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子育てしながら放課後児童クラブで働くとどうなるか③

筆者の子どもが放課後児童クラブを一年で退所した後、どんな状況に置かれているか。

それは、ただひたすらに寂しいということです。

子どもの帰宅時間から夜までが勤務時間の放課後児童支援員。

勉強に付き合ってくれず、満足するまで話を聞いてもらえず、会いたいからと放課後児童クラブに行けるわけでもなく。

自由時間は増えたけど、家族として孤独な時間が増えたのです。

①で書いたように、一年間他人の子どもと関わる姿を見せてしまったわけです。退所後それを直接目にすることは減っても、知っているので…。傷が癒えるわけもなくという感じですよね。

筆者の子どもは、日頃から思っていることや学校での出来事、困り事、友達関係などについて話してくれるので、我々親は可能な限り耳を傾け、時にアドバイスしたり、本当に困ったことは学校の先生に相談したり、できることはやっているつもりです。

しかし、子どもの心が満たされるというのは、やはりどれだけ親と一緒にいられるかがとても大きいのだと、自分の子どもでもって痛感する日々です。

「もっとお母さんと一緒にいたい。」

「もっとお父さんと一緒にいたい。」

そう言って泣く子どもを前に、あなたはどんな言葉をかけられますか?

パートナーが苦しそうな表情で、「共働きしなければ君を育てていけない。そのような状態にしたのは謝る。ごめん。」と言う。

家族とは?

子どもを育てるとは?

子どもを手放さないと働けない日本とは?

なぜ子どもを手放す方向でしか子育て政策の議論は進まないのですか?

他の子ども達を見ていても同じです。

「早くお家に帰りたい。」

「迎えまだ?お母さんはいつ来る?」

「本当は寂しいんだぁ。」

こうやって気持ちを教えてくれる子どももいますし、心の中にしまい続ける子どももいます。

子どもは放課後児童クラブの支援員に甘えたいわけじゃない。他人の親切で親の愛をカバーすることなどできない。

親との愛着関係を土台にして、子どもは他者との人間関係を築きます。親との愛着関係があるから、自分に自信を持ちます。外の世界へ羽ばたいていけます。

なぜ、その根幹を崩すのでしょう。


筆者は自分の子どもに、共働きという現実を話しました。

なぜ筆者が時給働きを選択しているのか、なぜ居住地域内の放課後児童クラブを働く場所として選択しているのかも話しました。

自分の子どもを一番大事にするために、可能な限りの配慮をした結果が現状であると。

理解しても、子どもの寂しさが消えるわけは無いでしょう。

子どもの心はとても繊細です。

大事にして、よく見て、気をつけていても、こうやって泣かれるのです。

共働きなどの家庭への子育て支援の一端を担う放課後児童クラブを就職先にして共働きをすると、結局預かっている子ども達と同じ悩みを自分の子どもに与えてしまっている。

何を選択すればいいのか、正直自分もよくわからなくなっています。


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