FASHIONとART/フォトグラファー ジャック・デイヴィソン
僕は音楽以外にもファッションに関わる、いわゆる「アート」と呼ばれるようなものも常に追いかけてきました。その中で最近の傾向として、フォトグラファーや現代美術家など、ファッションと異業種とのコラボレーションがいつになくクールに感じます。
そこでファッションと関わりのある、僕が気になるアーティストを今回からご紹介していきます。
本日はフォトグラファーのジャック・デイヴィソンです。
Jack Davison(ジャック・デイヴィソン)
ファッションフォトが昔から好きなので、色々なブランドのルックブックやキャンペーンヴィジュアルなど良く目を通すようにしています。
その中でいいなと思ったものは、誰がヴィジュアルを手掛けたのか調べる習慣がついていました。
そんな時たまたま見かけたマーガレット・ハウエルのヴィジュアルがカッコいいなと思って辿り着いたのがジャック・デイヴィソン。
マーガレット・ハウエルらしいイギリス的な雰囲気に、クラシックな作風のモノトーンの世界観が上手く溶け合っていて、強く興味を惹かれました。
MARGARET HOWELL/2019年秋冬コレクション
ジャック・デイヴィソンをさらに調べていくと、そのオリジナリティある世界観に魅力されてしまいました。
モノトーンでどこか影があり、耽美的な魅力のする作品からは、マン・レイやエドワード・ウェストンなどのクラシックな写真を彷彿させます。何歳なのだろうと気になって調べたところ、まさかの1990年イギリス生まれ。
早熟の才能にとても驚きました。
彼自身の作品はもちろん、ファッションフォトも本当に素晴らしく、様々なブランドやデザイナーのヴィジュアルを手掛けています。ロンドンの気鋭デザイナー、クレイグ・グリーンやマルニなどのモードブランドから、マーガレット・ハウエルやビルケンシュトックなどオーセンティックなものまで。
彼特有の謎めいた雰囲気をしっかりと際立たせながらも、うまくそれぞれのブランドの魅力を引き出しています。
個人的にはモノにフォーカスを当てた静物画も、独特の余韻が残る仕上がりで、とても魅力的だなと思いました。是非ご覧になってみてください。