修繕積立金の積立方式

皆さんは、ご自身のマンションでの修繕積立金が、適正な計画のもとに算出されているかどうか考えたことはあるでしょうか。
また、どのような方式で積み立てが行われているかご存じでしょうか。

修繕積立金の積立方式には、以下の2種類があります。

(1)「均等積立方式」
「均等積立方式」とは、今後の修繕工事費に必要な費用総額を算定し、一定金額を積み立てる方式です。5~7年ごとに長期修繕計画を見直し、必要に応じて積立金額を修正します。

(2)「段階増額積立方式」
「段階増額積立方式」とは、分譲開始時に積立金額を低く設定し、一定期間ごとに段階的に増額していく方式です。

以前は、段階増額積立方式の増額時に生じる問題点から「均等積立方式」に早めに切り替え、計画的に積み立てることを推奨していました。しかし最近では、どちらの方式であっても急な大幅増額を求められるケースが増えています。

予期せぬ災害や物価の変動などにより、将来の支出を計画段階で正確に想定することは難しいものです。しかし、長期的な視点で長期修繕計画を作成し、定期的に内容を見直すことで、将来の修繕積立金の増額を緩やかにすることは可能です。

とはいえ、最も大切なのは『不要な支出を抑える』事なのです。

大規模修繕工事に備えて、積立金の大幅な値上げや一時金徴収、借入を迫られる事態を回避するためには、日頃から『無駄な支出をしない』ことが重要です。

お住まいのマンションの修繕積立金は、適正な長期修繕計画に基づいたものですか?
是非確認してみて下さい。

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