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2024/12/22(日)信州の温泉旅館でM-1鑑賞

 8時過ぎに起きた。さて、今日から温泉旅行だ。良いコンディションでこの日を迎えられたことを感謝して臨みたいところである。朝ごはんを食べて家を出る11時までコーヒーブレイク。あっという間に時間は経過し、家を出て大宮に向かう。東京から新幹線に乗ってもよかったのだが、大宮発の方が安いのでこっちにしたのだ。

 さて、えきねっとであさまの指定席を取った時はガラガラだったが、果たしてそのあとどのくらい予約が入ったのか?結果的には満員になっていた。私は三列シートの窓側を予約して、予想では通路側に1人いるくらいで真ん中は空席でゆったり座れると思っていたのだが、そんなことはなく、全席人で埋まっており窮屈に過ごした。駅弁を買って席で食おうにも左手で弁当を持って右手で箸を持つと体の幅が拡大して隣人にぶち当たってしまうので体を縮こめてやっとの思いで食べた。

 そんでこいつら一体全体どこで降りるんだ?みんな終点長野まで行くのか?と思っていたらかなりの客が軽井沢で降りて行った。なるほどね、あさまって軽井沢への客もかなり運んでいるわけだ。かがやきは通過しちゃうもんね。そんでもって列車は長野駅に着いた。上田までは晴れていたのだが、長野市内に入るとたちどころに曇ってきてあっという間に雪になった。ホームに降りると雪が降っていて空気が澄んでいた。やはり冬はこうやって寒くないといけない。冷えた空気の中温泉に入るのが楽しみだ。

 しかし、長野は外人の観光客がけっこういるね。長野駅の新幹線ホームで「列車が発車します!黄色い線の内側に下がってください!下がってください!」と駅員が怒鳴っていたが、外人はスーツケースを転がしながらどこ吹く風で危険なゾーンを歩いていて、まったく彼らの耳には届いていない。私は以前から東京駅や大宮駅の新幹線ホームで駅員から発される怒鳴り声を不快に思っていたが、日本人はわりにきちんとしているので今後は英語や中国語で怒鳴るべきだ。もしくはホームドアをつけろ。

 長野からは長野電鉄の特急ゆけむりに乗ろうとしたのだが、ここも外人だらけであった。おそらく連中は地獄谷のフロに入る猿を見るつもりなんだろうな。車内は8割が外人だった。隣の席にいるテンションの高い外人のガキがやかましかった。のんびりするはずの旅行だけど、狭苦しい新幹線からのうるさい特急とここまではちっとものんびりできていないぞ。

 長野電鉄の特急は昔の小田急ロマンスカーと昔の成田エクスプレスなのだが、今回はロマンスカーに当たった。座席は一段高くなっていて眺めは良いし、窓は広いし座席もフカフカでかなり乗り心地は良い。長野電鉄への提言をするなら、特急券の値段をもう少し上げてもいいのでは?と思った。現在特急券はたったの100円だけど、乗客のほとんどは外人観光客だしもっと取ってもいいと思う。500円でもいいと思う。

 晴れて終点湯田中駅に着いた。ここ山ノ内町は大雪警報が出ているらしく雪が30センチくらい降り積もっていた。タクシーに乗っても少しホワイトアウト気味で志賀高原のほうはドライバーも不安だろうなあと思った。宿に着くとなかなかに風情のある旅館で、フロントが真っ暗で、チェックインの時間を間違えてしまったのかと不安になったけど、少ししておばちゃんが出てきてくれて宿帳を書いた。フロントのソファーには早速灰皿が置いてあって「よしよし、今日は部屋でタバコが吸えるそうだからこの宿を選んだんだ」とにんまりした。

 迷路のような館内を案内してもらって、玄関から最も離れているだろう別館の部屋にたどり着くと、中は10畳ほどある広い畳敷きで石油ファンヒーターとこたつが置いてあってなかなかにいいお部屋。トイレもあるし、今回はなんと部屋風呂があるのだ!そんな豪勢な部屋にしばし歓喜した。

 しかし……しかしだ!こたつの上に灰皿が置いていない。またまた……縁側の机に置いてあるんでしょ?と思ったらここにもない。恐る恐る案内してくれた男性に「あの……タバコの方は?」と聞いてみたところ「フロントで」とのこと。おい!部屋でタバコが吸えるっていうからここんちを選んだんだぞ!吸えねえたあどういうことだ!仕方がないのでまた迷いながらフロントまで来た道を戻り一服していると、さっき出てきてくれたおばちゃんがまた出てきて少しお話しした。

 「ここの温泉はこの周りで一番泉質がいいんでしょう?」とか「雪が珍しいもんですから(これは真っ赤なウソだ。私は新潟の豪雪地帯出身である)」などと言って相手の気分を良くしてから「あの……タバコはもうお部屋で吸えなくなったんですか?」と聞くとそうだとのこと。仕方がないのでダメ元で「部屋で吸えなくていいのですが、フロントが遠いので部屋の近くに臨時の喫煙スポットを作ってくれませんか?」と言ったら「いいよ」と言ってくれた。私が歓喜したことは言うまでもない。部屋から出た三和土で吸っていいから灰皿をあげるという福音。まあ部屋でのんびりタバコを吸いながら酒を飲みつつM-1を見るという目標は果たされなかったものの、まあ妥協案としては許せる範囲だ。でもこれ我が家でタバコ吸うたびごとにベランダに出なきゃならないシステムと同じじゃない!?どこに行ってもこの魔力からは逃れられないのか……

 旅館では敗者復活戦からM-1を見て過ごした。来年春から芸人養成学校に入る野郎がこれを見逃すのはあり得ないでしょ。個人的には上位3組はやはりおもしろかったのだけれど、その中でも真空ジェシカがお気に入りだった(けど2本目は完全にホラーだった)令和ロマンはなんとなくクラスにいたら敬遠してそうなキャラだ「俺らおもしろいやろ」って理詰めでしゃべってくるやつは昔から苦手だった。そうかと思えばバッテリィズはクラスのガチアホなやつがやんや言ってるようでなんとなくかわいらしい感じがした。

 それで温泉はというと、見た目はただのお湯を沸かしたような無色透明だけど、少しナトリウムが入っている感じで不思議と体が浮いてしまった。まさか死海……?と思ったがそこまでしょっぱくはなく、これの原因は分からずじまいである。しかし、入っている感じでも効能がすごいとはとても思えなかったが、まあ安心して入れる温泉であった。

 今日はM-1を見ていたので、温泉旅館に泊まっているにも関わらず22時になってもまだ入浴回数が1回とさみしい。M-1の話に戻るんだけど、令和ロマンの2本目おもしろかったね!しゃべくりもコント漫才もできるなんてえらいもんだわ。優勝を見届けたのでついに部屋風呂に入ろうと思う。あーもーこれで彼女とかいたら洗いっこなんてして今宵はお楽しみなんだろうななんて思うけど、私は1人で別館に隔離された身である。風呂上がりにこっそり持ち込んだビールでも飲んで楽しもうと思う。

 部屋風呂に入ってみた。部屋風呂と言ってもここのは夜空が拝めるわけでもなく、簡易的な洗い場と1メートル四方の浴槽があって高いところに窓がついている独房のような風呂だ。狭いなあとは思いつつ入ってみると案の定溜まった湯の約半分が溢れ出し、風呂桶がどこぞへと流れて行き、ママタルトの漫才そのまんまになって笑ってしまった。お湯も減ってしまったので10分ほど浸かって上がってしまった。また翌朝入ろうと思う。私は今回部屋風呂の魅力に負けて少しお金を積んだのだから元は取らないとね。そう言いつつこの旅館は一泊二食部屋風呂付きで13,000円とたまげるほど安い。もし部屋でタバコが吸えたらリピート確定なのになあと思う。

 風呂上がりにM-1の後番組見てたら令和ロマンの2人とも慶応出身なのね?うっわ、あの鼻につく感じの原点を知った気がする。慶応のやつの醸し出すいけすかない雰囲気ってのかな?あれは感じた人にしか分からないと思うけどかなり不快である。やっぱり演芸文芸は早稲田のお家芸だと思うので、こんなやつ消す勢いで私も来年から頑張る気になった。KOぶっつぶせ!さて、M-1も見たし風呂にも入ったしもうそろっと寝ようと思う。明日の朝玄関にどのくらい雪が積もっているか楽しみだ

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