医療経営における「はしご外し」と出入り業者にできること~医療経営士の出番かも?~
こんにちは。11月に入り財務省の分科会資料がちょっと話題になっていますね。コロナの対応を頑張ってきてくださった医療機関に対して、はしご外す雰囲気がでてきてますね。このあたりのことを少し書き進め、医療経営の視点をもった人間にどんなことができるか、考えていきたいと思います。
まずは外来や入院に関わるところです。
まず1枚目は生活習慣病対策に関するコメントです。この指摘は今年からずっと指摘されていますが、「特定健診」含めて予防医療の妥当性への指摘です。これによって得られた成果について検証をするとのことで、今後ここの在り方への影響はあるものと想定されます。
そして2枚目は、入院医療に関するデータです。病床機能分化が進む昨今で、全てを合算したデータを根拠でもって入院医療費の最適化を促すというのは、指標としては正しくないように思います。なんだか恣意的にも感じちゃいます。
今現在は公立、公的病院に対して地域医療構想の圧がかかっていますが、民間病院の協力が必要であることが、改めて強調されたコメントがでています。
ここまででも、なかなか来年以降の診療報酬改定含めて厳しいことになるのかなと思ってしまいます。さらにコロナ補助金を踏まえて、以下のような指摘がなされています。
病床確保のために払ったお金を提示し、5波でどのくらい病床を使ったのかが提示され、最後にはコロナ補助金により医療機関の収益が過去最高になっているようだから、その内訳を見える化しますよ。。。と。
コロナによって様々な変化があり、その対応のために多くの方が奔走されました。その結果として、今があります。そこにあった多くのご苦労に対して、少々心無いもの、つまり「はしご外し」を感じざるをえません。
医療経営の数字としては、良好なのかもしれませんが、実態はそんなことではないのだと思います。補助金を除外すると、総収益が下がる、患者数の減少、オペ数の減少は否定できないはずです。
そのような環境の中、コロナ後をにらんで、多くの方が元の水準以上を目指して活動をされているかと思います。しかし、病院とクリニックの皆様が直接お話する機会も減り、実際にお互いの状況が見えにくくなった、そもそもどうなっているのか全然知らないという状況も発生しています。
そんな中で、医療経営の視点を持ち、上記したような状況を踏まえて地域医療の情報収集ができるのは、「あちこちの施設に出入りしている業者」だったりするのかもしれません。少なくとも、私自身は地域医療の状況をマクロの視点からミクロに情報収集することで、他との活動の差別化が十分にできています。
コロナ後の医療経営について、医療経営士の皆様と学ぶ機会もございます。無料の勉強会ですが、ご一緒させて頂けましたら幸いです。下記が申込サイトです。
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