ひょんなことから働き方改革
2年ほどとても家から遠いところに通勤していました。
異動を命じられたら仕方ないのだけど、あまりにも遠くて途方に暮れて。
それでも根がポジティブなので
通勤時間で読書、映画鑑賞、友達とのコミュニケーション(LINEですけど笑)アプリでお勉強、などまあやること多くて、家に着いたら食べて寝る、みたいな感じで。
唯一の不満は仕事帰りに寄り道、がなかなか面倒くさいというか、時間的にも距離的にも億劫になること。
加えてシフトだったので友達と予定を合わせにくかったかな。
休みが自由に取れるのは結構良かったけど。
そんなある日、大好きな職人さんのつくる履き物の受注会に駆けつけてまして。
草履、と言いましても、室内履き。
マルジェラのブーツくらいの価格の室内履き。
貴族でしょうか。
金額だけでいえば明らかにお高いです。
室内履きって誰に見せるでもない、自己満足極まりないものです。
ただこれは、フェルトが二層になっていて、張り替えが可能なため半永久的に使えるんですね。
残りの人生あと何年か知らないけど、死ぬまで履けます。
なんなら死んでも誰かに引き継いだら履けますよ、その人も何十年か。
さらにここまで素敵で好きなものに出会えたら目移りや不具合で散財することがなくなります。
在宅で仕事する時にも良い履き物で、幸福な気持ちで良い仕事をしてほしい、とか、冬も足袋靴下履けば暖かくて気持ち良いとか、台も鼻緒も選べるとか、まあ色々ありまして、購入いたしまして。
出来上がりまで4ヶ月ほど待ち、手元に届いてその履き心地を味わっていたら、家で仕事したい、通勤している場合ではない、という思いが募ってきたんですね。
あら不思議。
結果、異動しました。
いや。室内履きだけじゃないですよ?
でもひょんなことから、です。
そのひょんから生まれた異動は、毎日在宅なわけではないのですが、週1.2は在宅出来るので、これを履いて仕事をしているのです。
目に入ればもちろん幸せなのだけど、見てなくても履き心地が気持ち良すぎて幸せです。
時間無理やりやりくりして、挨拶しようかな、からのオーダー。
そのら1年後には家で仕事したりして、満喫してる。
道具から入る人、馬鹿にされがちだけどあながち間違いではなくってよ。
自分を喜ばせる。
自分で鼓舞する。
ひとつのお買い物で、生活が変わったという楽しいお話でした🫶
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