見出し画像

冬至の夕方、アイルランドの世界遺産が面白いことになる話

「いや、制作とか石の話するんじゃないの……?」

 なのは、本当にごもっともなのですが……。
 来る12月21日は……冬至!!!
 一年でこの日にしか見られない大好きなイベント……イベント? があり、いてもたってもいられず記事を書いてしまいました。
 あまりにタイムリーで……。
 とはいえ、これもまあ私の自己紹介のひとつではあるだろうとは思います……。
(私はアイルランドという国が個人的にとっても大好きです)

 アイルランドの東の方に、「ニューグレンジ」と呼ばれる、かなり古くて大きなお墓があります。
 いわゆる古墳の仲間ですね。
 これまでの調査により、ギザのピラミッドや、ストーンヘンジよりも古い遺跡とされています。
 ニューグレンジは日本の古墳と違い、「人がお墓の内部へ入れる」構造をしています。
 近くまで専用のシャトルバスに乗っていくのですが、希望者はじっさいにお墓のなかへ入ることもできます。

 そしてこのニューグレンジ。
 一年でただ一日だけ、冬至の日の夜明けの光が通路から入り、お墓の一番奥まで一直線に射す構造になっているんです。
 数千年前、おそらく5000年以上も前の人々が、明らかに意図をもってそのように造っている。
 興味深くも奥深く、本当に素晴らしい現象です。
 ……。
 ……まあ……本当に……それだけの話なのですが……。
 なんと有り難いことに毎年ライブ配信されていて……。
 今年も見ることができます。
 日本時間の12月21日(土)、17時40分から!!!!
 ↓ここで見られます。
 https://heritageireland.ie/learn/newgrange-winter-solstice/
 ただ本当に「巨大なお墓のなかに向かって一筋の光が射す」というだけ(解説などはありますが英語です)なのですが。

 ニューグレンジは世界遺産にも登録されていて、非常に充実した資料館もあり、なんと日本語のパンフレットも置いてあります(嬉しい!)。
 なお、併設されているカフェのパイは信じられないほどの美味しさで、お勧めです。

 なお、アイルランドにはニューグレンジのほかにも、「通路から人が内部へ入ることができる」構造のお墓がいくつもあります。
 それらもまた、冬至の日に光が射すように造られていたり……。
 夏至に同様の現象が起こるようになっているものもあるそうです。

いいなと思ったら応援しよう!