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意外と多い! 身近に潜む「毒」とは?

私たちの身の回りには、意外にも毒を含むものが多く存在します。普段口にしている食材の一部や、部屋を彩る観葉植物の中にも、有害な成分が含まれていることがあります。適切に扱えば問題ありませんが、誤った方法で摂取したり、過剰に摂取すると健康に悪影響を及ぼすことも。

本記事では、身近な食品や観葉植物に含まれる毒とその影響について詳しく解説します。



1. 私たちが口にしている毒とその影響

食べる機会が多い食品の中には、特定の部位や未熟な状態では有害な成分を含むものがあります。過剰摂取や誤った調理によって中毒を引き起こすこともあるため、注意が必要です。

野菜・穀物に含まれる毒

ジャガイモの芽・緑色部分

  • 毒成分:ソラニン、チャコニン(ステロイド系アルカロイド)

  • 影響

    • 少量では軽い胃腸障害(腹痛、吐き気、下痢)

    • 大量摂取するとめまい、意識障害、最悪の場合は呼吸不全のリスクも

  • 対策:芽や緑色になった部分はしっかり取り除き、十分に加熱する

里芋(生の状態)

  • 毒成分:シュウ酸カルシウム(針状結晶)

  • 影響

    • 口の中に刺さるような強い刺激やかゆみ

    • 皮膚につくと炎症を起こすことも

  • 対策:加熱すると毒性が弱まるため、しっかり火を通して食べる

未熟なトマト(青いトマト)

  • 毒成分:トマチン(アルカロイドの一種)

  • 影響

    • 胃腸の不調(腹痛、下痢)

    • 大量に摂取すると神経症状が出ることも

  • 対策:完熟したものを食べる(通常の食べ方では問題なし)

インゲン豆(未加熱・生)

  • 毒成分:レクチン(フィトヘマグルチニン)

  • 影響

    • 食後1~3時間で強い嘔吐、下痢、腹痛

    • 重症化すると脱水症状や低血圧を引き起こす

  • 対策:十分に加熱(特に赤インゲン豆は10分以上の加熱が必要)


果物に含まれる毒

青梅・アンズの種

  • 毒成分:アミグダリン(体内でシアン化水素に変化)

  • 影響

    • 軽度なら頭痛やめまい

    • 大量摂取すると呼吸困難や意識障害のリスク

  • 対策:青梅は加熱加工して食べる。アンズの種はそのまま食べない

リンゴ・ビワの種

  • 毒成分:アミグダリン

  • 影響:大量摂取で中枢神経に作用し、最悪の場合は命に関わることも

  • 対策:種は食べずに捨てる


香辛料・発酵食品に含まれる毒

ナツメグ(香辛料)

  • 毒成分:ミリスチシン

  • 影響

    • 大量摂取で幻覚、興奮、めまい、動悸

    • 極端に多く摂ると中枢神経が麻痺し、昏睡状態になることも

  • 対策:通常の料理で使用する量なら問題なし

ハチミツ(乳児の場合)

  • 毒成分:ボツリヌス菌の芽胞

  • 影響

    • 乳児ボツリヌス症(筋力低下、呼吸困難)

    • 1歳以上の子どもや大人には影響なし

  • 対策:1歳未満の乳児には与えない


2. 観葉植物に含まれる毒とその影響

観葉植物の中には、触れるだけで皮膚炎を引き起こすものや、誤って食べると中毒を起こすものがあります。特に、小さな子どもやペットがいる家庭では注意が必要です。

サトイモ科(シュウ酸カルシウムを含む)

  • ポトス、モンステラ、ディフェンバキア

    • 影響:口内炎、喉の腫れ、誤食で嘔吐

  • クワズイモ

    • 影響:皮膚刺激、誤食で呼吸困難


ナス科(アルカロイド系毒素を含む)

  • ベラドンナ(オオカミナスビ)

    • 影響:幻覚、動悸、意識障害

  • カラジウム

    • 影響:皮膚炎、誤食で胃腸障害


ユリ科(特に猫に有毒)

  • スパティフィラム(平和の花)、ドラセナ(幸福の木)

    • 影響:ペットが誤食すると嘔吐、下痢


その他の有毒植物

  • ポインセチア(トウダイグサ科)

    • 影響:皮膚炎、胃腸障害

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  • フィカス(ゴムの木類)

    • 影響:樹液が皮膚刺激を引き起こす


3. 毒を避けるためのポイント

  1. 食品の処理を正しく行う

    • ジャガイモの芽を取り除く、豆類を十分に加熱する

  2. 食べられる部分と有害な部分を知る

    • 青梅の種やナツメグの過剰摂取は避ける

  3. 観葉植物の管理を適切に行う

    • ペットや子どもの誤食を防ぐため、手の届かない場所に配置する


まとめ

私たちの身の回りには、意外と多くの毒が潜んでいます。日常的に口にする食品の中にも、特定の部位や未熟な状態では有害なものがあり、観葉植物の中にも誤食や皮膚接触でトラブルを引き起こすものがあります。

正しい知識を持ち、適切に扱うことで、こうしたリスクを回避しながら安全に暮らしていきましょう。

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