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2024/11/19(火)地理好きのオアシスに行った

7時起き。今日は寒いね、朝の気温は8℃だった。でもタバコを吸うためにベランダに出たら空気が澄んでいて、メンソールのタバコの美味い季節がやってきたなと少し嬉しくなった。朝はまた松屋の朝定。帰ってきてあったかい飲み物が飲みたくなったのでコーヒーを淹れた。冷えた体に沁みるねえ、うまい!

 午前中は何をしていたっけ?これを書いている20時現在全く思い出せない。思い出せるのは12時過ぎになってからである。正午を過ぎて今日はちょっと行きたいお店があったので出かけた。そのお店は田園都市線駒沢大学駅からほど近いところにある「地理系ブックカフェ空想地図」というお店である。この店には前々から一度来たいと強く思っていたのだが、なんだかんだのびのびになってやっと伺うことができた。

 入店してまず目に入るのは地理系の書籍がずらりと並んだ本棚である。このラインナップが大層魅力的で、ランチのオムライスセットを頼んだあと早速棚の前で背表紙を鑑賞した。店のマスターに「この本はみんなマスターの蔵書なんですか?」と聞いたところ「蔵書もあるけれど、地理系の書籍が出版された時献本してくれることもあります」とおっしゃっていて、献本が来るなんてすげえ店だなと思った。その後私は棚から前々から読みたかった『もじ鉄』という本を手に取った。この本は全国の鉄道会社の駅名標と、そこに使われている書体を写真付きで解説してくれる本だ。私は書体オタではないので書体解説は読み飛ばしてしまったが、全国津々浦々の駅名標のデザインを一挙に見ることができて満足した。

 この本を黙々と読んでいたら注文したオムライスが運ばれてきた。正直言うとそこまで期待していなかったのだが(失礼)一口食べて驚いた。オムライスの中にチーズが入っていてそれがとても美味しくあっという間に平らげてしまった。外食してリピートしたいと思う料理はそんなに多くないけれど、これはまた食べたいと思った。そのあとも東京23区の今はもう消えてしまった旧町名を解説した本を読みながらビールを飲んですっかりくつろいだ。

 2冊も本を読破してしまいお会計をして帰ろうかなと思ったら、マスターから小さな丸いシールを渡され「よろしければ、どこから来たのか日本地図にシールを貼ってください」と言われた。こういうとき私は迷ってしまう。旅行で地方に行くと、よく「どちらから来られたんですか?」と聞かれる。こういうとき本当ならば自信を持って「東京です」と言うべきなのだろう、私も東京に住んで今年で10年なのだから。しかし、私は未だになんとなく我東京人というアイデンティティが育っておらず「東京です。地元は新潟なんですけどね……」なんて歯切れの悪いことを口走ってしまう。今日もそれと同じ気持ちが去来し、マスターに「現住所ですか?」と聞いてしまった。そうしたら「出身地でも大丈夫ですよ」と言われ、私は安心して新潟県の南部にシールを貼った。そうしたら同郷の客が2人もいて驚いた。あんな田舎町に地理好きなんて存在したのか!?

 また来ますと言って店を出ると、奥さんらしき人が店の外まで来て私を見送ってくれた。本棚のなかにはまだまだ読みたい本があるし、のびるチーズの入ったオムライスもまた食べたいのでこのお店はリピートするつもりだ。まさしく地理好きのオアシスであった。来てよかった!

 帰ってくるとちょうど大相撲の幕内が始まる頃だったので、ソファーに座って結びまで見た。それからまたBappa Shotaさんの「全米一貧困の町レポ」と「全米一人種差別主義的な町レポ」をYouTubeで見て差別について文章でまとめたりした。21時頃遅い夕食を食べてもうすぐ寝ます。おやすみなさい

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