来週の相場見通し（3/3～3/7）①　　（景気後退の真実）

１．はじめに

米国の株式市場が荒れている。今日は、もちろんこのテーマが中心となる。2月中旬には史上最高値を更新していた米国株が一転して、年初来で一時マイナス圏まで下落してきた。このところ米国株の調整局面は、だいたい米長期金利の上昇がトリガーとなってきたが、今の市場ではむしろ金利は低下している。一見するとリスクオフの展開にも見えるが、特に新たな衝撃的なリスクが浮上したわけではない。なにやら、米国経済の景気減速とか、景気後退、スタグフレーションなどというワードも飛び交っている。こういう時こそ、冷静に市場を大局的に捉える必要がある。今のマーケットで何が起こっているかを考察してみたいと思う。