米国の狂騒の20年代の再来議論
トランプ政権がスタートした。市場ではここ最近の「米国経済の一強状態」などから、米国は1920年代に経験した「狂騒の20年代」が2020年代に再現するのでは?との議論が盛り上がっている。トランプ政権が狂騒の20年代を
生み出すというわけだ。
今回は、以前にレポートで取り上げた「米国経済の大きな流れ」を、改めて加筆してお届けしたい。当時の狂騒の20年代の雰囲気、そして現在の米国の状況の整理をメインテーマとする。
下のパネルについて順に説明したい。まず1930年代の米国は大恐慌に襲われた。歴史の教科書にも登場する大事件だ。1929年の米国の失業率は3.2%であったが、1933年には25%へと急上昇し、失業者が街に溢れる。この時代を描いた映画はたくさんあるが、あのミュージカルでお馴染みの「アニー」もこの時代であり、主人公のアニーが歌うあの「Tomorrow」は困難な状況の中での明日への希望をテーマとしている。
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