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20年前のエレキギター挫折を振り返る


平成当時、400円は大金(自分内調べ)

今は昔、平成時代にギターを挫折した時のこと。
当時はギターへの未練を引きずることなくすぐ忘れてしまったのだが、20年の時を経て再度ギターにチャレンジしている今、改めてあの時の失敗を省みて糧にしたい。最近物忘れが酷くなっているけど、覚えてる範囲で振り返ってみよう。

考えられる要因

  1. 仲間ゼロ
    友達にバンドに誘われたからとかそういう理由でもなく、急に突然一人でエレキギターを始めようとしたものだから、仲間がいなかった。
    もちろん部活でもないので教えてくれる先輩もいなければ、一緒にがんばろうと励まし合う友達もいなかった。衝動的に一人で始めて、一人でひっそり挫折して終わった。

  2. 圧倒的調査情報不足
    当時インターネットはあっただろうか。あった気がするけど高校生だった私が気軽にいじれる環境ではなかった。となると、情報源は「人」か「本」になるが、前述の通り「人」はいなかったので「本」が大事な情報源なのだが、その「本」を選ぶための基準さえわからなかった。今ならAmazonなどで口コミを見ながら初心者におすすめです、とか、少しわかりにくい本でした、といった情報に触れることもできるが、当時は本屋でジャケ買いした教本を信じるしかなかった。そして不運なことに恐らくそれが私にとってわかりづらい本だった。かと言って片っ端から買い直すほど経済力もなかった。

  3. 経済力不足
    当時高校生の私は貧しく、お昼代に親からもらった500円をいかに余らせてお釣りをいただくかということに命を賭けていた。(スイートブールを1つ買い、夕方の帰り道で空腹で苦しむというルーティン。今思えば栄養偏ってどうかと思うが若さでなんとかなってた。)
    そんな有様なので本を買い直すお金もなかったし、もちろんギターレッスンに通うお金もなかった。

  4. 目標がない
    どのくらい弾けるようになりたいとか、この曲が弾きたいとかバンドが組みたいとかそういう欲望もなくただ衝動的にエレキギターを買っただけだった。

こんなところだろうか。
こうやって振り返ると、必然の挫折だったと言ってもおかしくない気がしてきた。
比べて、リベンジの今はどうだろうか。

  1. 仲間
    …大変だ。今も仲間はゼロだ。バンドを組むわけでもないし一緒にがんばっている友達もいない。あの時と全く同じで急に突然一人でギターを始めるという安定のぼっちっぷりを発揮していて20年前から何ひとつ変わっていない。またひっそり挫折して終わるんだろうか。

  2. 情報
    情報に関してはあの頃と比べものにならないくらい改善された。インターネットありがとう。教本を買う時は口コミを参考できるから本の難易度も事前にわかるし、それ以外も知りたいことは検索すれば調べられるし、なによりこの時代にはYouTubeがある。この差が非常に大きい。知りたかったことを目から耳から確認ができる動画コンテンツとの親和性の高さよ。
    わかりやすいHowTo動画をあげてくれているギタリストYouTuberのみなさんへの感謝が止まらない。ありがとうございますありがとうございます。

  3. 経済力
    石油王になったわけでも大富豪になったわけでもなくただのサラリーマンだけど、500円のお釣りをくすねていたあの頃に比べたら劇的に改善されたと言ってもいい気がする。気になる本は買えるし、人生で初めてギターレッスンに通い始めるようになった。

  4. 目標
    目標に関しては今もやっぱり言葉に詰まる。あの頃と変わらず、「バンドを組んでライブやりたい!」とか「ソロギター極めたい」とか明確な目標と言えるものがない。
    なんならやりたいジャンルさえ絞れていない。(音楽食わず嫌いなしなのでどんなジャンルも好き)
    しいて言うなら、ギターが弾ける老人になりたいっていうぼんやりとしたビジョンしかなくて、その「弾ける」がどのくらいの指標なのか全く言語化できないけど、たくさん練習して、できることが増えていくごとに、このぼんやりとした気持ちを徐々に明確にしていければいいかなとも思っている。

20年経っても変わらないぼっちパワーを発揮しているけど、その他の部分が改善されたので同じ挫折を繰り返さないためにも、今後は目標の明確化に意識をおいて努力しながら精進したい。もう挫折しないぞー(予定)

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