[Part 2]23‐24シーズンを観て興味深かった選手たち
早くも第二弾。
今回は一際驚くパネエ連中です。なんだか守備的な選手が多め。
そして人数が減っているけど文量はそのままだよ!
第一弾はこちら。
本当にDean Huijsenだけは覚えて帰ってほしいなと思っとります。
No.1 Isaak Touré
1人目はリーグアン、ロリアン所属
イサック・トゥーレ [Isaak Touré]
206㎝・98㎏、2003年3月28日(20歳)、左利き、CB
フランス
試合を観ていてなんかやけに一際目立つ体躯をしているのがいるなと思い調べたら身長206cmとえげつない身長であるイサック・トゥーレ。フィールドプレーヤーで2m越えときたらクラウチや元セルビア代表のジキッチとかヤン・コレルとか、そのぐらいしか思い出せないくらい希少な人材。
そしてまさかの左利き。ここまで希少性が高い選手居るのだろうか。
イサック・トゥーレはル・アーヴルで育ち1シーズン半ほどトップでプレーした後、22‐23シーズンに名門マルセイユに引き抜かれた。しかし、名門の壁は厚く出場機会に恵まれず、半年レンタルした後、23年夏にロリアンに完全移籍でやってきた。
デカいだけで速さは?というところだけども、見た試合ではフルスプリントする回数がそこまでなかったため言及しにくいが遅くはなかった。ロリアンでも3バックの左を務めているのため、それなりな機動力があるのだと思われる。
空中戦はリーグアン全体に所属する選手の中で勝利回数はリーグ44位タイ、勝率は9位、地上戦の1v1も歩幅がデカくてリーチが長いからか動かなくても届いてしまうためもはや壁だった。
攻撃面に関してはリーチの長さを利用した最終ラインからの持ち運びが目に留まった。その迫力とスピード感はピッチ上だとすごく怖そうな気がする。
また3CBの左の為、自陣から繋ぐ場合だと大外とちょい外に位置することが多いのだけれどもそこから中央へとポジショニングを取れるモダンさも持ち合わせている。(ただし背中側からくるプレスに弱い)
サッカーはデカければデカいほど有利になるスポーツではないけれど206㎝ともなればもうそれだけでずるい。それでいて身体能力に恵まれていて左利きのCBとかもうスペシャルな素材。
まあ良い部分を書き出しているけれどもカバーを得やすい、負担が低い5バックだったりと未知数なものが多くまだ粗削りな素材であることは間違いない。
近い将来プレミアの中位ぐらいに引き抜かれるのかなあ。それかひとまずリールやレンヌといったフランス上位に移って地道にステップアップする感じだろうか。ロリアンは現在の最下位なので夏に動く可能性が高そう。
ちなみに「現役フィールドプレーヤー身長2m越えの会」会員は
現会長、206㎝のイサック・トゥーレのほかに当方調べによると
200㎝のサーシャ・カライジッチ(フランクフルト)
201㎝のロレンツォ・ルッカ(ウディネーゼ)
201㎝のポール・オヌアチュ(トラフゾンスポル)
202㎝のスケリー・アルベロ(リヨン)
らが名を連ねている。
No.2 Renato Tapia
2人目はラ・リーガ、セルタ所属
レナト・タピア [Renato Tapia]
185㎝・80㎏、1995年7月28日(28歳)、右利き、DH/CH/CB
ペルー
現在16位と残留争いをしているセルタ。ベニテス新監督のもと何とも言えないシーズンを過ごしている。レナト・タピアは開幕10試合はサブ組でチームも1勝3分6敗と散々だったが中盤の要としてスタメンに返り咲くとチームはそこから2勝5分3敗。安定感をもたらしている。
そんなレナト・タピアは17,8のときにペルーからオランダのトゥエンテに引き抜かれた。そこからフェイエノールトにステップアップするもののレギュラー獲得とは至らず。20-21シーズンにセルタにフリーでやってきた。
ペルー代表では85試合4Gとレギュラー格。
特徴としては
1試合フルで広範囲を動き回れるスタミナと強度と足の速さ。
抜群のタイミングでボールを引き出し、相手を引き付け、時間と余裕を与えるパスを出せるのでアンカーも出来そう。スルーパスだったりズバッと切り裂くラストパス的なのがsosoなのはご愛嬌。
躱すドリブルはぼちぼちだが運ぶドリブルは○。
相手からボールを狩る回数も、空中戦で競り勝つ回数も多い。
ただフィニッシュ局面になると存在感が薄くなりがち。
と、万能型の選手という表現が適切なレナト・タピア。
「あっ、ありがとうございます〜。今、セルタのレナト・タピアをいただきましたけどもね。ありがとうございます。」
「こんなんチームになんぼ居っても困りませんからね。」
「一番いいですからね」
とどこかの漫才師にツカミで言われそうな選手である。
この万能さはセルタだからなのかそれとも強豪でも同じなのかは分からない。たまに強豪の中に混ぜたらあれ??そんなにか?っていうのが万能型ゆえにありうるから。
どうやら契約が今シーズンまでらしいので移籍するかも。このレベルの選手をフリーで獲得できるならまじパネエ。引く手あまたじゃなかろうか。Football Managerやってたら絶対候補リストには入れてる。
個人的にはミチェルが来シーズンも続投する場合はジローナを勧めたい。
ジローナはアレイシ・ガルシアの去就も不安定だしサブにいる選手も心許ない。何より若い選手が多いジローナでELやCLを戦ってきた経験値も活きるだろうし、あとCBも出来るから層に厚みも持たせられるはず。
どこに移籍するのか注目したい。
あとセルタはHPの選手情報更新しなよ!
背番号とか昨シーズンのまんまじゃん!!
びっくりしたぞ!!!!
No.3 Dean Huijsen
セリエA、ASローマ所属
ディーン・ハウセン [Dean Huijsen]
195㎝・?㎏、2005年4月15日(18歳)、両利き?、CB
オランダとスペインのハーフ
モウリーニョをクビにし、新たにクラブのレジェンドであるデ・ロッシが監督に就任したローマ。そんな混迷極める名門の再スタートとなったヴェローナ戦で初先発を掴んだディーン・ハウセン。ちなみに名前の読み方は不明である。調べるならローマ字でDean Huijsenの方が良い。
Dean Huijsenは2021年、16歳でマラガユースからユヴェントスU17に引き抜かれとんとん拍子で2023年11月にはトップ昇格を果たし、冬の移籍市場でCBの頭数が不足していたローマに半年レンタルでやってきた逸材。
Huijsenの特にえげつないところは攻撃面。
対ヴェローナでは相手がミドルブロックをしっかり組んでいたのでじっくり繋ぎながらルカクのポストプレーをスイッチに加速してゴールへ迫ることを狙っていたデ・ロッシローマ。Huijsenはそんなミドルブロックに楔を刺しこむ役割を担っており、ゴロで速いパスをズバッと差し込もうとするのだが毎回狙うタイミングと場所がすごいエグイ。特にヴェローナ戦、2点目に繋がるルカクへの楔のパスとかもうやばかった。左でも出来るんかい。
しかも両利きの可能性があるのえげつない。
弱冠18歳にして肝が据わりすぎている。
そして、どこにでも出せる場所にボールをコントロールし、相手にどこを狙っているかを悟らせずにキックモーションに入るため守る側からするとプレスに行きにくい。
それでいて隙あらばドリブルでぐいぐい前に運ぶ
推進力と速さも兼ね備えている。
まじパネエスーパーモダンな保持型CBの申し子ですな。
(守備面だったりハイプレスの相手には?みたいな部分はこの試合で判断が付かなかったため引き続き見ていきたいと思っている。)
このままローマで出場機会を得られれば一気にブレイクしかねない。所属元のユヴェントスでその特性が活かされるかは微妙な所だしある程度の額なら売却しそうではある。アヤックスとかジローナとかあの辺の哲学を持つクラブは投資するべきなのでは…?
あとユースではU17の時20試合で8G2Aと各年代でゴールをCBのわりには荒稼ぎするタイプらしい。
今回はここまで。
本当にDean Huijsenを初めてみたときはもう衝撃凄かった。
恐ろしい子…感がもう桁違いだった。
第3弾でお会いできたら光栄です。
お読みいただきありがとうございました。
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