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30代でエンディングノートを付け始めた「棺桶に入っている自分が時間を巻き戻して今があるイメージ」~美帆子さんの場合~【働く女子の24時間】

東京で働くOLの等身大の姿を垣間見る「働く女子の24時間」。今回は、“システム事務”という新感覚の職種に転職したばかりの美帆子さんにお話を伺いました。

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【WORK】異業種に未経験で転職!学びの日々

現在の仕事内容を教えてください。

――今年の2月に転職をして、今の会社が4社目です。過去3社では総務人事系の仕事をしていましたが、今しか転職するチャンスがないなと思っていたときに、興味のあったシステム系の求人をたまたま見つけました。未経験OKだったので珍しいなと思い応募してみたら通ったので飛び込むことに。

自分でシステムを構築するわけではなく、外部の方にお願いしていて、その司令塔というイメージなので、今までの総務人事系の経験が生かされています。難しい業務は社内の先輩にレクチャーしてもらったりと毎日学ぶことが多く、仕事というよりも学校に通っているような感覚です。

職場の人間関係はいかがですか?

――人間関係って仕事のモチベーションに関わるものなんだなと強く実感しています。それくらい今が幸せです。自分がちょっとでも悩んだり落ち込んだりしてると、気にかけてくれる男性の上司がお二方いて、まるで父親みたいな存在。落ち着いていて、頼りがいがあるんです。それでいて冗談も言い合えるので、とても居心地がよいです。

今は出社と在宅ワークが半々くらい。コミュニケーションを取ることが好きなので、いいバランスです。職場でのちょっとした雑談が、こんなにも息抜きになっていたんだと、この生活スタイルになって初めて気づきました。

【PRIVATE】イヤなこともネタにして昇華!

プライベートな時間は何をして過ごしていますか?

――暇な時間があるとマイナス思考になってしまうので、常に動いていないとダメなタイプなんです。朝起きた瞬間から全力。眠たいなぁとゴロゴロしたり、ぼんやりしたりのまどろみタイムが一切ありません。夜は電池が切れたように寝ます。

もともと文章を書くのが好きで学生のころからブログなどは書いていたのですが、いつからか商品のPRをしてほしい、ここに旅行に行ってレポートを書いてほしいなどの依頼が来るようになり、ライター業もじわじわお仕事になりつつあります。

今、日々の中で気を付けていることは?

――昨年、椎間板ヘルニアの手術をしました。薬で散らせることも多いそうなのですが、私の場合は歩けないくらいになって手術をするしかないと言われ、緊急手術でした。背中に穴を一か所開けての手術で、術後5日後にはもうスタスタ歩いていたので、医学の進歩を感じました…!

腹筋と背筋は天然のコルセット。毎日少しずつでも鍛えておいたほうがいいです。それもあってウオーキングを始めました。時間があるときは、会社から家まで歩いて帰ることもあります。

歩けることの幸せを身をもって実感し、みんなにあんなつらい思いをしてほしくないと思い、腰を痛めた時どうすればいいかなど、自分の体験記として発信もできたのでよい経験だったと思います。イヤなことがあっても、ネタにできる!と思えるので、前向きでいられます。

コロナ禍でつけ始めたエンディングノートが転機に

毎日のスケジュールを教えてください。

林さん24時間

――一瞬でも暇な時間があるとイヤ! 時間貧乏なんですよね。図書館で毎週10冊本を借りているのでスキマ時間にはそれを読んだり、スマホチェックをしたり、発信をしたりと、基本的に何かをしながら別のこともしている気がします。外に出ることが好きなので、仕事帰りにササっとカフェに立ち寄ったり、今できる楽しみを見つけながら過ごしています。

そんなに動き回るのには何か理由が?

――旅行や外出が大好きで常に動き回っていたいタイプなのに、コロナ禍で自粛生活が求められて、気持ちが沈みこんだときがあったんです。そのときに、発想の転換をするべきだと思い、エンディングノートを付け始めました。

これを言うと「まだ若いのに!?」と引かれることが多いのですが、そんなネガティブなことは決してなくて、すごく前向きです。これによって自分と向き合う時間ができたので本当によかったと思います。

人はいつか必ず死ぬじゃないですか。そう考えると、今この時間をどう過ごしたいか、逆算して考えたいと思いました。棺桶に入っている自分が、時間を巻き戻しているイメージ。そう考えてみると、あれもやろう、これもやろう、ヒマな時間がもったいない!と思うんです。なにもしない時間をつくると、私は今なんて無駄な時間を過ごしてるんだろうと思ってしまいます。

ちょっと前に『何もしない』をしてみようとしたのですが、逆に体調が悪くなっちゃって。私は動いてないとダメなタイプだなぁと気づいてやめました。今、何もしないのは瞑想の時間くらいです。その時間が良い感じに『何もしない』時間になっていてバランスが取れているんだと思います。

たとえば、今の仕事に出合えたのもエンディングノートを付け始めたおかげです。それまでは、仕事は淡々とできればいいやと、少々生ぬるい考え方をしていたのですが、それで自分は本当にいいのかな?と考えるきっかけになりました。前の仕事が嫌いだったわけではなくて、もっといろんなことを知りたい、挑戦したいと思ったのが決め手でした。前の会社には感謝しかありません。

【FAVORITE】21年来の“推し”は生きる糧

毎日の楽しみはありますか?

――ジャニーズの「ふぉ~ゆ~」というグループが大好きなんです! 推しは辰巳雄大くん。自分が小学生のころから推していて、ファン歴は21年になります!

小学生のころ、学校がちょっとイヤになった時期があったのですが、そのころちょうど辰巳くんがドラマに出演していて、不登校になりかけたけれど克服して学校へ行くという役柄だったんです。それが私を救ってくれて、それからずっと大好きです。

いわゆるCDデビューはしておらず、自分たちでやりたい仕事などをつど直談判して勝ち取って来たんです。入所から23年間、よく腐らずにここまでやってこれたなと本当に尊敬しかありません。彼らがこんなに頑張っているのに、自分が疲れたとか忙しいとか言っていられません! 最近地上波のテレビ番組でも見るようになり、そのたびに嗚咽を漏らしながら泣いています。

CDデビューにこだわらずジャニーズの新しい道を切り開いていってほしいです。21年間ずっと元気をもらい続けている彼らに私ができる恩返しは課金と、SNSなどでよい評判を発信しまくるくらい。いくらでもついていきます!

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転職からプライベート、エンディングノートに推し活まで、常に全力であることがとても伝わって来た美帆子さんのお話。「何もしない」をしすぎているので見習わなければ!と元気をもらえました。


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