エッセイに書かなかった、本当のこと
今から、3年前に書いた「"意識高い系"おんなともだち」というエッセイ。
国際女性デーにあわせて、女友達との話を……という依頼を受けて書いた文章なのだけれど、私自身非常に熱を込めて書き、沢山の人が読んでくれた。書籍の編集さんも気に入ってくれて、本にも収録することになった。
でも実は、このエッセイには話の流れが悪くなるから……と書かなかった事実があり、そのことに対する罪悪感がずっとあった。以下、中学時代の話のところで。
この中に、嘘は書いていない。話を盛っている訳でもない。実際、私が通っていた大阪の公立中学は荒れ果てていて、毎日我が身を守ることで精一杯だった。ただ、「3ヶ月の地獄」の期間に実は、涙が出るほどありがたいこともあったのだ。
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920字
新刊『小さな声の向こうに』を文藝春秋から4月9日に上梓します。noteには載せていない書き下ろしも沢山ありますので、ご興味があれば読んでいただけると、とても嬉しいです。