[アート展レビュー]MUCA展(ポッドキャスト連動)
先日ポッドキャスト配信したMUCA(ムカ)展の、概要と写真シェアです。)
①〜③はポッドキャストと同じ内容を整理して(?)書いてます。
写真だけ見たい方は目次から④に飛んでくださいませ。
MUCA展①ドイツの美術館からアーバンアーティスト10名が来日。
1つの美術館のコレクション展とはいえ、アーバンアーティスト10名が大集合です。
アーバンアーティストの大集合って、本当に日本であまりないんですよね。
そもそもバンクシーぐらいしか有名ではないし。
だからこのMUCA展は、アーバンアートが大好きな私にとって、その世界観に陶酔できる珠玉の時間でした。
言葉ではなく、理屈ではなく、人々の心に癒やしや歓びをもたらす「美しいアート」を通して、人の心を動かす。
アーバンアートから感じるそんな「エネルギー」が大好きだし、本当に素晴らしい。
多くの作品には政治や社会へのメッセージが込められていて。
それがまた胸アツにさせてくれるのです。笑
テクノロジーや情報が飽和状態になった21世紀にも、言葉や理屈では説明のつかない「人間の心」が、まだここにある。
だからこそ、アーバンアートみたいに、言葉じゃない何かに込められたメッセージにしか癒やせない気持ちってあるのですよね。
私が、芸術やエンタメが人間にとって不可欠だと考える理由がここにある。
物理的に生命の維持につながるわけではないけれど、科学や文明が発達するずっと前から、人間を支えてきたもの。
これからも、、、たくさん世の中を癒やしてほしい。(切実)
それと、パブリックアートという特性上、アーバンアートは絶対に「誰かのため」に描かれたものなのだよね。
そこがまた良くて。
何かしらの愛や憂いを感じさせてくれるから、余計に没入できるのよね。
ちなみに。
自分のライフワークである音楽にも、当然そういう力がある。
特に私が好きなソウルミュージックやヒップホップなどブラック・ミュージックは、その発展の源のひとつに人種差別や公民権運動があるから、社会や人々にメッセージを発信することも多い。
(「 全て忘れて踊れ!」みたいなのもあるけど笑)
そういう好きな世界観と近いから、MUCA展にもこんなに入り込めたのかもしれないな。
MUCA展②やっぱりニューヨーク。すべてはここから始まる。
いやぁ。
けっきょくね?
けっきょくなのよ。
けっきょく…
ニューヨークなのよ。(遠い目)
ニューヨーク出身、ニューヨークが拠点、ニューヨークの大学出身、ニューヨークで大規模個展…
今回展示された10名のプロフィール見ても、とにかくニューヨークと強い絆がある人がとても多くて。
アーバンカルチャーにおいて、ニューヨークがどんだけ重要な役割を果たしているか、あらためて思い知らされた。
っていうか、もうプンプン匂ってた。笑
ニューヨークがそこらへんウヨウヨしてる展覧会だったと言っても過言じゃない。笑
新しいアートの表現や手法を受け入れたり、発掘したり、発信したり。
やっぱりニューヨークが、アーバンアートひいてはアーバン・カルチャーの震源地なのだね。
分かっていたことだけど、久しぶりに痛感した。
きっとニューヨークという街があるから、アーバンアーティストたちは成長でき、活動でき、そして世に出ることができるんだろうね。
かくゆうブラック・ミュージック(特にヒップホップ)とニューヨークも、かなり強い関係で。
今回展示されてたうちの一組、OSGEMEOS(オスジェメオス)は、ヒップホップ・カルチャーへの憧れからアーバンアートにたどり着いたのだそうで。
とにかく。
そういう「ストリート」の持つリアルで泥臭い感じ?
そういうものに、すごい生命力を感じる。
ということで。
あらためて。。。
ニューヨーク、好き。
ニューヨーク、行きたい。
そういう結論にたどり着いた、そんな日でした。笑
MUCA展③ドイツの現代アートがアツすぎる。
MUCAって、ドイツ初の現代アート・アーバンアートに特化した美術館なのですが。
ドイツの現代アート、アツすぎません???
アート展とか行くようになってもう10年以上ですが、ドイツに対して強い印象持ったことはなかったのですよ。
だって宮廷絵画や教会はずーっとイタリアでしょ?印象派はパリでしょ?現代アートは何といってもアメリカじゃないですか。
だけど、ここ数年、近現代アートを見るようになって、ドイツの印象が急激に強まっています。
グッズ類は基本ポスカだけと決めてきた私が、「この感動だけは忘れたくない」とじつに10年ぶりに図録を買うほど気に入ったルートヴィヒ美術館展
ルートヴィヒ美術館展(2022年)
BTSのRMさんも訪れ、大きな話題を呼んだ現代アートの巨匠ゲルハルト・リヒターの個展、リヒター展
ゲルハルト・リヒター展(2022年)
今回のMUCAがドイツとわかったとき、内心「え、またドイツ!?」と思ったほどでした。
「現代アートを広く受け入れる 鋭い感性がある」という感じでしょうか?
リヒター 展のときにも痛感したんですが、ドイツって、ヨーロッパのなかでも特殊な近現代史があるじゃないですか?
ヒトラー政権があったり、東西分裂があったり。
その結果、ヨーロッパ、ロシア(社会主義)、アメリカ(民主主義) 、3つのカルチャーが入り混じってる。
ヨーロッパって歴史が長いので、アートにおいても、どちらかというと保守的で伝統的なものを守っていくイメージがあるんですが。
ドイツは、そういう歴史的背景もあって、新しいものや異質なものを、受け入れたり取り入れたりする文化が、根づいているのかな!?なんて思いました。
少し調べたら、ドイツには美術館や博物館がとてもたくさんあるのだそうです。
まだまだ勉強中なので、この考察が合ってるのか、たまたまドイツの展覧会と自分の相性が良かっただけなのか?まだ分かりませんが。笑
今後もぜひ 注目していきたいです。
MUCA展④展覧会の写真
お待たせしました、展覧会の写真です。
キャプションや展示の順番などは入れ替わっているものもあるのと、すべての作品が撮影されているわけではないです。
素人スマホ撮影であることをご了解くださいまし。
私はシェパード・フェアリーさんの世界観が大好きで。
入り口のKAWSは「へぇー面白い」って軽く見たのですが、ここで完全に没入しました。
あとリチャードハンブルトンさんの、シャドーマン。
その他、JRさんは、日本のワタリウム美術館で展示があったとき職場が近くて、見に行ってて知っていたので久しぶりに思い出せて嬉しかったです。
制作ビハインドの動画とかあって。発想が本当に素敵すぎるよね。
あとあと、インベーダーさんも好きだったんだよねぇ。
あと(まだやる)前述のオス・ジェメオスさん(双子の二人組)
Swoonさんも素敵だったなぁ〜
これやってたら全部やりたくなるわw
肝心のKAWSとバンクシーは、アルバムのほうでご確認くださいませ苦笑
ということでした!
[後記]京セラ美術館の通販サイトでグッズ販売中
なんと!好評につき京セラ美術館の通販サイトで、カタログとTシャツを販売しているのだそう。
んーーー買おうか!どうしようか!買ってしまおうか!(騒)
既にトートバッグは売り切れてそうです。現地で買えばよかったなぁ。当時は欲しいと思わなかったけど、今になっては欲しい。笑
ポッドキャストやらnoteやらこんだけ書いて写真振り返ってたら、愛情が倍増してる笑
ということで、今日は終わり!