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[Match Review]京都サンガF.C.vs横浜F・マリノス2022/09/14



ホッとする勝利。

本意ではない戦い方で勝ち点3をもぎ取りました。


Line Up



マリノス、京都ともに中3日で5連戦の4戦目。

マリノスは福岡戦のけがで4~6週間離脱した
西村に代わってマルコスが帰ってきた。

とはいえメンバーの変更は控えめ。
優勝に向け確実さを求めている。
その分体力的には厳しくなるだろう。

どうやら直近アウェイ4戦未勝利らしい。


京都は中盤を1枚変えただけ。
残留に向け是が非でも勝ち点を獲得したい。

ホームでの連戦が続いておりそれが
ポジティブに作用するか。


Aggressiveeee!!!!!!!!!



京都は前への重心が極端に傾いている
チョウキジェ監督らしさあふれるチーム。

守備の時は4-3-3と4-4-2を状況に応じて
使い分け自分たちのゴールから遠いところで
奪ってカウンター。が一番の狙い。

どことなくマリノスな風味を感じられる。
Ver.1.0マリノス的な。


この超アグレッシブでタフな京都は
疲労がたまっているマリノスにとって
胃もたれするもの
でした。


そんな油マシマシ、にんにくマシマシな
京都
に圧倒される中で

自分たちが持つ武器の1つであるカウンターで
活路を見出します



体力的にも強度的にも京都のハイプレスを
躱すことのリターンよりリスクが大きすぎる

という予測があったからだと思います。

あと、ピッチで実際プレーした選手的には
芝のコンディションが微妙でエラーが
起きそうだったということもあるみたいですね。


--90分間の中で波のあったパフォーマンスに見えました。


岩田---欲を言えば、マリノスらしい敵陣でプレーを続けるのが理想でしたが、グラウンドコンディションの影響もありました。連戦の中、後ろの選手としては「割り切ってプレーしないといけないのかな」とは考えていました。

https://www.jleague.jp/match/j1/2022/091402/live/#player



24分にはカウンターでGKと1v1という
ビックチャンスを作り、その押し込んだ流れで得た
FKからエドゥがドンピシャヘッド。



段々と横浜の壁として強固なものを作り上げてきた
男が攻撃で魅せた。

加入当初の俺はこのチームでどのような
役割を果たせばいいのか……?と迷っていた頃
とは
見違えるほどに逞しくなった。


試合は一旦置いといて

エドゥのマリノスにおける武器

・最後まで体を投げ出し続けること
・空中戦の強さ
・シュートコースを読むこと
・体を背けずにシュートブロックできる

といった守備の部分だった。

マリノスにおけると書いたわけは
他所であれば武器が変わるからです。

その選手の評価だったり価値だったり武器は
チームの選手層や質、傾向で変わる。

攻撃の部分でももちろんJにいるCBの中では
トップクラスに貢献できる方
だが
パス出しやドリブルで運ぶことに関しては
畠中や角田の方が上手くマリノスのCB陣では
中くらいな感じになる

(あくまでも個人的にだけど)


でも彼ら以上に堅く守れるという
守備者としてなんだかんだ1番大事なことが
エドゥには出来、安定感がある

そんな安定感をマスカット監督は買っている
ような気がする。

攻撃では計算出来るし、
守備なんて心配する必要ないし。

エドゥと岩田、高丘のおかげでここ数試合は
流れが悪くなっても耐えれるチームになった。

シーズン中盤までや昨シーズンまでと
大きく違うところの一つだと思う。


試合に戻ってその後もエウベルのドリブルを
メインに一気に攻め切ることに重点を置いて
前半を戦います。

マルコスはワンツーの壁役やチャンスを作る役として
躍動していた。先制に繋がるカウンターでは
エウベルのスピードを殺さない思いやりのある
落としで相手を引き付けたり

狭いスペースでも乱れることがないボールタッチで
ライン間で活き活きとプレーしていた。

やはりこのようにラストパスやスルーパスに
関するセンスはずば抜けているなあ
と改めて思った。

前半12分に仲川に出したパスとか

出すタイミング
パスの強さ
回転のかけ方
コース

どれをとっても一級品だった。

ゴールが決めれそうな位置にも顔を出せていたので
札幌戦では決めてくれそう。



意地と矜持と締め方



後半、エウベルのゴラッソが決まった後は
もはや意地だけで京都を凌いでいた。

最終盤まで首位として優勝争いをしていること
積み上げてきたものを来シーズンも発揮する為に
優勝するチームであることを証明する為に

などなど色んなものを背負って戦っていた。


試合をもっと落ち着いた方向に
コントロールした方が良い気もしたが
選手たちは前へ、速くチャンスを
作り続けようとした。

とどめを刺すために。


ただそのスピードが良くなかったのかもしれない。


いやスピードではなく
オープン合戦になることで生まれるスペースを
どういう意図・狙いを持って有効活用するのか

と言った方がよろしいかも知れません。


とどめを刺しきるためのゴールを奪うために
チャンスを作るために早く使うのか

試合を締めるために、相手を自分たちの
ゴールから遠ざけてじっくりコトコト
煮込んで得点機会を作るために使うのか


カレーとかシチューを作る時に

ササッとレンジでチンor湯煎のレトルトで済ますか

ルーを使って、材料を切る等して本格的に作るか的な。


そんな感じ?ちょっと違う?

真逆の選択肢の内どちらを取るか
ということ。

この辺は主義・趣向が強く出る部分のため
どっちが良くてどっちが悪いということではない。

前線3枚変え、勢いとフレッシュさがでた
京都相手に見せたオープン合戦は幾分、分が悪かった。


こんなに日程が過密じゃなかったり
シーズン終盤でなければ


上等だ!やってやろうじゃねえか!



って感じだったけど京都戦のマリノス的には
そうじゃない。


宮市もいなければヤンマテウスもいない。
仲川はスタメンの為体力的に厳しい。
連戦で全体的に疲れている。
勝ち点を失うと2位との差が詰まる

スペースをファストに有効活用するのが
向いていない状況だった


代わりに入ってきた吉尾のプレー選択にも
それが表れていた。
急ぎ過ぎず、ボールを落ち着かさせる。
時間を使うことを意識する。

それを求めてマスカット監督は起用したみたい。

一応チームとしてその答えは出ていて
落ち着かそうぜ
じっくりコトコトしようぜ

ということなんですか


今は浸透してる途中で急ぎたくなる性が
咄嗟に出てしまうっぽい。

1点差に詰められ、攻勢をかけられても
早く攻めようとしていたから。

最後の方ベンチで通訳のゆっちさんとか
レジェンド松永さんがあまりにも落ち着かないから
かなりの剣幕で指示していたらしいし。

まあでも、この最終盤になっていきなり急ぐな!
といわれても選手的には感覚を調節するのが
難しい
と思う。

クラブとして中期的に取り組んできたことと
逆のことを求められているから。


(マスカット監督的にも2シーズン連続で
失速して優勝争いから脱落してしまうという
イメージを抱かれるのは好ましくないだろうし。)


山根陸が居ればなあ…..
早く帰ってきてくれ…..



最後に


マリノスの強みとして
じっくりコトコトで本格的カレーを作れるし
レトルトでもささっと作れる。

相手次第で、TPO次第で使い分けることが出来る
ということがやはりあるんだなあと実感した。

キジェさんはマリノス強化部の監督候補リストに
入っているような気がしないでもない。

来年補強が上手くいけば京都は化けるかもしれない。


そん時はスプラトゥーンマネーめ….!!!
と野次るしかない。


5連戦ラストは札幌。
多分京都戦同様背後への速さを
意識した戦いになりそう。

コンディション的に札幌の方が優位にあるため
あのマンツーマンを剥がせるだけの余裕が
なさそうな気がする。

ただ最強日産での試合だから期待できる。

そろそろヤンマテウスがスタメンになるかな。


なんか最近のJリーグは殺伐としてる気がする!!
良くねえなあ!!!!!!!!


ここまでお読みいただきありがとうございました。


また次回もよろしくお願いします。

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