2025年のご挨拶
年始のご挨拶とともに、今年、実践したいことをまとめておきたいと思います。
明けましておめでとうございます。
「地域に根差した福祉を実践する」 をキーワードに、2022年からNewtypesocialworksの活動を開始して、
振り返ると、実は私は、社会福祉士になるために資格をとったわけではありません。
というのも、資格を取得する前から自治体の福祉計画の策定に携わることはありましたし、介護保険の生活支援体制整備事業や生活困窮者自立支援支援法に基づくような地域資源開発を長年、実践してきた経験があります。
ただ、それらを一つのソーシャルワークという一つの理論に統合する必要性を感じ、「ソーシャルワークを学びたい」という土台の先に、一つのアウトプットとしての社会福祉士の資格でした。
そんな思いから資格を取得して、4年目を迎えようとしています。
福岡県社会福祉士会に3年間所属し、基礎研修もⅠとⅡを修了し、Ⅲもレポート提出は完了いたしました。
それと同時に、2024年も様々な実践を重ねてきました。
Newtypesocialworksの活動
Newtypesocialworksとして、主な活動は4つ行いました。
それぞれの活動のについては、また、後日説明いたします。
社会福祉士の価値について考える
私は、日本において社会福祉士の資格の価値は残念ながら高いとは思えません。
その理由は2点あげられると考えています。
1.社会福祉士としての独占業務や加算などが非常に少ない
2.社会福祉士としての価値を社会に訴えていない
1と2ともに、今すぐどうこうできる問題ではないのですが…ただ、具体的にアクションをしていかなければならない問題と考えています。
特に1については、日本社会福祉士会や各都道府県社会福祉士会の職能団体としてのソーシャルアクションが重要ですが、それを構成する各所属メンバーもまた、意識的に動いていく必要があると思います。
2.については、個々の社会福祉士が制度に基づく取り組みを単に回すための歯車のような役割に終始するのではなく、「新しい価値」を生み出していくような取り組みを実践していくことが必要だと考えています。
介護福祉士及び社会福祉士法において定義されているのは、
上記のように、社会福祉士は、助言、指導、福祉サービスを提供する者又は医師その他の保健医療サービスを提供する者その他の関係者との連絡及び調整その他の援助を行うとされています。
一方、この言葉を聞いて、皆さんはどのように感じますでしょうか?
上記は、いろいろあるケアマネジメントの定義のうちの1つになりますが、制度に基づく支援が充実している日本においては、「相談支援=ケアマネジメント」になりがちです。
なぜならば、そもそも、相談支援業務がとても忙しい。そして、そんな中で仮に地域資源開発やソーシャルアクションを実践したところで、そこにはお金がつかず、評価されない。でも、求められるのは、地域資源開発なのです。
ソーシャルワーカーに求められるものとは?
私はこれからの日本のソーシャルワーカーに求められるものは、「価値」の創造だと考えています。そして、それはフォーマルサービスの視点とインフォーマルサービスの視点の両方から必要だと考えます。
ただ、フォーマルサービスにおいて価値を創造することは、制度を変える必要があるため、時間と手間が非常にかかります。ですので、実はインフォーマルな立場から価値を高める必要があります。
それは、すなわち、地域の課題をビジネス的な視点を用いて解決するいわゆる「ソーシャルビジネス」の視点が、ソーシャルワーカーには必要になってくると考えています。
ソーシャルビジネスといえば…
ボーダレス・ジャパンさまが一番、最先端かなと思うので、詳しくはこちらをご覧ください。
ただ、単純に制度を回す存在から、社会の新たなニーズに合わせてビジネス的に社会課題を解決していく、それも一つのソーシャルアクションだと、私は考えています。そのうえで、制度や仕組みを変えていく。
そういう、1年にしたいと心から思っています。