自然の造形からの学び
こんばんは。
前回担当した記事では、クレールアーキラボでの設計の進め方、プロジェクトの流れをざっくりと紹介しました。
今回は少し視点を変えて、最近強く感じることについて書きたいと思います。
クレールに入社して、代表の設計に対する様々な想いを聞き、感じ、体感しながら日々を過ごしているのですが、その中で「自然」というものに対して、これまでより深く興味を抱くようになりました。
ウェブサイトにもありますが、
光が映し出す陰影、風が運ぶ四季の香り、雨音が奏でる季節の移ろい…
これらの自然要素は生活する上では必ずしも必要なものではありません。でも、それらは、人の心をとらえ、暮らしに心地よさや彩り、安らぎを与えてくれると思い日々、建築を考えています。
ふと足元を見たときに落ちる木漏れ日、雨で濡れた道、揺れる枝葉の影
いきいきと生きる植物たち。陽の光を受けて気持ちよさそうです。
雨の景色や匂いもまた良きです。
心地よい音、小川のせせらぎ、色とりどりの草木、集まってくる生き物たち。
(水浴びをしている鳥を撮影できました)
水、晴れの日は光を反射し、雨の日は美しい波紋をみせる。
時折、静かに、静寂の表情をみせる。
景色を映し、どこまでが水面でどこからが地面なのか、空なのか、曖昧で不思議で深い景色。水音にも癒される。
アプローチ、通路ひとつとっても、石や木、水、光など、自然物が生み出す、曲線や奥行き、風景が美しい。
それだけでなく、遠近法等を用いた工夫で様々な仕掛け、気遣いが施されているところも、京都研修での大きな学びでした。
建築としてつくったサイン、周囲が苔むしてきている感じが、作ろう思って生み出せるものではない、建築と自然(生き物)が調和し、建物的にも美しい、経年美化を感じるアプローチとなっていてとても素敵でした。
京都研修だけでも、まだまだ写真がありすぎて紹介しきれない、たくさんの美しい自然の造形を五感で感じ、とても癒され、よい刺激にもなりました。
1つ1つが、季節、時期、気候、土地の構成や木々、生き物、その周囲の建築物との関係で
一期一会的な出会い・・形なのだな、と思い、その音や揺らぎは見てて飽きることなく、研修中もたくさんの癒しと気づきをくれました。
建築の内外に自然のうつろいを呼び込むことで
意匠(建築)だけでは生み出せない、豊かさ、人々が心地よさを感じる建築空間をつくっていければなあ、と。
また、建物(建築)を生み出すときも、これら、自然の「造形」から学びやヒントを得て設計をしていければなあ、と。。
クレールアーキラボへ入社して、そんな想いが強くなったというお話しでした。
なんだか、うまく言葉にまとめられなかったですが、、、
自然が生み出す造形(現象)は美しくて、儚くて、尊い
ということを、楽しかった京都研修の写真と共にお伝えしたかった回でした〜
(N)