QC検定1級過去問の解説(第37回の問6)

第37回のマガジン

自己紹介

 QC検定1級, 統計検定2級を持っています。現在は統計検定準1級の合格を目指しています。過去に合格したQC1級の復習として自分なりの解答を共有していこうと考えています。※解答のみで問題は載せません。
 読者の皆さんからQC1級の合格者を増やし社会で活躍してもらいたいです。ひいてはQC1級仲間として僕も尊敬されたいです。次回の第39回で3630人目の合格者を目指しましょう!

所感

 アローダイヤグラム法の問題です。落ち着いて理屈で考えれば8問完答できると思います。ダミー作業が隠されていたりして少し捻ってあります。ラスト2問は最早開始日と最遅開始日の意味が分からないと難しくなります。意味と求め方を覚えましょう。

解説

(35),(36),(37),(38)
 求めるのは⑤→⑧の作業, ③→⑥の作業, ⑦→⑨の作業, ダミー作業の特定。
 ⑤→⑧の作業は先行作業がDである。表よりGと分かる。
 ③→⑥の作業は先行作業は不明。2個前の作業がAである。②→③の作業はBとなる。表よりBの後続作業が2つあるが、アローダイヤグラムでは1本しか矢印がない。(38)の問題文よりダミー作業が存在するため、③→⑥の作業はEかFに絞られる。ダミー作業は③→④になる。EとFの先行作業を比較すると③→⑥の作業はEである。
 ⑦→⑨の先行作業は③→④にダミー作業を考える。表より④→⑦の作業はFとなる。したがって、⑦→⑨の作業はLとなる。

(39),(40)
 求めるのはクリティカルパス, その所要日数。3つの経路について作業と日数を確定させる。

となる。ラスト2つは共通なので省略する。ダミー矢印を考慮すると一番上の選択肢は経路が変わる。所要日数は

(41),(42)
 求めるのは結合点④の最早開始日, 最遅開始日。
 最早開始日は全体の作業開始から考え、最も早く作業Fを開始できる日数。ダミー作業を考えると2つの経路がある。①→②→③→④の経路の方を選ぶ。その日数は10+5=15日。③→④はダミーである。
 最遅開始日は全体の作業終了から考え、最も遅く作業Fを開始できる日数。クリティカルパスの日数から作業K, J, L, Fの日数を引いたものになる。80-10-10-15-2=43日。

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