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世界の現代アートから[2] Gauli Zitter(ブリュッセル)

世界で活躍するアーティストやギャラリーを学ぶ「世界の現代アートから」シリーズ第2回はブリュッセルのギャラリー Gauli Zitter

【バックナンバー】
[1]ジュヒョン・ギャラリー (JOHYUN GALLERY, 釜山)

第1回に引き続き11月に行ったアートフェア「Art Collaboration Kyoto(ACK)」から、コラボレーションブースで見たギャラリー。数字や文字、タイポをつかったアートが全般的に好きなので、思わず立ち止まったブースです。


Art Collaboration Kyoto 2024: GC14ブース

ACK前半のギャラリーコラボレーションブースは、日本のギャラリーがホストとなり、海外のギャラリーをゲストに迎えてコラボレーションして1つのブース内に作品を展示しているんだが、そこでもっとも好きだったブースがこのGC14

江東区にあるHAGIWARA PROJECTSさんとブリュッセルのギャラリーGauli Zitterのコラボ。

Art Collaboration Kyoto 2024: GC14ブース
(広角レンズのせいで左端がの作品が実物より横長になっていますスミマセン)

ゲストギャラリー: Gauli Zitter (ブリュッセル)

2023年にベルギーのブリュッセルでPhilip PoppekとPiero Biselloによって設立されました。(中略)ギャラリーは、ベルギーおよび国外の新進アーティストに焦点を当て、時折、歴史的なアーティストと共に展示を行っています。

Art Collaboration Kyoto 2024: GC14 Gauli Zitter

全体の雰囲気というよりとにかく数字をつかった作品に目がないので、このフランチェスコ・ジョアンさんの作品に一目惚れ。

フランチェスコ・ジョアン《Untitled》

数字を書いた作品で超有名な方がいたような、、、思い出せない、、、その人の作品を彷彿とさせますが。とにかく好きです。

現代アートには哲学やストーリー、メッセージがあるハズなので、本当はそこを知れたらもっといいのですが。

しかし現場ではほぼ真っ黒に見えたけど、作品3つあったんだろうか?それともわたしの撮影技術の低さでしょうかすみません。でもこの黒も好きだったなぁ。


左:フランチェスコ・ジョアン《Untitled》
右:モートン・クヌーセン《Untitled》

こういう無機質なものと、どこか有機的な雰囲気がただようものが隣り合うとミスマッチになるかと思いきや、なぜだか混じりがいい。おそらくだけど、これがまるまるアクリル製とかだと微妙なんだろうが、キャンバス生地の作品だからほのかに温かみがあって、そこが接点となって作品同士がきっちり調和している。

上で紹介した引きの写真で左端に映っていたものはインスタに写真がある。これが正しい縦横比率です。本当はこういうのパッと買って自宅のどこかにさり気なく飾りたい。ああ。どの色がいいかな。(想像購入)

なにか解説が載ってるかな?と作家(フランチェスコ・ジョアン)さんのインスタまで行ってみましたが特に解説はありませんでした。が、インスタにも公式サイトにもかなりいろんな色の作品が載っていて、このシリーズは彼のシグニチャー作品になってるようでした。並べてもよし、単体でもよし。ああ好き。


ホストギャラリー:HAGIWARA PROJECTS(東京・江東区)

ちなみにホストのHAGIWARA PROJECTSは江東区のギャラリーさんです。

2013年に東京・西新宿に開廊。国内外の若手作家を中心に、絵画、彫刻、写真などジャンルを問わず展覧会を企画。取り扱い作家だけでなく外部のキュレーションも積極的に取り入れ、日本のアートシーンの構築に取り組んでいる。また海外のアートフェアに参加し、国内のアーティストを積極的に紹介する。主な取扱作家は、土肥美穂、今井俊介、地主麻衣子、城戸保、早川祐太、額田宣彦、ザック・プレコップ、ジョアンナ・ピオトロフスカなど。2021 年3 月に江東区に移転。

Art Collaboration Kyoto 2024: GC14 HAGIWARA PROJECTS

Gauli Zitter ギャラリーの作品群に対して、赤が綺麗だけど有機的でどこか温かみのある作品を持ってきているところのセンスが好き。

ホストギャラリーHAGIWARA PROJECTS寺内曜子さんの作品によって
全体が華やかになり締まった印象に。
寺内曜子《One is Many Many is One》

で、この寺内曜子さんの作品はかなりの連作で、もともとはインスタレーションがメインの作品みたいなんだが、これまた素敵で素敵で素敵で・・・

タイトル「即多多即」にあるメッセージもとっても素敵で素敵で素敵で・・・好きすぎる。お家に飾りたいなぁ(憧れ)

一即多多即一
私たちが何かを「ひとつ」と数えたときから、
世界の分裂が始まるのではないでしょうか、
なぜなら世界は全体で「ひとつ」だからです。
でも、私たちは「全体」を見る事はできるのでしょうか?
私たちは「ひとつ」を数える事ができるのでしょうか?
                        寺内曜子

One is Many Many is One
When we count something as “ one “
This is the beginning of dividing the world
Which in fact One as a Whole But, can we see whole
of the universe? Can we count ONE?
Yoko Terauchi

HAGIWARA PROJECTS 企画展アーカイブ "One is Many Many is One" 「一即多多即一」より

まとめ

ということで、今日はACKコラボブースから1つ目でした。

 ああ。なんなの?良すぎるんだよ。良すぎて全部調べちゃうんです。網羅したい欲がちょっと強すぎる・・・前回、次回からはもうちょっとライトに仕上げようと思ったハズなのに。

調べる前は「まぁさらっと写真貼る程度で」と思うんだけど、よくよく見ていくとどの作品も作家さんも素晴らしくてどんどん掘っていってしまうという現実。(とても良い)

ということで新しい世界との出会いはけっきょく楽しいのでした。ACKコラボブースからあと2つぐらいできればと願っています。できたらね。しかし今日つぎのアートフェアも行っちゃったから、予定は未定です。楽しいかぎりは続けたいと思います。

はい終わり。

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