「どうやってインプットしてますか?」
「10〜17歳の日本人女性のうち、93%が自分の容姿に自信がない」
「日本人女性は世界で1番、自信がない」
なかなかショッキングなニュースが流れてきた。いや、ショックを与えるための広告……と言ったほうが適切かもしれない。
https://www.buzzfeed.com/jp/saoriibuki/dove-body-image-2017 より
二位の中国が65%なので、世界14ヶ国のうち、飛び抜けて高い数値だ。
もちろんこれは化粧品メーカーのダヴの調査ではあるので、何かしらのバイアスがかかっているかもしれない。かつ、実はめちゃくちゃ自信があったとしても「え〜私ブスだから〜!!」と、んなアホなというレベルの謙遜を打ち出す国民性までは集計できないので、本心はわからない。
が、やっぱり「もっと誇りを持って良いのに!」という場面は多々ある。
日本には、めちゃくちゃ豊富な種類のファッション誌、美容情報誌、インスタアカウント、美容系YouTubeチャンネルがある。
もちろん海外にそういったメディアは沢山あるけれども、女性向けファッション誌の方向性だけで、ギャル、ゆめかわ、モテ、健康的エロ、自然派、コンサバ、モード、クリエイティブ、シック……とジャンル・目的ごとに超・細分化されている国は本当に本当に珍しい。
これはとてもユニークな文化であり、Instagramで各国のインフルエンサーたちがそれぞれの世界観を明確に提示するようになった今、日本のファッション誌の「世界観」を確立させたクリエイション力はめちゃくちゃ可能性があるのでは……と感じる。
(って話は、半年前にもnoteに書いた)
が!
「自信がない人」というのは、むしろ一部のメディアにとっては好都合なお客様なのだ。
何かを勧めれば買ってくれるし、何かを布教すれば信じ込んでくれる。良く言えば素直で、悪く言えば洗脳しやすい。それはビジネス書やオンラインサロンでも言えることかもしれない。
残念ながら、このnoteでもそういう側面があるだろう。あるだろうからこそ、たまたま辿り着いて読んでくださっている方には「好都合なお客様」にはなって欲しくないな、と心の底から願う。
私は今アイルランドで語学学校に通っているんだけれども、テキストに「あなたは羊たちのことをどう思う?」という問いかけあって、「羊?」と思ったら、それはつまり、意志を持たずにトレンドを追いかけるフォロワーたちを意味していた。「私もかつては羊だったの、でも今は違う」と答えた。
「どうやってインプットしてますか?」
新刊『小さな声の向こうに』を文藝春秋から4月9日に上梓します。noteには載せていない書き下ろしも沢山ありますので、ご興味があれば読んでいただけると、とても嬉しいです。