たった一人のファン
最近年をとったせいか、昔のことをよく思い出します。
小学生の頃、○○クラブという、上級生下級生と一緒に活動する時間がありました。
例えば、、ん?年月が経ち過ぎていて具体的には覚えていない、、😅多分体育系、文学系などいくつかある中から自分が好きなクラブに入れたのだと思います。
私はポートボールクラブというバスケットボールに似た球技をするクラブに入っていました。
バスケットボールと一番違う所は、ゴールの代わりに台の上に人が立つという点です。台の前にはゴールを阻止する為に一人相手チームの人が立っていて、ゴールしようとしたらその人がボールを叩くというガードの役割。叩かれずに台の上の人がボールを掴むことができたら得点になるというルールです。
ある日、そのポートボールクラブで部長を決めるという会が開かれました。
自薦他薦問わずです。
私はどちらかというと子供の頃は引っ込み思案で自分から手を挙げるという事はしない方でした。
でも、その時だけは自分から手を挙げ立候補したのです!
今でもあれは自分の中で勇気がいった事なのによく手を挙げたなと思いますが、運動神経が良い方で好きな球技だったので、ただやりたい!という思いだけだったのだと思います。
立候補したのは2人だけ。
私と、もう一人は私も認めていた(上から目線ですが)人気のある子。
多数決で決まります。
これは絶対私は選ばれないなとわかっていました。
でもどこか、別にそれでもいいやという気持ちがありました。
そして、多数決をとる時がきました。
先生が、〇〇さんがいいと思う人?
では〇〇さんがいいと思う人?
と言って人数を数えます。
あからさま笑
完敗です。
わかっていた事なので特にショックという事はありません。
私もやっぱりなと思って相手をたたえます。
でもたった一人!私に手を挙げてくれた下級生の子がいました!
それも凄く元気よく❣️
私は今でもその光景を覚えています。
〇〇さんがいいと思う人?と先生が言った瞬間、「はいっ❗️」と元気よく満面の笑顔で、堂々と自信あり気に手を思い切り伸ばしてくれた子。
一人だけしか手を挙げていないのに、全く周りに臆することない姿。
その子がただ純粋に私の事をいいと思ってくれたこと。
その時の、どこか照れ臭いけれど嬉しかった感情を今でも忘れません。
その後その子は、中学生になっても廊下で私とすれ違う度に喜んで手を振ってくれ、何故かずっと私のファンでいてくれました。
変わり者かも?笑
あんなに熱烈に私のファンになってくれる人は生涯いないでしょう笑
ありがたいことです。
人生の励みになります。
今頃どうしてるかなぁ?(╹◡╹)