前回「漁港口の映画館 シネマポスト」開設を公表しまして、多くの反響がありました。
この期待値の高さに今何かが足りない要素、これだけ便利な社会環境にあっても案外選択肢が希薄なのではないかと、私自身まさに軸に捉えようとしている‘人と人’かつてあったであろうコミュニティの在り方、その場所作りの考えは概して逸れていないと励まされた思いです。
改めましてお礼を申し上げます。
10月と11月公開作品については、ホームページにてご紹介しましたラインナップになります。今回は作品選定のポイントについてお話しします。
確かにテーマ性、作家性の魅力は勿論ではありますが、私は案外連動性という観点も重要だと考えています。
人が人を介し作品が現れ作品がまた人を介しそれを繰り返すという流れを連動性と捉えています。
偶発的に見える作品選定ですが、私は運命論というか見えざる導きによるダイナミズムの面白さ、乗ってみようと決断する事に重きを置くのです。
10月7日からのこけら落としに選んだ作品は工藤将亮監督作品『遠いところ』ですが、配給会社のラビットハウスの増田さんとは予てより親しくさせていただいていました。予期せず増田さんから今年の5月もしくは6月だったか、下関で増田さんが手掛けるある作品の上映企画の打診をいただいた折、私から映画館開設の予定をお伝えしたところ、だったら『遠いところ』が骨太で推薦できる作品だと熱いトークをいただきました。そして様々熟考を重ねて第一弾に『遠いところ』の決定に至ります。
日本映画でスタートするというのも意義があると思うのと、工藤監督にも舞台挨拶にお越しいただけるというのもスタートに花を添える特典でもあります。
またこのたび舞台挨拶を企画するに際しまして、コミュニティシネマセンターからの協力を得ることもできまして、共催という形で10月14日と15日に工藤監督にお話しをお伺いできる機会をいただきました。貴重な機会になります。皆さまのお越しをお待ち申し上げます。
様々なご縁を大切にシネマポストの出航が始まろうとしています。
【インフォメーション】
作品選定で携わっている下関名画座。
本日17日(日)開催となります。
上映後、一寸解説をいたします。
「第三の男」新世代声優で/下関名画座であす上映 / 山口新聞 電子版 https://yama.minato-yamaguchi.co.jp/e-yama/articles/63445
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