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ドストエフスキーの「罪と罰」

正直に言う。本を読んではいない。
中田敦彦のYouTube大学で、ストーリーを学んだだけだ。

ただ、それだけでも、私にとっては大きな気づきであった。

通常、あっちゃんの動画は20〜30分程度の尺が多いのだが、今回は1時間以上の尺となっていた。
いつもの3倍近くの長さであるにもかかわらず、広告を次々にすっ飛ばして、最後まで食い入るように見てしまった。

今日はこの動画で感じた気づきを3つ、書き留めておこうと思う。

【その1】
・まず大前提として、あっちゃんの描写説明が上手いこと上手いこと。

もちろん、小説の文章をそのまま引用して伝えている部分もあるだろうが、それにしてもあまりにも物語の情景が私の頭の中にスイスイと入ってくる。

・声量
・抑揚
・身振り手振り
・表情
・ちょくちょく始まる一人二役の演技

これらのミックス技がとてつもなく上手い。
やはりプロは格好良いと感じた。

【その2】
・信念とリスクを持って、強く進む。

「過去の偉人(天才)たちは、法を侵してでも今ある概念を覆したからこそ、新しい概念を作り上げることが出来た」
と言う主人公の持論がやけに私の心に響いた。「法を侵してでも」という部分はさすがに過激な思想ではあるのだが、要は「リスクを取ってでも」というニュアンスに近い解釈を私はした。

今私が生きている世の中は、まさに「文明の力」の寄せ集めだ。

こんなに整った世界にいて、自分の心の声に目を背け、リスクを取ることを恐れて死んでいくのは、なんて愚かな事なんだ。
ましてや「リスクを取って信念を貫き通してきた人」の中でも、世の中に受け入れられず一生を終えた人だっているんだ。

それに対して私はどうだ?
まだ始まってもいないじゃないか!
そんな気持ちになった。

まずは信念を持てる「努力の賜物」を持ち、
努力の賜物から生まれた「自分の信念」を持ち、
「リスク」をも併せ持ち、
そして、「強く進む」。

そんな生き方を大切にしたいと思った。

【その3】
・文学が思い出させてくれたこと。

久しぶりに文学の世界観に触れたと言うこともあり(本を読んでいないので、文学の世界観に触れたと言うのはおこがましいのだが…)、忘れていた感覚を取り戻せた気がする。

大人になるにつれ、
「事実は何なのか」
「正しいのか、間違っているのか」
「得なのか損なのか」
「近道の選択はどれなのか」
そんな事ばかり考えるようになってしまっていた。
この旅をしていても、ふとそんな事に縛られている瞬間がある。

「自然に生み出される緩やかな動き」
「不確実性」
「ニュアンス」
「バランスとアンバランス」
そんなものを味わい、楽しむのが人生じゃないか。

もっと人生に、「あじわい」を足していこう。

そんなことを思った1日だった。

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