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砂の惑星

ゴミなろう小説が世間を席巻するほど
この国に天才はありふれてしまったから
其れはもう凡才と変わりないから
それすら書けない僕はただの白痴だ
だけれど考えて見て
非凡であることが平凡に飲まれて
平凡であることが非凡になってしまったなら
真の非凡とは何処へ行くの
あの日の天才は消えてしまったの
テレビや雑誌や新聞と言う名の
古びたメディアの中でしか
偉大なヒーローやスターは誕生しないから
全世界共通の眩しい光は
多分もう太陽しかない
其れすらただ其処で燃えているだけ
ここは砂の惑星さ

「天才だらけの庭に生まれ落ちた凡才以下はどうすればいいですか」
そんな
「抜きゲーみたいな島に住んでる貧乳はどうすりゃいいですか」
みたいな問い
僕だけが一人で抱えて生きてみたこと
其れが偽りの満足感にしかならなかったこと
だってそうだ
その問いは誰しもが抱えて生きている
偉大なヒーローやスターが消えてしまった日
だけれど忘れないで
あの時、君だけが僕のヒーローだったこと
あの時、あなただけが僕のスターだったこと
例え全て砂に埋もれてしまったとしても
其処で太陽だけが心無く燃えていたとしても

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