DJがつくるまちの豊かさ
こんにちは。
本日は、少しエビデンスに欠ける題材にはなるのですが、個人的に思うことの1つとしてお話させて頂きたいと思います。
まえがき
皆さんはDJにどんなイメージをお持ちでしょうか?
エミネムの「8mile」等にも描かれているような、ラッパーのビートをつくる職人のようなイメージの方もいれば、ナイトクラブでみんなが踊り狂うミュージックをつくっている人のような印象の方もいらっしゃると思います。
なんだかとても、騒がしいイメージがつきまとっているものなんじゃないかな?と勝手ながら思っております。
騒がしいかどうかは、”音量”の問題なだけであって、DJそのもの代名詞ではないんですけど、どうしても思い浮かぶシーンがそういうパーティな感じが多いと思うので、よくも悪くも付きまとうイメージなのかな?と思います。
ですが、DJ本来の本筋に戻ると、彼らは音(楽曲やリズム)を使って、ライブパフォーマンス的に編集する職人と言えると思っております。
つまり、パーティをぶちあげる=DJなのではなく、与えられた状況下で臨機応変に自分の技と知識を駆使して、音をその場の雰囲気に順応させること、あるいは意図した違和感を聴衆に与えることがきっと得意なのでは?と勝手に解釈してます。
DJが気になる!!という方は、こちらのオーディオテクニカさんが書いて下さっている説明を読んでみて下さい。
まちとDJ?
”まち” と ”DJ” と聞くと、めっちゃ都会のナイトライフ!みたいなイメージが先行するかな?と思うのですが、今回私がお話したいのはDaytime(あるいは朝)のDJになります。
私の記憶違いだと大変申し訳ないのですが、私が一番初めにこのヘルシーなDJスタイルを知ったのはどこかのイベントで講義している鈴木美央さんのお話をお伺いした時だと思います。
*鈴木美央さんの著書 マーケットでまちを変える。 めちゃくちゃ面白いのでおすすめです。(リファレンスもしっかり掲載してくれているので、私も大学院の課題でマーケットを取扱った時、しっかり使用させて頂きました。ありがとうございました。)
鈴木美央さんが最初に手掛けられた「Yanasegawa Market」のお話を聞いているときに、マーケットに出店して欲しい地元の人たちを自らスカウトして集めていく中で、このマーケットの舞台になっている志木ニュータウンに住んでいるDJとたまたま?公園かどこかで知り合って、マーケットに出店して欲しいとお願いした。と経緯をお話されていました。
和やかな雰囲気漂うマーケットを少しずつメロウな感じに演出してくれた。
私の脳内変換なので、違うよ!と訂正が入るかもしれませんが、マーケットにDJを呼ぶことの重要さをお話されていました。
そんなお話がふと私の頭の隅にあったのが最初です。
その後、実際に自分がまちに突如と現れたDJと遭遇し、その言葉の意味を痛感した。という流れです。
実際、メルボルンのマーケットではDJだけでなく、アーティストによる生演奏がついている仕様のものが複数箇所あります。
*マーケットと言うと、大きく2パターン(常設型:【例:築地】と、非常設型:【例:Farmers Market @UNU】)ありますが、この文脈では後者を指しております。
音楽があるとこうも違うのか・・・と実感しました。
言葉にしにくいのですが、その場にいるだけで生活の質がふわっとあがったような気がしました。
DJに固執する必要はないのですが、なんかライブミュージックっていいな。って改めて実感する中で、ギャップを加味するとDJが一番印象に残るな。という感じです。
騒音を騒音で消す!?
そんな中、たまたまBallaratというメルボルンから電車で1時間半ほどでいける中核都市に行った際、Ballarat Boom Box という面白いポップアップイベントに遭遇しました。
行っていること自体は実にシンプルで、まちで最も賑わうスポットたちに期間限定でDJ BOXが現れる。というものです。
私が撮影した動画があるのですが、アップロード方法が分からないので画像で失礼します。
これがすごく面白いイベントでした。
この日のDJはテクノ系の方だったので、パーティ感が音からは醸し出されていたのですが、画像の通り、来る人たちはクラシックでも流れているかのようなチル具合で、この違和感がたまらなかったです。
どうやって実現したの!?と思わずDJに聞いたのですが、もちろん細かいことは教えてもらえず(用意している最中に突然質問しましたからね。)、けど彼らの顔が幸せそうだったのでハッピーな企画なんだな。と理解しました。
おわりに
いかがでしたか?
百聞は一見に如かず。なので、是非まちなかでパフォーマンスするDJを見つけたら演奏とその周りの雰囲気に耳を傾けてみて下さい。
先ほど紹介したBallarat Boom Boxは、creative Ballarat という企画の中のプロジェクトでして、このプロジェクトで別途ライトパフォーマンスを手掛けていたillumidyさんが演出する夜のBoom Boxもキレイです。
(Light pollution!と言われてしまえば、そこは確かに難しいところなのですが・・・)
本日も最後までお付き合い下さりありがとうございました!