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CIVILSESSION 06: SWITCH

開催日:2017年9月9日

CIVILSESSIONはクリエイティブチームCIVILTOKYOのメンバーが様々な分野の方と行うアートセッションです。決められたキーワードを元に、発表者たちが一週間で作品を制作します。キーワード発表から一週間後にそれぞれの作品のプレゼンを行い、参加者の投票でグランプリを決定します。

第6回目のキーワードは「SWITCH」。
CIVILTOKYOの3名とゲスト参加者3名の計6名で行いました。
ゲスト参加者は以下の通りです。

・Remi Takenouchi(ファッションスタイリスト)
・山森文生(エンジニア/プログラマー)
・山崎由紀子(アーティスト)


グランプリは杉浦草介に決定しました。

第6回のCIVILSESSIONでは、参加者それぞれがキーワード「SWITCH」に対して想い想いの解釈をしたようです。物質的に人が押すスイッチ、自分のモードを切り替えるスイッチ、物と物を取り替えるという意味でのスイッチなど様々な解釈がある中で、雑誌SWITCHやゲームNintendo Switchなど、その語から連想された既存物が主軸となった作品が発表されたことも今回の特徴でした。回を重ねるごとに平面からプロダクトやプログラミングなど、作品の幅が広がってきたことが改めて浮き彫りになった回でもありました。


①山崎由紀子(アーティスト)

switchをいろんな方向で考えたけど、結局作品にするなら自分に近いところにあるもので形にするのが、きっと伝わりもしやすいと思い、自分に関連したswitchを探しました。私は絵を描きますが、日々ストックしている大量の画像資料を見て制作に入って行くので、自分にとってはそれが一番身近なswitchだなと思いました。今回はその画像資料だけの、架空の展覧会のつもりでフライヤーや冊子も作ってきました。

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②山森文生(エンジニア/プログラマー)/スイッチのない日常

テーマを聞いて、デスクライトのスイッチを操作しながら考えた。身の回りのスイッチは、押した瞬間に、明確にオンとオフを切り替える。それは機械と人間のもっともシンプルなコミュニケーションだ。しかし、機械に気遣いを求めつつある現在、この信頼されたインタフェースもまた再考されるべきだろう。

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③伊藤佑一郎(写真家)/SWITCHと遊ぼう!

雑誌SWITCHは自分にとっての青春の1ページだ。今ではすっかり出版業界が元気ないというようなニュースをよく聞きますが、自分が雑誌にはまった中学生や高校生の時代は、まだインターネットがそれほど浸透していなかったし、イケてる人や服や場所や出来事や物語は全部雑誌から知りました。SWITCHやrelaxやSTUDIOVOICEがツンツン突っ張っててくれたおかげで、今の自分のものを見る尺度が成り立っているとも思います。思い返すと、もしかしたらそれは本格的な出版不況の波が押し寄せるほんの少し前で、かっこいい雑誌たちは負けるもんかとより尖ってたのかもしれませんね。
そんなこんなで色々と思い入れのある雑誌SWITCHにありがとう!の意を込めて、1ページ1分模写をしました。表紙をくり抜いて型にして、オリジナルのトートバッグも作りました。

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④Remi Takenouchi(ファッションスタイリスト)/どうしても

Switchというお題を理由にどうしても欲しいNintendo Switch を買う。今回のプロジェクトは最後の着地が見えない所から始まり、買えた場合のプランA、買えなかった場合のプランBで進めました。道中はスイッチの意味の切り替えと言う意味から2人の視点切り替えを写真で臨場感あふれる形で撮影しました。そして今回の結果買えなかったプランBとなり秋葉原の街で私の理想のスイッチを探しました。1つスイッチと言っても色々な形があり、横だったり縦だったりある中出来るだけグローバルに分かりかつ撮った時の画角の綺麗さから縦型のスイッチを持ってきました。2つの余りにもダイレクトなスイッチを用意ての体感式インスタレーションが最終着地点の作品です。

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⑤杉浦草介(デザイナー)/スイッチチ

SWITCHというキーワードだったので、それによって起こる「変化」ではなく「スイッチ」そのものに着目しました。同時に、スイッチという単語で初めに頭に浮かんだものは電気のスイッチでした。人が押したくなる電気スイッチとは何かを考えた結果、全人類は無理でもその約半数が触れたくなるカタチが思いついたので、それをそのままスイッチにしてみました。

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⑥根子敬生(デザイナー)/スイッチ!プリント倶楽部

ちまたで流行っているスマホアプリ「snow」や、プリクラで生成されるいわゆる「詐欺写真」と呼ばれるような加工写真を、自分のラインアカウントに設定している人をよく、たまに、見かける、ような、気が、しますが、あれそんなに加工するんなら、そもそも別人になっても良いんじゃないか?という誰かの思いを実現するために、自分の顔を芸能人の顔面とすげ替える(スイッチする)バーチャル整形アプリのプロトタイプを作成しました。ウェブブラウザで遊べます。

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* 次回はCIVILSESSION 07:「POCKET」の模様を公開します。

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