医療政策/制度watchman(ヴォードコンサルティング株式会社 高比良篤)

製薬会社でMRとして勤め、その後はコンサルティング会社や、製薬企業でのマーケティングやトレーナーなどを担当し、医療系スタートアップにてマーケティングなどを担当しました。ここでは、日々注目している医療政策や制度の動きをキャッチアップしながら、自分の仕事のことも触れていきます。

医療政策/制度watchman(ヴォードコンサルティング株式会社 高比良篤)

製薬会社でMRとして勤め、その後はコンサルティング会社や、製薬企業でのマーケティングやトレーナーなどを担当し、医療系スタートアップにてマーケティングなどを担当しました。ここでは、日々注目している医療政策や制度の動きをキャッチアップしながら、自分の仕事のことも触れていきます。

最近の記事

少しづつですが再起動していきます。

6/1が診療報酬改定のスタートということで、本日は様々な第一歩があったのではないかと思います。 私の方も、ふと始めてみたnoteですが、このタイミングでまた動いていこうと思いました。 MRからコンサルタント、そしてマーケティングなどの業務を担当し、現在に至り、副業的だった仕事の方も「記事作成、講演、研修、経営支援、マーケティング支援」などをご相談頂けるようになってきました。 ここ最近ですと、健保連、国保、広域連合、厚労省データを突き合わせてみて、コロナ5類以降の患者動向

    • 勤めている会社でも、副業申請を受理頂き、いよいよ複業に向けて動き出そうと思います。

      • 医療経営における「はしご外し」と出入り業者にできること~医療経営士の出番かも?~

        こんにちは。11月に入り財務省の分科会資料がちょっと話題になっていますね。コロナの対応を頑張ってきてくださった医療機関に対して、はしご外す雰囲気がでてきてますね。このあたりのことを少し書き進め、医療経営の視点をもった人間にどんなことができるか、考えていきたいと思います。 まずは外来や入院に関わるところです。 まず1枚目は生活習慣病対策に関するコメントです。この指摘は今年からずっと指摘されていますが、「特定健診」含めて予防医療の妥当性への指摘です。これによって得られた成果に

        • 医療機関へのコロナ補助金含めた見える化、どうお感じになりますか?

          先日財務省にて、表題の議論がなされました。コロナ禍によって、医療機関には多大な負担がかかり、その分様々な補助金が提供されているようです。 他方で、手術件数が減る、入院件数が減る、そもそも来院する患者さんの数が減ってしまい、経営が厳しいという話も目にすることがありますね。 2020年中はかなり苦しい状況が続いていたようですが、2021年は改善してきている。そんな様子が上記のグラフからも見て取れます。 とはいえ、、、お知り合いの医療機関経営層の方と話をしておりますと、昨年末

        マガジン

        • 医療政策マガジン
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        記事

          地域医療の定性情報は調整会議資料も参考に。

          こんにちは。医療経営士は役に立つ、それは人のネットワークの中で様々な学びがあるから、という記事を書かせて頂きました。オープンになっている医療関連の資料は多数あり、著作権もないので引用する方もたくさんいる昨今です。また、それらのデータを解析するツールもどんどん作成され、こんな視点気づかなかったなという学びもたくさんあります。 そんな中で、「あの施設の地域連携はこんなことしてるよ」「あんなデータをとって院内で周知してPDCA回してるよ」「院長はこんな経営方針みたい」というような

          MRしながら、医療経営士を取得して思ったこと。

          業界の一部の方には有名な「医療経営士」という資格について、この資格を活用している立場から感想なんかを書いてみたいと思います。 HPよりその定義を引用させて頂きますと、「医療機関をマネジメントする上で必要な医療および経営に関する知識と、 経営課題を解決する能力を有し、実践的な経営能力を備えた人材です。長らく“経営不在”と指摘されてきた医療界において、「医療経営士」は、これからの医療現場を担う重要な人材と位置づけられます。」となります。 医療関連企業を中心に、資格取得者

          厄年サラリーマンは読書で立ち直ります。

          いつもは医療制度や政策の記事を書いておりましたが、最近色々とあり、、、今日は違ったことを書く気分になりました。厄年を実感する日々です。 私ごとなのであっさりと書くのですが、「会社の重要部署に空きがでた。来てくれ。」と言われ、突然新しい仕事への挑戦が始まりました。 前任者からの引継ぎはないので、ひとつひとつ体で仕事を覚える日々。残業時間は、手元集計で月平均200時間以上。しかし、新しい挑戦はとても刺激的で、ついついどっぷりと働き続けました。 この時私の年齢は40歳。朝起き

          診療報酬へ組み込まれる時のサイン~プレコンセプションケアを事例に~

          こんにちは。まだまだ暑い日々ですが、涼しくなり始めると来年に向けた診療報酬改定内容がどんどん具体化されますね。今日は「厚労省でこんな動きがあると、診療報酬改定時に新たに追加になるかも」というサインについてご紹介をしたいと思います。 具体的には、プレコンセプションケアを事例として取り上げます。プレコンセプションケアとは、成育医療等基本方針にて「女性やカップルを対象として、将来の妊娠のための健康管理を促す取組」と定義されています。これは令3年2月に、体制整備を推進することが閣議

          診療報酬へ組み込まれる時のサイン~プレコンセプションケアを事例に~

          2022年の診療報酬改定の議論が進みだす。

          こんにちは。今週はとても強い雨が降っていますね。仕事終わりに、ここ最近アップされた内容を書き留めておこうと思い、投稿しております。 7月7日、今後議論される項目が提示されました。前回までと比較しますと、大項目としてコロナ・感染症対策が追加となり、個別事項には不妊治療の保険適応が明記されました。 不妊治療の保険適応といいますと、本年6月末には生殖医療ガイドライン、いわゆる不妊治療のガイドラインが日本生殖医学会から公表されました。 これはまさに、2022年の保険適応へ向けた

          来年の診療報酬改定までのスケジュール

          こんにちは。しばらくぶりにて更新をさせて頂きます。ここ最近は仕事が変わり、とある企業でこの手の記事や動画、研修資材などを手掛けておりました。 来年に迫った診療報酬改定ですが、その内容が決まるまでには様々調査が行われ、その結果が公表され、その都度様々な議論がなされます。 今回はその内容に簡単に触れてみたいと思います。 今後のスケジュールはこちらです。最終的には中医協総会にて改定内容としての短冊と、具体的な点数が確定します。 ただし、その前には様々な分科会があり、各部会に

          クリニックの外来、病院の外来について考えてみます。

          おはようございます。またコロナが猛威を振るいだしていますね。しっかり感染対策しながら、日々を頑張りたいと思います。 今日は医療機関の外来について考えてみたいと思います。ここ最近は、「かかりつけ医」をよく耳にするようになりました。実際に活用されている方も多いかと思いますし、そうでない方も多いかと思います。 このかかりつけ医について、考えていきたいと思います。 皆様は、かかりつけ医をお持ちですか?恥ずかしながら、わたしはいません。定期的かかる病気がないからかもしれませんが、

          クリニックの外来、病院の外来について考えてみます。

          外来って、最近どうなっているのでしょうか?~データと政策をみる~

          こんにちは。仕事で異動があり、なんだかバタバタしております。 前回は財務省のデータから、国が医療のことをどう考えているのか触れてみました。今回は厚労省の資料から、クリニックでの外来や病院の外来について、みてみようと思います。 厚労省が抱いている方針は、前からまったく変わっていません。いきなり大病院に行かず、かかりつけ医:日頃お世話になる開業医の先生に相談してから、紹介状をもって大病院へかかりましょうとなっています。 皆様ご存じの通り、もし紹介状がなかったら、それだけで余

          外来って、最近どうなっているのでしょうか?~データと政策をみる~

          財務省は医療をどう見ているのか?昨年との変化を踏まえて考えてみます。

          こんにちは。リモート勤務しつつ、複業活動への挑戦しつつある今日この頃を過ごしております。10月に入り、色々な政策資料がでてきました。本日は財務省の資料を見ていこうと思います。 今回はその資料の中で、個人的に目を引くものをピックアップしてみます。 まず目に入ったのはこちらです。健康保険料を上昇させて、現在の社会保障維持へつなげるわけにはいかない、と考えているようですね。しかし、そうすると公費負担の割合が増えていくのなら、国の財政も限界を迎える、、、この部分に対して明確な問題

          財務省は医療をどう見ているのか?昨年との変化を踏まえて考えてみます。

          コロナ禍における医療再編、その前に「地域医療構想」の振り返りを。

          こんにちは。複業の成立を目指して、日々取り組んでおります。ようやく少しづづ色々なことができるようになりましたが、ともすれば働き過ぎる毎日。ワークライフバランスではありませんが、無理はいけないと思う今日この頃です。 本日は、地域医療構想を簡単に振り返りたいと思い、記事をかいております。コロナが蔓延することで、医療機関には様々な負担がのしかかっております。現場の皆様は心身ともに疲弊されておられることかと存じます。 そこに追い打ちをかけるように、「経営危機」も耳にするようになり

          コロナ禍における医療再編、その前に「地域医療構想」の振り返りを。

          私たちの医療・介護データは、どんなことに使われるの?

          こんばんは。連休を家族と楽しみつつ、コロナのことがどうしても気になり、心から楽しむことがどこか難しい今日この頃。。。皆様はいかがお過ごしでしょうか。今日は、このテーマについて書いてみたいと思います。 過去の記事にて、「マイナンバーカードの保険証代わり」とは、「マイナンバーカードに、過去の治療歴や金融資産を紐づけ、医療費削減を目指す」ことではないか?などと書いてみました。 これですね。ここに過去の治療歴や、健康診断のデータをどんどん載せていくと、国は考えていますね。 わた

          私たちの医療・介護データは、どんなことに使われるの?

          循環器病対策推進基本計画が間もなく策定、その背景となるデータと考え方を探ってみます。

          こんにちは。複業めざして活動を進めているものです。仕事が変わることになり、実現可能性が遠のいてしまったのですが、あきらめずに取り組もうとしがみつく日々です。 コロナが席巻し、次はインフルエンザがやってくる環境において、ともすれば他の病気のことを忘れがちな今日この頃。 感染症はもちろん命にかかわる大問題です。他に命にかかわる重大な病気は、がん、そして循環器病。今日はそのデータをご紹介したいと思います。 表題の計画作成根拠の資料から引用です。死亡原因は、がんがダントツで1位

          循環器病対策推進基本計画が間もなく策定、その背景となるデータと考え方を探ってみます。