第6回 ポスター制作2 ⽂字の扱い・レイアウト
こんにちは、TAの小澤です。
今日は蒸し暑さを感じる1日でした。これからさらに暑くなっていくと思いますが、暑さに負けず頑張りましょう!
今回はポスター制作の2回目の授業です。
まず前回の振り返りをします。
前回の振り返り
前回(5月17日)の授業は、以下の内容でした。
1. コンセプトワーク
2. 商品名を考える
3. キャッチコピーを考える
4. ロゴをデザインする
皆さんの作品から、一部取り上げたものをご紹介します。
良かった点をそれぞれ下に書くので、ぜひ今後の制作の参考にしてみてください。
コンセプトワーク
ポスターにする際の構想と繋がりがしっかり書けていて、魅力をどういう手順と
設計で伝えるかがポスターの構造としてわかりやすくまとまっています。
動きの仕組みとおもちゃの魅力を概要や見た目などカテゴリーごとに綺麗にまとめられています。
ルールとしてポスターを作る際に意識するところが書かれているところが良いと思いました。
商品名・キャッチコピー
動きの魅力とおもちゃの魅力がそれぞれ簡潔にまとめられています。
おもちゃの魅力の方で子供と親でそれぞれ変えているところが良いと思いました。
文だけ読んでどんなおもちゃかすぐ頭に入って来ます。
おもちゃの遊び方をイメージできるところが良いと思います。
ロゴ
歩の部分が一歩足を出して歩くような形状になっているところがいいと思いました。
また、クワガタの方もガタの部分がツノの部分になっていて、それが動きの部分と相まっているのを線で表していて非常にわかりやすいです。
全体のテキストの表現が整えられています。
モチーフの兜がトに書かれていたり、昆虫のテカリなどが光の表現としてハイライトで表されているのが良いと思います。
ここまで、作品の中の一部をご紹介しました。
他の人の作品を参考にして、ポスターを作成・改善してみてください。
それでは、本日の内容に入ります。
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ポスター制作の課題説明
各⾃で選んだ動くおもちゃのポスターを制作する
制作条件
① 2種類のポスターを制作する
• 動きの仕組みを伝えるポスター
• おもちゃの魅⼒を伝えるポスター
② それぞれのポスターのコンセプトを明確にする
• 対象やターゲット、掲⽰場所などを明確にする(2つのポスターで異なることは可)
③ 商品名(オリジナルロゴ)とキャッチコピーを含める
④ イラストや図解、写真などを組み合わせ、伝える⼯夫をする(⾃分で描いたものを1つは含める)
⑤ ポスターのサイズ:A4(縦、横は⾃由)
6⽉7⽇の発表会までに2種類のポスターを制作します。
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授業の概要
今日の流れ
・動きの仕組みを伝えるポスターを制作する
1. ⽂字の扱いとレイアウト
2. サムネイルを描きレイアウトを検討する
3. ポスター制作に必要な素材を制作する
4. 素材をレイアウトし、編集してポスターを制作する
本日のワーク
1. ⽂字の扱いとレイアウト
レイアウトデザインの基本
レイアウトデザインの基本は「揃える」と「差をつける」という
2つの相反するテクニックの組み合わせ
情報の整理
制作物の意図を理解、抽出し、正しく配置することがデザインの第一歩
理解:
これから作る制作物が
・ いつ、誰が、どこで、どのように見るものなのか
・ その制作物が作られる目的は何か
・ どうなればその目的が果たされるのか…
を考察して把握する
抽出:
・ 制作物の内容で何が重要なのかを考え、重要さの度合いによって順列を考える
・ 要素のひとつひとつを掘り下げ適した表現を検討する
配置:
・ 抽出した要素を並べる
※重要なものは大きく、そうでないものは極力小さくする
※適度な余白を作り、見やすさや伝わりやすさを検討する
レイアウトのための手順
1. 枠を設定する
・その中に必要な素材を配置してみる
2. グリッドを設定する
・配置した素材をできる限り揃えられる線を見つける
・情報の固まりを見つける
・ラフスケッチを描く
3. 配置した素材を3つのレベルに分ける
・一番伝えたい情報/一番目立たせたい項目
・次に伝えたい情報/二番目に目立たせたい項目
・普通に読んでもらいたい情報/一番目立たなくても良い項目
4. レベル毎に要素を揃えて仕上げる
※その際、普通に読んでもらいたい情報の要素を基準にする
manabaにアップロードされている資料「文字のレイアウト.pdf」では
さらに詳しく載っていますのでそちらも参考にしてください。
2. サムネイルを描きレイアウトを検討する
サムネイル:中⾝の検討ができるように⼩さく描いたもの
・中⾝の詳細まで描く必要はありませんので、
どこにどんな要素を配置するのかなど、実⼨よりも⼩さく描くことで検討する
・先週検討したコンセプトに沿って、紙⾯に配置する要素やその位置、
⼤きさについて検討する
・サムネイルで描くことで、複数案を検討し⽐較することができる・サムネイルで描くことで、複数案を検討し⽐較することができる・サムネイルで案がまとまってきたら実⼨で描いてみる・サムネイルで案がまとまってきたら実⼨で描いてみる
サムネイルの例
3. ポスター制作に必要な素材を制作する
サムネイルから、ポスター制作に必要な要素をリストアップする
・素材の加⼯
・素材の撮影
・素材の制作
※素材の制作にはInkscapeやGIMPのほか、各⾃で使⽤しやすいアプリケーションを⽤いてください
4. 素材をレイアウトし、編集してポスターを制作する
・動きの仕組みを伝えるポスターを制作する
※制作条件を確認した上で、コンセプトに沿ったデザインを提案する
・ポスターの編集(レイアウト)には、InkscapeまたはIllustratorなどの
ベクター形式のアプリケーションを⽤いてください
ここまでが本日の内容です。
今回の課題は提出時のファイル名とデータ形式が指定されています。
課題と振り返りシートの提出を忘れないようにしましょう。
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課題について
動きの仕組みを伝えるポスターをmanabaに提出してください
・ファイル名は学⽣番号にしてください
・データは PDFに変換して提出してください
提出先:manaba レポート内「動きの仕組みを伝えるポスター」
提出期限:5⽉31⽇(⽉)9時まで
※遅延での提出も可能ですが、減点の対象となります
次週までに
振り返りシート
• 課題の提出が終わった⼈は、振り返りシートに記⼊してください
• 提出期⽇:5⽉31⽇(⽉)9時まで
※次回授業の開始時まで
※振り返りシートが出席確認になります
※授業内容を忘れないうちに、早めに提出することをお勧めします
次週までの準備
• 動きの仕組みを伝えるポスターを制作する
• 課題を提出する
• 振り返りシートを記⼊する
次週の授業で使⽤するもの
• 鉛筆(2Bまたはそれ以上の柔らかいもの)
• サインペン
• スケッチブック
• 動くおもちゃ
• コンセプト検討をした課題の成果