QC検定1級過去問の解説(第35回の問3)
第35回過去問解説のまとめ
所感
期待値, 分散, 標準化, 正規分布表の読み取り, 共分散の計算問題です。基礎的な問題ですが、いろいろな公式を使うので良問です。全問正解したいです。この問が安定して解ければ基礎はできています。
解説
(7),(8)
求めるのは部品Cの長さの母平均, 母標準偏差。部品A同士と部品Bは独立なので
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/167688932/picture_pc_189834ea08f87a98e232c5bd7ca31a24.png?width=1200)
(9)
求めるのは部品Cの母不適合品率。部品Cの規格が与えられているので、標準化して正規分布表から確率を読み取る。部品Cの長さをLと置くと
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/167689298/picture_pc_92fd9a4cdf8324739b803f78f6c4237f.png?width=1200)
(10),(11)
求めるのは問題文の部品Aの共分散の値。まず、新人作業者は長いもの同士を選ぶ癖がある。これは部品Aの片方が長いともう片方も長いと考えることができる。つまり正の相関がある。相関係数と共分散の式は
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/167689438/picture_pc_82d2f0036970381a3688fbd9cda46260.png?width=1200)
である。以上より共分散は正の値になる。次に、ベテランの作業者は長いものと短いものを選ぶ癖がある。これは部品Aの片方が長いともう片方は短いと考えることができる。つまり負の相関がある。以上より共分散は負の値になる。
(12)
求めるのは共分散。相関係数と共分散の式を書き換えると
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/167689640/picture_pc_897cc81805cad4a99c8d2f9cfaf37571.png?width=1200)
(13)
求めるのは部品Cの長さの母標準偏差。(8)と比べると共分散を考える必要がある。まず分散は
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/167689812/picture_pc_84c208f118246ed3f803fbb2fd0273ac.png?width=1200)
となる。以上より母標準偏差は√0.63=0.79。
(14)
求めるのは部品Cの不適合品率。(9)と同様に考え
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/160763687/picture_pc_5551698b348b560965b7df0d38da8de8.png?width=1200)
問題文が掲載されている書籍
Amazonのアソシエイトとして、このアカウントは適格販売により収入を得ています。