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〈148〉精神疾患を抱えながら放課後児童クラブで働けるか②
いいんです。仕方ないのです。病気のせいなのでね。
わかった上でフォローしてきましたし。できないことは代わりにやってきましたし。
ただ、育成支援の現場です。
病気のせいとはいえ、その言動の波に子ども達が振り回されることになったら、子ども達を健全に育成するという目的・役割を果たせなくなります。
それは子ども達の人格形成や人生に大きく影響します。
ただ、病状により本人がこのようなことを考えることが難しいので、他人はどうすることもできません。
労働者を辞めさせることはできません。
辞めなくていいんです。
精神疾患があっても社会参加する、働き続けられるって、とても大事なことなので。
寧ろ疾患を抱えているからこそ、人の弱さに寄り添える場面もありますしね。
細く、長く、働き続けるためにも、病状が重い時は休んだ方がよいのです。本人のためにも、子ども達のためにも。
安心して休むためには、雇用する側が復帰を待つ、復帰できるような雇用体制を作っておく必要があります。
つまり、やはり会計年度任用職員ではだめなのです。障害者雇用の観点でも。
1年雇用なのに休職したら、この先のビジョンなんて無いに等しいじゃないですか。
与えられる病休なんて10日あるかないかです。
シフトが入らなければ収入は無いですし。
正職員なら当たり前に産業医に繋がるケースも、時給働きでは繋げてもらえない。
他の支援員が誰かに相談することもできない。
休むことに不安があれば、休むことは選択肢にもあがらないですよね。
病状が悪ければ、この休む休まないの判断力すら低下します。休む必要があっても休まない、休めないのです。
病状悪化の初期段階なら、落ち着くように、焦らないようにと声かけできますが、病状もある程度を越えると、周りの支援員がどうこうできるわけもなく。
現状を運営主体である自治体職員に報告、相談しても、「負担かけるけどよろしくね」で終わりですし。
自治体職員がこんななので、実質的に職場環境を調整しているのが筆者ですから、筆者が本人に精神科医とどの程度の勤務日数が無理なく働けるのか相談するよう声かけしたり、勤務日数を調整しています。
支援員同士の人間関係も考慮してシフト組みましたよ。
それでも勤務時間が本来1日4.5時間のところ、2時間が妥当と筆者が思って理由と共に本人に伝えても、「行けます!」「働きたい!」と言われれば、それを無視はできません。
同じ立場の時給パートに出来るのはここまでです。それ以上の権限などありません。
事実は事実として自治体に報告するわけですが…
まあ、元医療従事者の「大丈夫じゃない現実と本人らしく生きる狭間を模索し続ける必要がある"仕方ない"」と一般の人の「病気だからどうすることもできない"仕方ない"」のギャップが大きくて悩ましい。
自治体職員は、「見守るように」と言いますが、放課後児童支援員は子ども達を見守るためにいるのであって、支援員を見守るためにいるのではありません。
雇用主である自治体職員の仕事です。その辺の認識もおかしいと思うんですけどね。
そしてもう一点。
他人のできないことをフォローするのは全くどうということはないのです。疑問も不満も特に持たずに数年間やってきました。
ただ、全ての主任(有資格)業務を被っていると、さすがに思います。時給上げろと。
有資格者と無資格では時給も数百円違うこともあります。
主任業務せず数日出勤しただけの給料と、無資格の時給のまま全ての主任業務こなして、フォローして平日全て出勤した給料がほぼ同じは、さすがにナイです。
何度も言いますが、病気は仕方ない。ただ雇用主は労働の中身見て、その対価を払えということです。
意見は出しましたよ。
まぁ、変わらないであろう。
職場環境を整えるって、これらのような視点でも雇用の安定とか障害者雇用を考えるんですよ。
人件費削減ばかりじゃなくて。そもそも人件費削っていい職種でないのだし。
とにかく。
疾患を抱えている本人が一番辛いであろう。
他の支援員ができることは、子ども達の育成支援を健全に行うための最善を尽くすことです。
やらねばいけないことをやるだけ。
不健全な育成と判断したら、是正する努力をするのみ。
万一子ども達や保護者に迷惑がかかれば謝る。自治体に報告する。
その繰り返し。
そして来年度、どこで働くかは考えればいい。