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IT業界の課題に切り込み、価値を発揮する。IT/デザイン人材に特化したプロシェアリング「FLEXY」
サーキュレーションのプロシェアリングの中でも、エンジニアやデザイナー、CTO、技術顧問といったプロ人材によるIT領域のご支援に特化しているサービスがFLEXYです。
そもそもなぜFLEXYは独立したサービスとして提供されているのか、そしてFLEXYが解決すべきIT業界の課題とは何なのでしょうか。FLEXYならではのやりがいや面白さなどについても、FLEXYを統括している柳田直人さんにお伺いしました!
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FLEXYならIT業界が抱える大きな問題の解決に寄与できる
―最初に、柳田さんのご経歴について簡単に教えてください!
私は新卒で大手総合人材サービス企業に5年務め、その後は起業して6年会社経営を行い、2017年にサーキュレーションに入社しました。
新卒で入社した会社でははキャリアコンサルタントとしてIT企業をメインで担当し、クリエイター専属のチーム立ち上げなどにも関わっていました。起業してからはWebマーケティングやSES、コールセンター事業などを立ち上げ、ある程度自分が満足できる成功も収めました。
そんな私がサーキュレーションに入社したのは、35歳のときに前職の同僚だった福田さんや山口さんに声をかけてもらったのがきっかけです。起業も成功したので、今で言えば「FIRE」をするか、それともIT領域に関わるうちに感じていた社会課題の解決に挑むのか……。そんな2つの選択肢で迷っているときに、サーキュレーションでFLEXYを立ち上げることを聞いたんです。プロシェアリングは、まさに自分が解決したかった社会課題のソリューションになると感じ、ジョインを決めました。
―柳田さんが感じていたIT領域の社会課題とはなんですか?
まず、日本のIT化が大幅に遅れているということですね。その理由として肌で感じていたのが、IT領域の多重請け構造です。マージンが搾取されてエンジニアやクリエイターが適切な給料をもらえず、業務のしわ寄せが彼らに偏ってしまうために労働時間が長くなり、体調や心が持たなくて辞めていく。こういった体質がある業界だったので、まずは多重請け構造をなくし、エンジニアやクリエイターが適切な市場価値を発揮して働けるようにする必要があると感じていました。
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1人のプロ人材が持つITの知見を複数社で循環させていく
―大きな社会課題に対して、FLEXYはどのようにアプローチできるサービスなのでしょうか?
FLEXYは企業の案件に対して、ITのプロ人材が業務委託で支援するプロシェアリング事業のサービスの1つです。特徴的なのは、クライアントが全て自社サービス・プロダクトを持つ企業だということ。つまり、「下請け」を発生させないということです。これによって無駄なマージンを省き、ステークホルダーの利益を最大化していけます。
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日本のIT化を促進するためにもFLEXYは役立つことができます。例えば経済産業省が2019年に発行したIT人材白書では、日本企業の99.7%は中小企業ですが、約380万社もあるうち、利益に直結(IT化に取り組み、成果が出ていると回答)するようなIT化ができているのはたったの2割程度です。理由の半数は、「IT人材がいないから」というもの。これに対してFLEXYは、IT化を進められるようなCTOクラスの人材が持つ経験を、中小企業でも手が届くコストで提供できます。例えば月に1~2回、あるいは週1~2回、プロ人材にコミットしてもらうということですね。
プロ人材1人が同時に3社で働くような構造を創り、ITの経験・知見が中小企業に循環していけば、日本のIT化とともに人材不足の解消にも貢献できるのではと思います。
―様々な可能性を秘めているからこそ、プロシェアリング事業の中でもITに特化させる形でFLEXYを切り出したんですね。
そうですね。IT領域はマーケット自体も巨大化していますし、経営課題がイコールでIT課題になっていく時代ですから。
それに、ITに特化したマーケティングを行わないと肝心のエンジニアやCTOの方にサービスが届きづらいんですよね。こういった視点もあって、「FLEXY」として市場に打ち出しました。
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優秀なIT人材とともに企業の課題を解決できるのが大きなやりがい
―FLEXYのコンサルタントは、日々どのような業務を行っているのでしょうか?
まず、基本的に自分たちで積極的に新規開拓を行っています。インサイドセールスチームからのトスアップもありますが、「自社サービスを持っている企業のみを扱い、エンジニアの多重請け構造をなくす」というFLEXY最大の特徴を守るため、アプローチする企業リスト作成には組織としてかなりこだわっているんです。
アポイント取得後は、企業分析や課題の抽出・仮説立てをして要件を定義。さらにプロジェクトのロードマップも作成し、ご提案します。プロジェクト内容が決定したら、19,000名以上(2022年4月末時点)の登録者の中からマッチするプロ人材を選定するという流れです。
FLEXYは両手型のサービスなので、プロ人材の方にもキャリアインタビューを行い、三者面談を通してプロジェクトをスタートさせます。やはりプロ人材の方にもご経歴や強みなどを直接ヒアリングしないと、企業に対して適切なアサインができませんからね。
具体的なヒアリング内容は、プロ人材の方の今までのご経験、使用できるプログラミング言語、能力値などです。さらに今後どんな案件に挑戦し、どんなキャリアを描きたいのか、「想い」もしっかり伺って、その人がやりたいことにつながるプロジェクトをご紹介します。
プロジェクトが始まったら、スムーズな進行のためにコンサルタントがプロジェクトをマネジメント。企業とプロ人材、両方と2週間に1回程度はコミュニケーションを取り、案件の進捗やプロジェクトのゴールにズレが発生していないかなど、細かに情報を共有します。カスタマーサクセス的な動きが、新たな案件創出につながることもあります。
―その中ではどんなやりがいや面白さがあるのでしょうか?
企業の経営・技術課題に直接触れて、解決するまで伴走できるのは大きなやりがいです。また、表面化している課題だけではなく、潜在的な「裏の課題」まで特定して解決に導けるような自由度の高さも、面白さの一つですね。というのも、IT領域はそもそも自社の課題特定の優先順位が上げられていない企業が多く、課題整理やその優先付けから一緒に取り組むケースが多々あるんです。
例えば企業からの要望は「エンジニアがいないから紹介してほしい」だったとしても、背景には採用難、ひいては母集団形成が上手くいっていない、といった状況があるかもしれません。その根本的な原因がブランディングにあるのか、それとも社内の評価制度にあるのかなど一段上のイシューを特定すれば、単なるエンジニアの紹介にとどまらない、上流工程に携わるプロ人材の提案も可能です。
ただし、ここにはもちろん大変さもあります。何しろお客様となるのは企業のCTO、課題を解決するのもCTOや優秀なエンジニアの方なので、コンサルタントが間に入ってやり取りをするのは非常に難易度が高いんです。
知識がないと最初は苦労するかもしれませんが、FLEXYの組織内には、様々なフェーズ・ジャンルの課題を解決するためのデータが蓄積されています。この強みを活かしながら経験を積めば、課題に対してお客様に新しい視点や価値を提供し、プロジェクトの軌道修正ができるようになっていきますよ。
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今後ITに特化したコンサルタントを育成する新規プログラムがスタート
―ITの専門知識のほか、FLEXYで働くとどんなスキルが身に付くのでしょうか?
プロジェクトを推進する力ですね。課題抽出力や要件定義力も身に付くと思います。ただ、先ほどもお伝えした通りFLEXYのコンサルタントは非常に難易度が高い仕事なので、目の前の業務をこなすだけでは、「ただ企業とプロ人材をマッチングさせるだけ」……という「御用聞き」のような存在にもなりかねません。
そうではなく、企業やプロ人材と対話を繰り返しながらプロジェクトを積み上げ、より高度なスキルを習得してほしいんです。企業と伴走し、お客様とともに発展するコンサルタントを目指してもらえたら一番です。
そのための育成体制は、会社としてもさらに強固にしていきたいと考えています。
―なるほど。入社してからは、どのようにコンサルティング能力の基礎を築いていけるのでしょうか?
2022年現在、半年スパンでコンサルタントを育成するための仕組みをブラッシュアップしています。内容はサービスの概要説明からIT知識の研修、ロールプレイング、テスト、事例の解説などです。
当社には数多くのプロ人材に登録していただいているというメリットがありますから、不定期でプロ人材に研修もしていただいています。あとは月に1回程度開催されているパネルディスカッション形式のオンラインイベントがあるので、それらを通して勉強してもらったり、オウンドメディアに掲載している事例記事なども参考にしてもらっています。
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メンバーの「学びたい」という本気の気持ちに応えられる事業
―FLEXYで活躍しているコンサルタントのメンバーに、何か共通点はありますか?
「自分で学べる」という共通点がありますね。当社にはIT業界出身ではなく、全くIT知識もない状態で入社したメンバーが複数名いるのですが、彼らは皆すごく勉強をして活躍しています。
逆に言うとIT業界は動きが速くキャッチアップすべきことも多いため、それらを積極的に学ぶ姿勢がない限りは、なかなか活躍はできないと思います。仕事の面白さを実感するためにも、やはり学び続けるのはとても大事ですね。FLEXY自体は、「成長をしたい」という本気の気持ちに応えられる事業だと思っています。
―では最後に、サーキュレーションへの入社を考えている方にメッセージをお願いします。
私が働く上で大事にしている要素は「ビジョン」「自分らしさ」「仲間」の3つです。やはり働くからにはビジョンを持って社会課題を解決したいものですが、自分らしく働けないとどんなに崇高なビジョンも嫌になってしまいます。自分のありたい姿の先に、大きなビジョンがあるのが重要なんです。
そしてビジョンの達成には仲間の力が必要です。だからこそ、FLEXYは組織文化を一番大事にしながら、最高の組織を創っていこうとしています。
こうした考えに共感して、良い組織で社会課題に立ち向かっていきたいという方と働けたら嬉しいです。