見出し画像

師走のボカロに脚光を!12月と10選とボカロ曲

ボカロリスナー風物詩、年間10選の季節となりましたね!


どうもこんにちは・こんばんは・おはようございます。
日頃ボカロを聴いて、曲紹介を細々としているcanna(なんか)と申します。
この度は有志の方々による突発企画、「#ボカロリスナーアドベントカレンダー2019」なるものに飛び入りで参加させていただいております。

こういう誰かが「やろうぜ!」って叫んだ掛け声が発端ではじまる行き当たりばったりな共同企画大好き!なもんで飛びつかずにいられませんでした。
また、この企画がきっかけで初vocanoteされたという方も多くて嬉しい限り。慌ただしい年の瀬を象徴するサプライズイベント(?)でした。
主催のobscure.さんにこの場を借りて御礼申し上げます。

それでいざ参加表明したはいいけど何書くよ?と考えた末、思いついた中で今が旬かな?というキーワードが「師走」と「10選」。
そこで今回は、こんな切り口で記事を書きたいと思います。


みなさんが「年間10選」を選ぶ際の基準には、どんなものがあるでしょうか?
おそらくほとんどの方にとっては、「その年のボカロ」であることが絶対条件であると思います。2019年ボカロ10選なら2019年投稿のボカロである、といった具合に。
…でもそれ、必ずしも本意での選曲になると言い切れるでしょうか?

何が言いたいかというと…
「その年のボカロ」という選考基準で選ぶと、前の年のギリギリに出たボカロ曲でめちゃくちゃ好きなものがあったとしても、それらは除外対象になってしまいます。
いいんですか、それで?ということです。

極端なケースですが、例えば今年2019年ボカロ10選を選ぶとして、2018年12月31日に出たボカロ曲でものすごい好きな曲があったとして、その曲を2019年にヘビロテしたとします。
でもその曲は、「2019年に投稿されたボカロ」という選考基準からすると審査対象にすらならず、あえなく除外となってしまう。
めちゃくちゃ聴いたのに、その年のアワードにノミネートされないのはどうなの?その10選、本当に自分に正直になって選んだ10選ですか?
というのが、今回のテーマです。

挑発するような語り口になってしまってすみません。
以下弁解タイム。①そもそも、純粋に「その年のボカロだけで10選組めます」という方には、全くもって何の取り沙汰する必要もない話です。
また、②「前年のボカロでハマった曲があっても、それらを断腸の思いで切り捨ててその年だけの曲選で打線組むからこその年間10選だ」とお考えの方もいます。ごもっともであると思います。
しかし、やっぱり「その年によく聴いたなら、前の年の曲だってその年の年間アワードに含めたい!」というのが、当方の長くからの持論なのです。
今年僕は私は、こんな曲を聴いてました!みなさんも聴いてください!というのが、10選を選ぶリスナーの総意だと思うので。


そんな導入を踏まえ、今回は当アカウントが過去に発表した年間10選の中から、先に述べた「前年末に投稿されたけどその年の10選にノミネートしているボカロ曲」をいくつかクローズアップしたいと思います。
なにしろ10選選出曲なので、過去のnoteでご紹介した曲が大半なのですが、ダメ押しのプッシュということであしからずご理解ください。
P名敬称略、投稿日はニコニコ動画版のもの。それではどうぞ!



銀の林檎 / 峰岡利治 (2014年12月29日投稿)

2014年末投稿、当アカウントでは2015年ボカロ10選2位にノミネート。
過去の紹介記事でも何度も取り上げた曲であり、いまだオールタイムベスト5本の指から外れてない不動のフェイバリットです。
なので…目新しいことは今さら書けませんが…(なんなの)
改めてこの曲で強調しておきたい魅力はやっぱり「サインリード」。ちょうど動画内序盤で制作者のクレジットが入るあたりから聴こえる、プワ~とした装飾音のことです。
主にヘビロテした2015年以降も、時々思い出しては聴きたくなるいわゆるスルメ曲。一発聴きでビビッとくる曲ではないと思うので、これを2014年の10選入りに持ってこようとした人、まずいないと思うんだ…


目覚めたあなたよ幸福たれ / HaTa (2015年12月29日投稿)

2015年末投稿、当アカウントでは2016年ボカロ10選にノミネート。
投稿当初再生数工作被害があったという情報もありますが、2019年12月時点で23万再生を数え、HaTaさんの投稿曲でも2番目の再生数をマークしている代表曲の一つ。
…ですが、この曲を10選入りにしているリスナーさん、お見かけしたことがありません。いや全て調べたわけじゃないから断言はできないですけど。
つまり俺が言いたいのはそういうこと。これを2016年に聴いた方で、10選に入れたかったけど2015年の曲だからできねぇ…って人、いたんじゃないかなと。
いや、入れようぜ!それがその年にお前がよく聴いたボカロなら!
教会音楽のような厳かな雰囲気の中、一定のリズムを刻む旋律にHaTaさん特有の難解な語彙が乗る小気味の良さが印象的。


宿命 / かぴるす (2016年12月28日投稿)

2016年末投稿、当アカウントでは2017年ボカロ10選3位にノミネート。
こちらは投稿直後わりかしすぐチェックしたものの、本格的にのめり込み出したのは翌2017年2月下旬頃のことだったと記憶しています。
一般に「フィクションライン」で知られるかぴるすさん。もとよりいいメロディ書くPさんだな、という認識でいましたがこの曲のジャジーな泣きのギターを聴いてびっくり。だいぶ印象変わりました。咽び泣くようなギターと泣きメロのアンサンブル。この相乗効果はまじで半端じゃない。聴いてください。
ちなみに以前10選紹介記事でこの曲について書いた時(2年前)から今に至るまでずっと「ストレンジャー」が最新作のままとなっています。新曲は果たして来るのか…



妄想スペクタクル / 古池ゆういち (2017年12月17日投稿)

2017年末投稿、当アカウントでは2018年ボカロ10選2位にノミネート。
この曲も過去に単独記事10選紹介記事で何度か取り上げた曲であります。
これはもう聴いてもらえればわかると思いますが完璧にプロの犯行。サビの「とんでけ↑とんでけ↑とんでけ↑遠くに」は一度聴いたら最後、耳にこびりつくこと請け合い。どういうのを作ったら聴く者の耳をジャックできるか?ということを知り尽くしたかのような曲と、それに抗えず聴き入ってしまう自分。悔しい!()
また、可愛らしい曲調と歌詞の裏に垣間見える「反実仮想」のギャップが映える歌でもあります。夢の中でだけ"なりたい自分"になれる、けど目が覚めれば全ておしまい。そんなリアリズムが突き付けられてきます。こういうギャップに弱いって当方もうn回言ってる。
なお、こちらのPさんも本作を最後に2年近く投稿がありません。待たれる次作。



ノーザン・エンド・カーニバル / DATEKEN (2018年12月16日投稿)

昨年2018年12月中旬に投稿されたもの。……もうおわかりですね?
もうね、感動しました。投稿歴10年を超える一級十年選手が、ここにきてこんな超名曲を持ってくるなんて。
こちらは結月ゆかりさんのオホーツク観光大使就任一周年を記念した観光PRソングとのこと(投コメより)。
オホーツクの魅力を、1番ではコミカルにオチをつけつつ、2番では少し真面目に語りながら、ラストでは壮大なスケールで締めくくる。その"持ってき方"が鮮やかで見事なお手並み。
いやマジでDATEKENさんのキャリアの中でも近年まれにみる名曲だと思うんだけど…曲に泣き、歌詞に笑い、ほっこりした気持ちでまた再生ボタンを押したくなる。
本当出し惜しみでもしてたのってくらいいい曲…冬のツンとした空気に頬を晒し、カラっとした晴天を仰ぎながら聴きたい。そんな曲です(実際のオホーツクはそんなレベルじゃないんだろうけど)。まじでもっと伸びて。



以上、一部ネタバレを含みつつ(?)5曲をお送りしました。
いかがでしたか?12月末投稿曲、あなどれない名曲が潜んでいることがおわかりいただけたなら幸いです。
また、「その年によく聴いたなら昨年末のボカロもその年の10選」という解釈、ひとつの意見として認知してもらえたらなと思います。自分に正直になろうぜ。
ここまでお読みいただきありがとうございました。



※サムネイルは紹介曲「【結月ゆかり】 ノーザン・エンド・カーニバル 【オホーツクPRソング】」より拝借しました。問題あればご指摘ください。

いいなと思ったら応援しよう!