたスタッフたちのユニフォーム。
変わらないようですこし変わっている、けど懐かしいこの場所でみなさまと直接会いお伝えしたかった。
「10年間支えてくれて、愛を沢山注いでくれてありがとう」と。
↑「こんな中でもお越し頂けるお客様には心温まる瞬間を」と、散った桜の花びらでハートを創るプランナーたち
はなれていても、今は会えなくても、三橋の森に携わってくださっている全員に明日は心から(心の中だけで)愛を叫ぶ日にしよう。
そして、いつもと変わらず優しい結婚式を明日も精一杯お手伝いしよう。ひとりでも多くの方がほっとできる帰りたくなる場所を見つけられるように。
おわり*.
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本日もお立ち寄りありがとうございました*.
また次回もお楽しみに♪
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